エアレース世界選手権2015「第8戦 in ラスベガス」 2015.11.29


()エアレース世界選手権2015第8戦はアメリカ・ラスベガスからいよいよ最終戦をお届けしてまいります。
実況は私よしなり。
解説には能勢雄一さんにお越し頂きました。
どうぞよろしくお願い致します。
(能勢)よろしくお願いしま〜す。
いよいよ今シーズン最終戦ですよ。
あっという間でしたけどもね。
年間チャンピオンもここまで決まらずにもつれ込んできてますね。
という事はそれだけ実力が伯仲しているという事かもしれません。
そうですね。
今回のラスベガスなんですが思いの外天候が不順なんですよね。
サンダーストームが近づいてるせいで風雨雷といろいろなものがレースに影響してくる可能性がありますね。
となりますとフライトにかなり影響してきそうでありますね。
あっパイロンも揺れております。
それではこれまでの戦いをですね振り返ってみたいと思います。
世界各地7か国で行われてきましたこのエアレース。
中東アジアからヨーロッパそしてアメリカ大陸と渡ってまいりました。
その開幕戦UAEのアブダビでした。
初戦を勝利で飾ったのはポール・ボノム選手。
続いて日本初開催これ千葉でしたね。
室屋選手はコースレコードをたたき出すなどすばらしかったんですがしかし優勝はこの第2戦千葉でもボノム選手。
アブダビに続いて連覇という事になりました。
そうですね。
強かったですね。
このままポール・ボノムの独走かと思われた第3戦クロアチア・ロビニでは若手のホープアルヒ選手が勝利。
第4戦ハンガリー・ブダペスト。
世界遺産の美しい街で今度はアルヒ選手が連覇を果たす事になりました。
これで2勝が2人になった訳でございます。
続くイギリス・アスコット戦です。
そのアルヒ選手がラウンドオブ14でベストタイムをたたき出しながらこのあとボノム選手との直接対決を前にまさかのエンジントラブル。
そのまま敗退が決定してしまいます。
そしてボノム選手が今シーズン3勝目を地元で飾りました。
強かったですよね。
強かったですね。
これは本当に強かったですね。
しかし我々にとってはやはりこれが最高にうれしかった。
日本の室屋選手がおよそ1年ぶり自身2度目3位となりました。
表彰台に立った訳です。
すばらしいですよね。
このシャンパンファイトは忘れられませんね。
そして続く第6戦オーストリア・シュピールベルクでは2位ばかりでなかなか勝てなかったマット・ホール選手が悲願の初優勝を果たしました。
室屋選手と同じ2009年デビュー組。
すごいうれしいですね。
新しい風が吹き始めました。
ここで年間チャンピオンの行方はボノム選手とホール選手2人に絞られてまいりました。
第7戦のアメリカ・フォートワースではホール選手の成績いかんでは最終戦を残してボノム選手の年間優勝が決まってしまうというギリギリの戦いが行われました。
その中で実力をいかんなく発揮したボノム選手が4度目の頂点に立ちます。
そしてマット・ホールは2位。
室屋選手も今シーズン再びの表彰台3位となりました。
すばらしいレースでしたよね。
いい顔してますよ。
その年間チャンピオンの行方ポイントランキングを見てみましょう。
トップはボノム選手の67ポイント。
フォートワースでの4勝目これ効いてますね。
そのボノム選手を追ってるのが59ポイントのマット・ホール。
8ポイント差です。
今回ボノム選手がファイナル4に進出した時点で年間優勝が決定!そうですね。
ボノム選手が5位以下でホール選手が優勝なら逆転優勝もあります!そして室屋選手なんですが18ポイントの8位!ここは得意なコースになってますので是非優勝してジャンプアップして頂きたいですね。
見てみたいな〜。
さあ今回の会場も再びサーキットであります。
レースカーは時速320キロで回るオーバルサーキット。
コースのレイアウトを見てみましょう。
今回はいつもレースディレクターのスティーブ・ジョーンズが飛んでいます。
ここは第2ゲートですね。
第3ゲートがシケインになります。
このシケインでどれだけタイミングをよくスピード落とさずに飛ぶか。
そしてこの第4ゲートです。
クラウドラインの設定が非常に近くなってるとこをフラットに飛んでくのでコースアウトしないようにそしてかつオーバーGしないように飛んでくのがポイントになってきますね。
立て直してこのゲート5が難しいですよね。
ここまでスピード乗ってきますけども風が吹いてるとパイロンヒットしやすいコースになりますね。
そしてここの第7ゲートでターニング・マニューバに入って2周目に突入します。
ここが縦に行くのでかなり見どころになると思います。
あのセットアップ非常にいい面白いセットアップになってて安全にいいセットアップになってると思います。
特にゲート4の…結構カットして入るとタイムは縮むんですけどそこのパイロンヒットの可能性とゲート8のバーチカルターンのライン取りのしかたで結構タイムが変わってくるんで。
パイロットによって結構ライン取りが変わってくると思います。
また風がサンダーストームのコンディションで変わりやすくて風が変わるとライン取りが結構変わってくるのでその辺でタイム差とかライン取りが変わってきて面白い展開になると思います。
前日に予選が行われております。
天気がよかったんですよね。
そうですね前日は。
風が少しあったんですけども飛ぶにはすごくいい環境でした。
さあ各エアレース・パイロットこの予選に向けてチューニングをしてまいりました。
いかんなく実力を発揮できるかどうか。
この室屋選手やってくれました!やりましたね!いや〜いかにも自身初の予選トップ。
ポールポジションを取ったと。
すばらしいフライトです。
いやご覧下さい。
まっこの段階では最速がイワノフ選手だったんですが現在ちょっと遅れてますけどもすぐにこれを上回ってまいります。
何がよかったんでしょう?とにかく完璧ですね。
このあとのシケインを見てもらうと分かるんですけどももちろんこのセットアップにきちっと入ってく。
このシケインのこの主翼がどれだけギリギリなのか見てもらうと分かるんですけども…。
ほぼ直線に行く。
無駄がない訳ですよ。
そしてこの入り方。
ほんの一瞬ギリギリのカットするかしないかのところのギリギリを通ってるんでロスがないですよね。
難しいんですけれどもピタ〜ッと水平飛行を保っている滑らかなフライト。
自信の塊といった感じ。
そうですね。
やりました!暫定1位ですが結果的に予選トップのタイムをたたき出しました。
48秒618!すばらしいタイムですね。
日本からの応援の方もすごい喜んでましたね。
本人も気合い入りまくりですよ。
見て頂くと分かるんですけどもこの入り方確実にセットアップぴったり水平じゃないですか。
うわ〜すばらしい!そしてこの回り方も非常にクイックに小回りで速度も落ちずすばらしいフライトですよね。
見せました室屋!そしてマット・ホール選手でありますけれども予選の飛び方を覚えてるというそんな感じですよね。
余裕あるフライトを展開してくれましたが結果的に予選暫定2位という事になりましたが結果も2位だったんですよね。
そうですね。
優勝を狙うには最高の位置じゃないかというふうに思います。
いいポジションにつけましたね。
年間総合チャンピオンに向けてこのボノム選手とマット・ホール選手が争っている訳でありますけどもボノムはどうだったかと申し上げますと予選3位!そうですね。
これ見せましたよね。
見せましたね。
ミスターエアレース当然のように仕事をこなして3位という事で。
無理なく3位にきちっと入ってくるところがポール・ボノム選手のすごいところですよね。
本人も満足げであります。
それではポール・ボノム選手にインタビューしておりますのでお聞き下さい。
もちろんマットにも聞いております。
そしてそして初の予選トップ通過を果たした室屋さんに能勢さんが聞いています。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
いいですね。
やっぱ1番はね。
本当にフライトも今日はかなりまとまっていい感じでしたし機体のセットアップも非常にいい形でまとまってたので本当に今日はいいパッケージでできたと思います。
クオリフィケーション2周するんですけれど2回回るんですけれども1回目はタイムを確実に出しとこうという事でまあ大体狙いどおりのタイムを出してまずこれでOKというところをつかんでから予定どおり第2ラウンドは目いっぱいプッシュした状態で行ってパイロンヒット本当ギリギリの形でゲート4とか通過してるんですけどもそれもうまくいって48秒台が出たというところでこれはかなりトップスリーには入るなと思いました。
コンピューターの計算上はあと0.1秒から2秒行ける計算でもあるのでまだ可能性はあると思いますけれどもかなりかなりほぼパーフェクトに飛んだというふうなデータでとれてました。
本当にあの〜タイム差も極めてタイトですしだいたい1秒ぐらいのところにほぼみんな入ってきてるんでまあ本当に気の抜けないワンターンツーターンちょっとミスすればあっという間に抜かれますから気の抜けない戦いですけどその中でも少し競り勝てたのでよかったと思います。
イエ〜イ!ハッハッハ!ハッハッハ!いいですね〜!いいですね。
テンションが高くなってますよね。
何か軽い感じだね室屋さんね〜。
あの笑顔はもう大好き。
さあ予選結果こうなりました。
そしてラウンドオブ14の組み合わせなんですがかなり気になるところでありますけれども室屋選手は一体誰とぶつかったのかといいますと14番手に位置しますナイジェル・ラム選手。
ディドノットスタートという事?そうなんです。
予選やってないんですよね。
どういう事ですか?これ。
ちょっと機体トラブルがあって…。
機体トラブル…は〜。
という事でこうなりました。
室屋選手はなんとマット・ホール選手が嫌っていたラム選手との対戦であります。
フォートワースではですねかなりすばらしいフライトを見せましたからね。
そうですね。
まあここはでも室屋選手が行けると思いますよ。
行けると思います?ほかに注目のカードちょっと…。
そうですね。
ピーター・ベゼネイ選手とマット・ホール選手。
実はピーター・ベゼネイ選手かなりいいタイムを出してきてはいるんでペナルティがなければマット・ホール選手もかなりきつくなってくるのかなっていうところがありますね。
そうですか。
直前のですね室屋さんのインタビューが入ってきました。
今はいい天気なんですけれども極めて不安定なコンディションでちょうどレースの始まる昼ぐらいからサンドストームの予報もあってサンドストームなんでタイミングと通過する位置によって全く変わってくると。
非常に気が抜けない展開ですけどうちのスタッフ全員分かってるのでそれに備えて準備してます。
もちろん表彰台それから今季ベストレースという事で当然勝ちに行くために今週かなり煮詰めて調整してきたのでまあレース楽しんで最終戦勝ちに行きたいと思います。
それではルールをこれだけ覚えて頂けたらグッとレースが楽しめます。
ご覧下さい。
高さ25メートルのパイロンがエアレースのコースを作り出します。
2本のパイロンが並ぶエアゲートを通過する時には主翼を水平にして通過しなくてはなりません。
上下10度ずつの角度を超えて通過すると2秒のペナルティです。
パイロットにとって主翼を水平にして通過する事は大変厳しいものです。
特にコーナーを曲がりながらパイロンに近づく時は機体そのものがパイロンを隠す事になります。
ですからコーナーから主翼を水平にして外側のパイロンに接触しないようにする事はとても難しいのです。
進行方向にも水平に入らなくてはいけません。
傾いて入ってはいけないんです。
通過して戻ってくるのでできるだけ早く上昇したいんですがゲートをパイロットの頭が通過するまで縦のターンでも待たなくてはなりません。
ターンの時10G以上を機体にかけると失格です。
そして対戦は1対1。
負けたら終わりという厳しいものです。
ラウンドオブ14。
最初のレースはラウンドオブ14。
組み合わせは予選のタイム順に7位対8位1位対14位へと進められる。
1対1の対戦ヒートを7組行う。
この勝者7選手に加えて敗者の中で最も速かった1選手合わせて8選手が次のレースへと進む事ができる。
大変長らくお待たせを致しました。
ラウンドオブ14が始まります!スペイン対ドイツです。
ホアン・ベラルデ。
スペイン。
さあルーキー頑張って頂きましょう。
スペインからの空の闘牛士!フォートワースでのフライトでかなり自信をつけてると思いますがさあもう入っておりますね。
スタートしております。
はい非常にリズムがいいんですよね最近。
リズムがいいですね本当に。
おっちょっと危なかったような状況もありましたが大丈夫でしょうか?ルーキーのフレッシュさそして明るいのがいいですよね何と言っても。
非常にこうハンガーの雰囲気もよくなってきてますね。
そして最初のターニング・マニューバであります。
ターニング・マニューバっていうのはですね航空機の軌道動き方の事をマニューバって言いましてターンするという事なんですが180度の旋回の事ですね。
さあこのターニング・マニューバ決めてまいりました。
そしてこのゲート10からゲート11ここが難しい!非常に難しいところですけどうまく飛べてますよ。
いいですね。
やはり人間自信を持つとですね風格が漂いますね。
そうですね。
速い!49秒859であります!いや〜いいタイムですよ。
ノーペナルティです。
そうですね。
これ風がある中で50秒切ってくるとドルダラーにプレッシャーなんじゃないですか?いやこれはだいぶプレッシャーかかってますね。
ホアン・ベラルデ選手です。
非常にここのところ乗れてます。
インタビューをしても明るいのもそうなんですけども考え方を変えたという事で飛び方の中の一つのキーが開いたような扉が開いたような感じがしますね。
考え方変えたんですか。
ほう〜。
さあドルダラーはどう飛ぶ?自信の塊になっておりますゲルマン魂。
空で叫ぶ事ができるか!?さあ!198ノットで入りました。
いいスタートですね。
千葉では3位そしてフォートワースで5位という事でノリに乗ってきております。
このマティアス・ドルダラー。
お〜切れてますね。
切れてますね。
そしてウイングフェンスを外した事によってロールのタイミングが合うようになってきたみたいなんですよね。
小さいウイングフェンスじゃなくてレットがついてんじゃないですか?そうですね。
ウイングチップに交換してきたんですよ。
チップに交換してきた?この方がコントロールが自分はしやすいという事で前のレースのフォートワース戦から変えてきてるんですが非常に乗れてますよね。
ベラルデを上回ってまいりました。
さあバタバタしてませんね。
ラウンドオブ14はいつも強い男なんでありますけども…。
でも風出てますね。
このパイロンの揺れ方…。
その中を飛ぶ!さあベラルデを…置いてきぼりにしました!48秒325!すばらしい!いや〜すばらしいタイムですね。
これでラウンドオブ8に進出です。
お〜叫んでる叫んでる!カナダ対フランス。
ピート・マクロード。
カナダ。
史上最年少のエアレース・パイロットジーニアスピート!さあ突っ込んできた!197ノットで入りました。
いいですね〜。
まさに黒いツバメのように飛んでいきます。
全身黒装束。
ツバメがですね低く飛ぶと雨が降るなんていうことわざがありますけれども巧みな飛行テクニックはツバメそっくりであります。
そうですね。
あ〜っとインコレクトレベル!ゲート4。
ちょっとばたついてるんですよね。
ばたついてるツバメ。
なかなかピート・マクロード選手が前半戦はすごいステディーに飛べてたんですけど後半戦うまく飛べてないのが非常に分かるような部分がありますよね。
ターニングマニューバまさにツバメ返しでありましょうか。
そんな中行きます。
しかしまだ分かりません。
この風がありますとね相手のイワノフもどういうふうなフライトになるか分かりません。
さあ最後まできっちりと飛んでほしいところであります。
非常にスピードはいいですよ。
どうだ?スピードはあるか?51秒771!ペナルティあってのこのタイムであればまあまあというところではあると思うんですけどかなり風が強いですね。
これはちょっと運にも見放された感がありました。
ニコラ・イワノフ。
フランス。
スタイリッシュフレンチアメリカの空でオレンジ革命起こす事ができるかどうか。
さあ行きますイワノフ。
少し雨粒がついてるように見えますね。
ちょっと雨も降ってまいりましたか。
危ないこの状況の中でイワノフどういうフライトを見せるか!?果敢に攻めつけてきている!最近フライトが果敢に見えますよね。
ええ。
絵画的な芸術的な飛びというよりもすごくエネルギッシュな飛びに変わってきてるんですか?少しなんですけどもプッシュしてプッシュして荒れた感じになってきてますよね。
そうですか。
タイトなターンが得意中の得意なんでありますけれどもタイム的には上回ってきておりますね。
ここでペナルティがなければキチッと。
なければいいんですけどもね。
さあイワノフ行けるかどうか。
さあ2周目に突入であります。
このシケインを抜けてここが簡単そうで難しいゲート10です。
そうですね。
ここのターニング・マニューバの入り口でどうしてもインコレクトレベルが…。
うわっ流されている!スモークが右から左に流されている。
さあその中を飛んでいきます。
行った〜!49秒748。
もちろん上回ってラウンドオブ8に進出でありますイワノフ。
いいですね〜。
好カードです。
グーリアンは地元!マイケル・グーリアン。
ユナイテッド・ステーツ。
47歳の陽気なアメリカンがさあ突破していきます。
199ノットで入った。
これはかなりのスピードで突入してまいりました。
完璧なスタートですよね。
完璧なスタートを切ってシケインを通過。
そしてここだ!ゲート4そしてゲート5。
状態は非常によくてすごく今回力が入ってるんでいいフライトができると思いますよ。
これもう抜群の飛びじゃないですか?今日は。
本当に今回はキチッとセットアップしてきてキチッとセットアップをしてっていうところで。
風との闘いをどうかって事もありますけどもね。
逆に風が強い所でグーリアン選手強いですからね。
さあそんな中空のフライト教科書ではなく精密機械でもなくグーリアンまさにエアクリエーターといった雰囲気が漂っている男であります。
そうですね。
さあ見せます見せます。
何秒で入ってくるか。
50秒切ってくるとアルヒに対してプレッシャーかかると思うんですがどうでしょうか!?切ってきた!49秒851。
これはいいタイムですね。
おっガッツポーズ入っている!奥さんも娘さんもきっと大喜びですね。
地元という事もありましてかなりプレッシャーはあったと思いますけどもね。
今回多くのファンの方々が詰め寄せててグーリアン選手非常に燃えてます。
非常に勝ちに行く姿勢が見えてますよね。
そしてフライトが非常に安定してます。
この辺がこの後半戦に来てうまく詰まってますね。
ハンネス・アルヒ登場。
アルヒにとってはですね第5戦のアスコット戦。
あのエンジントラブル。
あれからちょっとつまずきだしたかなという感じがしたんですけどもね。
なかなかうまく波に乗れてないですよね。
全てを払拭してもらいたいこのラスベガス決戦でありますけども197ノットで入りました。
さあグーリアンとのこのゴーストご覧頂きたいと思いますがグーリアンが先に行っている感じがするんですがどうでしょう。
ここで…。
おっと上回った!さすがアルヒであります。
今回ですねセッティングをまたハンネス・アルヒ選手も替えてきてますね。
ウイングチップに戻してロールのしやすさを追求してきたという事で話をしてくれました。
そうですか〜。
それとですね不運が続いてるハンネス・アルヒ選手なんですけどなんとコックピットに日本のお守りを今回搭載してるんですよ。
わ〜日本のお守り効くのかな?どこのお守りなんでしょうかね。
非常に気になるところであります。
見せてくれたんですけど「今回はいけるよ」っていう感じでしたね。
しかし冒険スピリットはですねお守りでなんとかね保ってもらいたいですね。
集中してもらってキチッと飛べば確実に優勝戦線に来る選手ですからね。
シーソーゲームでありますがどちらが上回ったか!?アルヒだ!グーリアン破りました。
49秒658。
さすがですね。
あ〜っ!残念という事で。
まだファステストルーザーなんでグーリアン選手。
現在のところファステストルーザー。
ファステストであります。
ハンネス・アルヒ選手です。
非常に集中力が戻ってきてるところがあると思います。
それとですねウイングチップに替えてきたところでロールの速さが変わって自分でコントロールしやすくなったって話はしていました。
ああそうですか。
いろんな事を試みてんですね。
そうですね。
さあポール・ボノムにルーキーのフランソワ・ル・ヴォが挑戦。
フランソワ・ル・ヴォ。
フランス。
40代の後半という事でありますけどもルーキー。
額のしわとか髪の毛も白くなったという事でエリートは初めての挫折を味わった今年かもしれません。
エアロバティック界のワールドチャンピオンですからね。
さあそしてこのラスベガスではボノムとの対戦となりました。
あ〜っとパイロンヒット!痛いですね〜。
ゲート4難しいといわれておりました風もありますか?風。
風もだいぶありますね。
あっとインコレクトレベル!ゲート5。
立て続けにペナルティ。
なんと5秒のプラスとなってしまいました。
これはポール・ボノム選手は楽になりましたね。
メチャクチャ楽ですよね。
このインフィールドとアウトフィールドだいぶ風が違いますね。
どうなんでしょうね。
外側の風が非常に強くてかなり機体がフラつく感じがしますね。
その辺りも計算ずくなのかもしれませんけれどもまだ調整がうまくいっていないのか。
マシンとの不協和音ってのは感じられますか?もう少しなじみが必要な感じがしますよね。
結局55秒330というタイムとなってしまいました。
来シーズンに向けて満足できるフライトはできなかったもようであります。
今のパイロンヒットもですねギリギリのラインを攻めるために入ってくラインなんですけども…ここですね。
やはり風の影響とかをいろいろ考えながら入ってくとどうしてもパイロンヒットしやすくなりますよね。
しかしゲート4とゲート5はですね非常にノーブルというかシンプルに見えながらも難しいところなんですね。
さあ来ましたミスターエアレースボノム!パイロンヒットのこのパイロンも立ち上がっていきました。
準備は整った。
ポール・ボノム。
グレートブリテン。
ボノム選手が今季表彰台を逃したのは僅かに1回だけ。
初戦アブダビ千葉と連覇。
アスコットフォートワースと勝ち続け4勝を挙げて年間チャンピオンに王手をかけたまま最終戦に臨みます。
ボノム選手が自身3度目の年間チャンピオンの座につくとそれは前人未到の快挙となります。
男が嫉妬するくらいかっこいいボノム。
速い強い頼もしい男であります。
さあここでル・ヴォに対してどういうタイムをたたき出してくるのか。
非常に精神的には楽だと思うんですけどもね。
ここで気を付けなければいけないのはオーバーG。
去年オーバーGでここDNFになってますので。
今年もですね唯一自分が残念がってるのもオーバーGの…。
そうなんですよ。
ワールドチャンピオンシップポイントがここで全て懸かってるんでそこは気を付けてフライトして頂きたいですよね。
さあそして2周目に突入であります。
美しいですね。
やはりシケイン美しいですよね。
相変わらず美しい。
ビューティフル。
巨大航空会社の機長も務める51歳。
そうですよね。
ますます水をあけてまいりました。
すばらしいですね。
ピタッと止まります。
そうですね。
ポール・ボノム。
さああとゴール。
ここでフィニッシュ。
48秒341。
メチャクチャ速いじゃないですか。
全然手ぇ抜かないですね。
気も抜かなければ手も抜かない。
すばらしいフライトですね。
いや〜強い男だ!ここで48秒台。
すばらしいですね。
ポール・ボノム選手です。
やはりポール・ボノム選手のフライトなんですけど非常にスムーズなので速く見えなくてもタイムが速いっていうのが特徴ですよね。
年間チャンピオンに王手をかけているミスターエアレース。
この5秒のアドバンテージは完全なる追い風にはなったと思いますが余裕を全く見せない。
自分のしっかり一生懸命な飛びを見せてくれましたね。
いや〜びっくり致しましたあのダメージ。
さあ続いてのヒートにまいりましょう。
ションカとチャンブリス!マルティン・ションカ。
チェク・リパブリック。
ロビニで自己最高の2位ブダペストで3位。
これまで7回のうち4回ファイナル4です。
ノッてきていますこのションカ。
今期一番伸びた選手と言えるところですよね。
198ノットで入りました。
すばらしいスタートを切ってきました。
そしてこのシケイン。
テクニカルなレーストラックが得意なマルティン・ションカ選手なんで…。
どうでしょう?ここは。
ここはタイムが伸び悩んでたんですけどストレートっていうのはスピードが伸びないと…。
おっインコレクトレベル!何となくギクシャクしてるなという感じがあったんですがやはりゲート4でインコレクトレベル食らってしまって2秒のペナルティ!これは厳しいですね。
厳しいですね。
苦しい。
相手がチャンブリスなだけにこの辺りは老獪なテクニック使ってくるでしょう。
今回予選でタイムが出てないんですよね。
さあどうだ?ションカ。
もうペナルティは食らう事ができない。
ちょっと苦手意識があるみたいなんですよねこのレーストラックに。
さあどうでしょう?どういうタイムで上がってくるんだ?51秒107!満足してません。
当然そうですね。
世界ナンバーワンの三半規管を持つ男がなんとインコレクトレベル食らってしまいました。
さあカービー・チャンブリスどういうフライトを見せるか?地元アメリカ・フォートワースでは一番最初のヒート1でションカに敗れました。
2回連続のこのラウンドオブ14戦いです。
あっという幕切れ。
この雪辱を果たすためには勝たなければいけない!195でスタート!切ってまいりました。
入りづらいと思いますね。
非常に天候が安定してないですね。
さあここです。
まだ風があります。
どうでしょうか?ゲート4。
そしてゲート5。
ペナルティさえなければキチッと差がつくと思いますよ。
何やらかなり…。
あっとゲート4でインコレクトレベル!同じ所で2秒のペナルティ!厳しくなってきましたね。
直線のスピードはカービー・チャンブリス選手の方が実際ありますので…。
これはもうここからですねフルスロットルで行かなければいけない。
集中力が必要であります。
うわ〜遅れましたね。
1秒4遅れてしまいました。
これは苦しい展開だチャンブリス!パイロン暴れてますね。
相当風が出てますね。
地元のアメリカでファンの目の前で敗れ去ってしまった!52秒811。
ションカ陣営はもう大喜びです。
そうですね。
いや残念ですね。
これは苦々しい表情だ。
かなりこのアメリカ戦で機体のセットアップに力を入れてきてるので残念ですね。
ため息です。
さあマット・ホールにピーター・ベゼネイ!ピーター・ベゼネイ。
ハンガリー。
ただ速く飛ぶのではなくお菓子のようにデコレーションしてくれます。
伝説の空のパティシエ!さあベゼネイが行く!198で入りました!すばらしいスタート!いいスタートですね。
シケインを見事に通過していきます。
とにかくノーペナルティでプッシュしたいですね。
さあ相手はマット・ホールです。
まあ普通のタイムではいけません。
そうですね。
プッシュプッシュなんですけど…。
あ〜っと!パイロンヒット!来てしまった!切ってしまった!ゲート5でパイロンヒット3秒のペナルティは痛い!だいぶ風強いですね。
もうパイロンの間が全然違いますよね風がある時とない時と。
揺れてますもんね。
さあ見せてくれます最後まで。
さあピーター・ベゼネイ!さあパイロンなくてもキチッとコレクトして。
コレクトしました。
そして右に旋回しながらまっすぐ突っ切っていくこの狭さ!54秒084!いや〜パイロンヒットしたからしょうがないとはいえ…。
奥さんと娘さんですね。
いや厳しい環境ですね。
かなり風が強いですよね。
でもサムアップですね。
そうですね。
やる事やったって感じなんですかね。
これだったらしょうがないよっていうこの風ならっていう。
ピーター・ベゼネイ選手です。
ここですね。
非常に風にパイロンがあおられてるのが分かるのと同時に機体が押されてますよね。
いや残念なパイロンヒットだった。
非常にフライトはよかったです。
奥さんもびっくりしてますよね。
いや〜そうですよねパイロンヒットした時の悲しさはないですよね。
そりゃそうですよ。
熱い男は空の上で何を思っているのでありましょうか。
ピーター・ベゼネイパイロンヒットは痛恨の極み!マット・ホール。
オーストラリア。
今シーズン大ブレークの最速王子。
7回の大会の中で6回ポディアム!86%の確率!そうですね。
非常に安定してますよね。
198ノット367キロで入りました。
いい入り方ですね。
先ほどのベゼネイ選手のフライトを見てるとやはりインフィールドの風が弱くてアウトフィールドの風が強いのでこの部分気を付けて…。
お〜っと大丈夫か!?あ〜っとパイロンヒット!やっぱり風に流されていた!ちょっと痛いミスですよ。
同じ場所ですよ!ゴッドファーザーと同じ場所!ペナルティ出ると非常に…。
さあどうなるどうなる?まだ分かりませんよ!ワールドチャンピオンシリーズも懸かってますからね!ここで敗退する事になりますと完全にポール・ボノムのものになってしまうぞ!さあここでもうあとはノーペナルティで行きたいところでありましょうが…。
パイロンない所も気を付けて。
いいですね。
最後!最後!最後!最後の所も危ないぞ!気を付けろ!52秒284でなんとかベゼネイを破ってラウンドオブ8には進みましたがいやヒヤッとしました!ドキドキしましたね!いやいやいや3秒のアドバンテージはホールにとってはもう精神的にも楽かと思いましたけどもね。
マット・ホール選手がパイロンヒットするとは思ってませんでしたもんね。
まさかのパイロンヒットです。
マット・ホール選手です。
今年本当に安定をしているフライトをしてるんですけどもやはり風が非常に厳しく感じますね。
マット・ホール選手がここでパイロンヒットするとだいぶこう風にあおられてる感じがしますよね。
機体を左に持っていけないんですよね。
そうですね。
ベゼネイ選手とは通り方が違います。
ベゼネイ選手は大きくターニング・マニューバしてきますので。
いや〜ここでパイロンヒットはびっくりですね。
おっと敗退したベゼネイ選手中継映像に映ってきましたね。
ベゼネイ選手のXデーが来てしまったんですか〜!?そうですね…。
え〜っ!?今シーズン限りでエアレース・パイロットとして引退と…。
突然の事でもう我々びっくり仰天でありますけども。
そうですね〜。
偉大なゴッドファーザーの引退があまりにも突然訪れました。
そしてなんとベゼネイを見送ります全てのパイロットがですね今1列に並んでおりますがこれもしかするとラム選手と室屋選手は上空におりますのでこの列にはいないという状況ですね。
あとマット・ホール選手もここに参加できてないです。
マット・ホール選手も来てませんか。
1956年6月生まれの59歳。
最後まで勝ちにこだわりました男でありますが…。
そうですね。
ベゼネイのすばらしさっていうのはもちろんこのエアレースの誕生に関わった事であるとかハンガリーで開発した機体にこだわって飛んでいたとかいろいろありますけどももちろん年間チャンピオンにもなってます。
しかしそれ以上に尊敬してしまうのは彼の温かい人間性ですよね。
そうですね〜。
こちらこそありがとうございました!能勢さんの目にも熱いものが込み上げてきていらっしゃいますけども。
今解説やってるのも室屋選手がいてベゼネイ選手がいてって僕の中ですごく思ってるんで。
ここにいるエアレース・パイロットほとんどの選手が彼の勧めでエアレースの扉を開いております。
ありがとうピーター!それではレースに戻りましょう。
昨年の年間チャンピオンナイジェル・ラムとそして予選1位通過我らが室屋選手の激突!ナイジェル・ラム。
グレートブリテン。
昨年の年間チャンピオンは調子がいまひとつではありますが最も怖い存在である事は間違いありませんよね。
ところどころ見せるスーパーラップがナイジェル・ラム選手あるので気が抜けないですね。
197ノットで入りました。
すばらしいスタート。
しかし風を切る音が聞こえますでしょうか?ものすごい風が吹いているようであります上空!さあ危険なこのゲート5もうまく…お〜っこんなに!これはうまい!ゆがんでる!パイロンがあんなにひしゃげている。
そうですね。
そこを難なくクリアしましたね今。
ラムが行きます。
平然としたポーカーフェイスで行きます。
さすがラム。
ナイジェル・ラム中高年の一番星。
修羅場くぐりの空の魔術師!いや〜いいフライトですね。
この悪天候とは思えないすばらしいフライトですよ。
境遇が難しくなればなるほど逆境に立ち向かう強い精神力を持ち合わせております。
さあどういうタイムが出てくるか。
ラストフィニッシュ!ノーペナルティで50秒138!すばらしいですね。
あの風の中で50秒138ですからこれは室屋選手もかなり苦しい。
パイロン見る限り今が一番風が強いですね。
さあそんな中サムライパイロットはどう飛ぶんだ!?日本の室屋義秀選手は2009年アジア人として初めてエアレースに参戦しました。
今シーズン第2戦千葉で新たな機体を投入。
サポーターの大声援を受けて飛んだ千葉の空。
ラウンドオブ14でコースレコードをたたき出してライバルのションカ選手を下しました。
続いてのラウンドオブ8。
最速のタイムで最終コーナーに入りましたがオーバーGによるペナルティ。
8位にとどまるという結果。
ロビニ戦続くブダペスト戦と予選2位になりながらもラウンドオブ14で敗退。
不調に苦しみました。
しかし後半戦に入ってのアスコットで3位となり表彰台へ。
1年ぶりにシャンパンを浴びました。
そして前回のフォートワース戦でも3位という結果を残しました。
いよいよ頂点を狙っていきます。
大空に夢を懸けた男がいよいよトップを手にしようというところまでやって参りました。
ついに予選トップという快挙も成し遂げあとは優勝を狙うだけ!アスコットとフォートワースで表彰台に立ったミスターポディアム!さあ室屋どういうスタートを切る?197198まだ上げてくるのか?199で入った!いいスタートですね〜。
気合いが感じられます!さあシケイン抜けていく!シケインすばらしいですよ。
すばらしい切れている。
ピタッピタッと止まっていきます。
もう早くも上回ってきました。
ナイジェル・ラムをも上回ってきた。
この風が吹いている中!うわ〜風がすごい吹いてますね。
スモークをご覧下さい。
スモークが蹴散らされております!そしてこのGがかかる。
この表情見るだけでも分かる。
この過酷な戦いをさあ室屋はどういう気持ちで臨んでいるのか?2周目!シケインがすばらしいんですよね今回。
そしてターニング・マニューバのこのタイミングも非常にいいので期待したいですね。
テイク…370キロ以上出ています。
すばらしいタイムですね。
すばらしいタイム。
1秒以上上回ってきた!ナイジェル・ラムを…完全に破ってきた〜!49秒112!すばらしい!来ました〜!来ましたよ。
この風の中49秒台ですか!エッジが効いてますよ。
すごいですね!もう意志がビシビシ分かりますよ!そうですね。
室屋選手です。
非常にフライトが困難な状況です。
今14人の中で一番風が強い中飛んでるというふうに僕は見えますね。
ですよねですよね!その中で49秒台そしてこの安定感。
すばらしいフライトですよね。
空中で何かこうダンスを舞っているかのようなそんな美しい情景にも見えました。
ゴースト見て頂くと分かるんですけども室屋選手のターニング・マニューバなんですけど運動が一定のまま失速がなくそのまま加速に移るというこの連動がすごくいいんですよね。
この道筋をうまくチョイスできるのが今の室屋なんですね。
いや後半本当に調子がよくいいところに行きそうですよね。
ナイスなライン取りです。
さあ期待しましょう!ラウンドオブ14の結果ご覧頂きます。
ナイジェル・ラムを破った室屋選手勝ち上がっています。
そしてホールションカボノムアルヒイワノフドルダラー。
やっぱり強いな〜みんな。
そうですね。
グーリアン選手が敗者復活となりますね。
マイケル・グーリアンが敗者復活で今度室屋とぶつかります。
ラウンドオブ8の組み合わせご覧頂きましょう。
このボノムとアルヒのまたまた再対決。
そうですね〜。
何かこう因縁を感じますよね。
感じますよね!そのボノムにとってはマット・ホールという敵もおります。
年間チャンピオンに輝くのは一体どちらなのか?そして室屋も絡んでくる!そうですね。
非常に面白いラウンドオブ8になりますよね。
このラウンドオブ8そしてファイナル4どんなドラマチックなドラスチックな結末を迎えるのか楽しみにしておいて下さい!室屋が飛びますよ!センキュー!
()エアレース世界選手権2015最終戦をアメリカ・ラスベガスからお届けしております。
実況は私よしなり。
そして解説には能勢雄一さんで引き続きよろしくお願いします。
(能勢)よろしくお願いしま〜す。
サンダーストームの影響でですね空もようが非常に怪しくなっております。
風向きもかなり変わってきておりますしこれはどう攻めていくんでしょうかね。
大変楽しみですね。
そうですね。
ラウンドオブ14が終わったあとにかなりの雨が降ったのでランウェーですね飛行機が離発着する場所をヘリコプターが水を掃いてるんですよね。
なかなかないシーンなんじゃないですか?初めて見ましたね。
さすがエアレースな感じがしますよね。
あの風圧で水滴を飛ばしてる訳ですね。
さあラウンドオブ8に勝ち残った選手たち非常に引き締まった表情に見えます。
さあこの中でどんなドラマが待ち受けているのか?一体このラスベガス戦は誰が優勝するのか?そして年間チャンピオンの行方は?大変気になるところであります。
室屋選手期待ですね。
早くもキャノピー内ですね。
スタンバッております室屋選手。
ラウンドオブ14の室屋選手のフライトをまずご覧頂きたいと思います。
室屋選手はですね昨年のチャンピオンラム選手を見事に下しました。
今シーズン5度目のラウンドオブ8という事になった訳なんですがこのフライトいかがでしたか?今回ですね予選ともになんですけどもベンジャミン・フリーラブと話をしたんですけども…。
あのタクティシャンの。
「すばらしい」と。
「ヨシは乗れてるよ」と。
何がすばらしいんでしょう?全てのタイミングがいいのとこれ以上ないというところまで解析したその…ベンの出してる解析にピッタリと。
逆に言うとそこまでできるのかっていうところまで攻め込んでるシケインだったりするらしいんですよね。
この主翼の位置を見てもらうと分かるんですけどどれだけシケインが小回りに飛べてるかこの悪天候の中でナイジェル・ラム選手の出したタイムにいかに近づくかいかに超えていくかっていうところを完全に無視して室屋選手自分の独自のラインでキチッと飛べてるのがすばらしいですよね。
何やらこれ自分との闘いというものに一つ眼目を置いてですねそして当たり前のように勝っていくという…。
何かステージが変わってきたなって感じが致しますね。
ゾーンに入ってるような感じがしますよね。
この表情ご覧下さい。
そして雨でですね機体のペイントがとれたという…正直驚きました。
これポール・ボノム。
かなりポール・ボノム選手はナーバスになってると思うんですよね。
先ほどのラウンドオブ14ですけども見て頂くと分かると思うんですがペイントが剥げてると。
ペイント剥げてますね主翼の下の部分ここですね。
剥げてるだけならまだしも実際カーボンなんで直接水が染み込むんですよね。
そうですよね。
すると計器にも影響が出たという事で…。
かなりメカニックも…今直してるのも26番なんでホアン・ベラルデ選手のメカニックですよね。
ほうほうほうほう。
あとこれイワノフ選手のメカニックですね。
そうですねジムですね。
もういろいろなメカニックが…。
手伝ってポールを支えてますよね。
こういったところも非常に涙ぐましいですね。
ラウンドオブ8の組み合わせこのようになりました。
ドルダラーイワノフ。
アルヒボノム。
ションカホール。
そしてグーリアン室屋という事なんですが勝ち上がってきました選手に加えてファステストルーザーのグーリアン。
そのグーリアンと戦う室屋どうでしょう?いや〜いい戦いになると思いますよ。
ラウンドオブ8。
8人の選手が進む次のレースラウンドオブ8は再び1対1で対戦し敗者は即敗退が決まるいわゆるノックダウン方式。
勝者の4人が最終戦ファイナル4決勝へと進む。
ファイナル4。
ここまで勝ち上がった4選手が順にタイムアタックを行う。
そしてそのタイムによって3位2位優勝が決まる。
ドルダラー対するはニコラ・イワノフ。
マティアス・ドルダラー。
ジャーマニー。
室屋と同じ2009年デビュー組その中でも赤丸急上昇中ですがプロペラは白です!今シーズン千葉で3位入っております。
さあドルダラー。
このラウンドオブ8が一つの鬼門になってる訳ですが199で入りましたよ!いや〜完璧なスタートですね。
やる気満々以外の何者でもない!さあ来た!いいフライトですね。
ラウンドオブ8ちょっと苦手ですよね。
タイトなこのターニング・マニューバ鮮やかに決めておりますが…さあミスをしては負けを喫すると言ってもおかしくありません。
ペナルティをなくキチッと飛んでいきたいところですね。
高い所からのこのタートルターニング・マニューバ!すばらしいテクニックであります!乗れてますね。
14歳の時に単独飛行を慣行。
体に染みついている勘があります勝負勘!インスピレーションファイター!このドルダラーがどこまで自分のテクニックを見せつけるか!お〜っと!インコレクトレベルはゲート10!先ほどのターニング・マニューバのとこちょっと怪しかったですね。
頭を抱えた50秒346!いや〜これはドルダラー厳しいか!そうですね。
いいタイムが出てたところで残念なんですけどここですね。
少し早いですね。
戻すのが早いんですね。
通過してから…。
通過してからちょっとしてすぐに旋回に移行するという…それがちょっと早すぎた。
傾きが早すぎましたね。
ただシケインがすごくよかったですね。
風が強いのでニコラ・イワノフ選手がどうなるかですよね。
叫んでましたがさあニコラ・イワノフはどう飛ぶんだ?ターゲットタイムは50秒346であります。
今シーズンファイナル4に2度進出しておりますがイワノフ表彰台ポディアムはありません!さあ攻めるか?イワノフどうする?197から入るか?198でスタートを切ってきた!これもすばらしいスタートであります!ゲート23シケインが3そしてこの4!ここ気を付けなければいけない!ペナルティがあるんで余裕がありますよね。
十分に今上回っているリードしておりますがイワノフ。
ドルダラーを上回るためにはその2秒のですねアドバンテージあんまり考えない方がいいと思いますね。
キチッとこうペナルティをなくフライトする事を考えた方がいいですね。
いやものすごくアグレッシブに行ってるんじゃないんですか?シケインでのこの機体の回し方が非常にアグレッシブに見えますね。
このシーズンの憂さを晴らすかのようなフライトであります。
本気のイワノフ。
ドルダラーを上回れるか!さあどうだ!あ〜っと!なんとここに来てインコレクトレベルがゲート10!いや今年インコレクトレベルのペナルティ多いですねニコラ・イワノフ選手。
イワノフこれにて敗退。
ドルダラーがファイナル4進出!ヨーデル叫びまくり!いやすごいテンションですね。
ゲルマン魂ほえました。
いや〜残念ですね〜。
明暗がクッキリつきました2人であります。
このヒート勝利を収めたドルダラーに聞いてみます。
ラウンドオブ8ヒート2であります。
どっちが速くて強いのか決着つけようじゃないか!アルヒ対ボノム!ハンネス・アルヒ。
オーストリア。
さあアルヒです。
対戦相手はボノム。
今シーズン2勝をあげているアルヒ。
ロビニとブダペストで見せたあのマジックを再び見せつける事ができるかどうか。
さあ入った!そしてシケインに突入していきます。
やはりエンジントラブルがありましてですね辛酸をなめたあの経験からも脱しているのかどうなのかね。
でも今回すごく集中力が出てきてますよ。
さあいい感じで来ておりますがノーミスで行きたいとこであります。
さあこの縦のターニング・マニューバ!いいですね。
この天候の中で非常に安定したフライトができてますよね。
きっちり…きっちりきっちり行っております。
今の2本目のシケインの通り方とかすばらしいですね。
絶妙でありますね。
さすが冒険家。
アドベンチャー。
飛ぶ事はまさにアドベンチャー。
アルヒが行くと何かが起こる。
さあ何か起こしてくれるか?ボノムを破るか!?49秒308!このタイムどうですか?いやいいと思いますよ。
ノーミスでこのタイム出てくればかなりポール・ボノム選手にもプレッシャーが与えられますよね。
彼女も若干の不安をのぞかせながら拍手ですね。
ハンネス・アルヒ選手です。
非常にここに来てフライトがよくなってます。
インタビューの中にもあったプレッシャーがないっていうところもあると思うんですけどもでも実際年間ワールドチャンピオンシリーズの中で3位のポジションもキープできるかどうかも懸かってるレースなので非常にいい感じで楽しく飛べてると思いますね。
自分にプレッシャーがないと言っていましたがやはりでも3位を守りたいっていうね。
そういう欲はありますからね。
はい。
しかしこのフライトは風の中で見事でありました。
すばらしいですね。
49秒308。
さあボノムに対してプレッシャーになったかどうか。
どちらが強いかという決着戦でもあります。
はい。
さあ心配そうに見守るもう見ていられないという状況の彼女。
この中でさあポール・ボノム陣営も…。
これ今どういう状況なんですか?これですね天候があまりにも悪くて一度ポール・ボノム選手は着陸しますね。
これは管制塔とのやり取りの中で着陸しようと。
雨のせいで計器が故障したみたいですね。
計測器が。
これはメカニックも困りましたね。
着陸ですね。
ちょっとアクシデントが起こってしまいました。
いやこの着陸も難しいですよ。
かなりな水の中ですからね。
これによりましてボノムは一旦これハンガーに戻るっていう感じですかね?そうですね。
もしくはここの状態でその計測器の交換を行う修理を行うっていう感じになりますね。
ボノムはじゃあ飛ばずに…。
はい。
じゃもしかすると最後に飛ぶっていう事ですか?そうですね。
どこまでタイムアドバンテージをもらえるかどうかだと思うんですけども。
さあどういう決着結末になるのかボノムは一度この機体から身を降ろしました。
さあ続いてのヒートにまいりましょう。
ヒート3。
ションカとホール。
マルティン・ションカ。
チェク・リパブリック。
さあションカ。
もうペナルティは犯したくないでしょう。
さあスタート。
どういった形で入る事ができるか。
ションカが196で入りました。
いいスタートを切っております。
そうですね。
さあその中で…。
このインフィールドでタイムを稼ぎたいですね。
何となく全てが遅れてる感じがするのは僕だけですかね?そうですね。
風の影響があるんですかね?かなり…。
あ〜っと!パイロンヒット!いや風強いですね。
パイロンを切ってしまった〜!あのゲートでパイロンヒットはいや〜…。
今回もションカペナルティを背負っての戦いとなってしまいました。
先ほどマット・ホール選手もあそこ当ててる所なのでまだまだ諦めないでタイム出していきたいですね。
どうなるか分かりませんね。
これもう本当に1対1の戦いですから。
そうですね。
さあここもうまく通過してそして右に旋回してここでフィニッシュ。
おっとインコレクトレベル!?ゲート10も!ターニング・マニューバですね。
水平に入れなかったという事で5秒のペナルティは痛い。
いや〜ションカ選手残念そうな顔ですね。
いや〜厳しい。
今シーズンのラストフライトこれではちょっとね残念でしょうね。
先ほどさんが言われたとおり少しタイミングが合ってないスタートが始まりましたね。
…でここのパイロンヒットですね。
やはり流されてますよね。
風で。
ですね。
確かに。
もうスモークを見て頂くと分かると思うんですけど修正できないんですよね。
これだけ流されてしまうとなかなか難しいと思いますね。
この1本のこのゲートの部分もゲートがまっすぐ立ってないのでこの強さはパイロット泣かせですよね。
しかしラムあるいは室屋がですねすばらしいフライトしましたからね。
そうですね。
マット・ホールです!マット・ホール選手が今期7戦中表彰台を逃したのは僅かに1回だけ。
開幕戦のアブダビから千葉アスコットと2位の成績を残し表彰台に立ち続けました。
そしてついにシュピールベルクで接戦の末初優勝を遂げました。
続くフォートワースでも2位となり最終戦まで年間チャンピオンの可能性を残しています。
ボノムが先ほど飛んでですね勝っていればその瞬間に年間チャンピオン決定してたんですが飛べていないと。
この状況の中でまだまだ逆転優勝の可能性があるという。
そのモチベーションは保ったまま勝負ですねいよいよ。
ここはでも大チャンスになりましたよね。
いや〜大チャンス。
ションカが5秒のペナルティをくれました。
そうですね。
先に勝ってボノムにこう…。
プレッシャーをかけたいところですよね。
さあ198ノットというすばらしいスタートを切っております。
いいですね。
さあペナルティだけは犯したくない。
このパイロンヒットとかしたくないですね。
ここはきれいに行きます。
行きましたね。
ある程度安全に慎重に行ってる事は確かでありますね。
そうですね。
5秒のアドバンテージの中でうまくノーペナルティで飛ぶって事ですよね。
そうですね。
はい。
さあシケイン。
2周目に入っていきます。
年間総合チャンピオン。
夢にまで見ている事でありましょう。
おお〜!ここはあえて上空高い所から降りてきました。
そうですね。
安全に行きましたね。
安全に行きましたね。
そしてフィニッシュ。
49秒955。
これでションカを破りました。
ファイナル4に進出であります。
いや〜まだまだチャンピオン争い分かんなくなりましたね。
いや〜面白い。
さすがのホールもですねかなりてこずったもようですね。
そうですね。
風の中非常に安定したシケインですよね。
5秒のアドバンテージはあるんですけどもマット・ホール選手確実にタイムを出してくるフライトをしていますよね。
最後のこのターニング・マニューバ上からこう降りてきて…。
この方が安全にパイロンヒットがないという事を自分の中に判断しましたね。
そうですね。
ラインを作りやすくセットアップに入りやすいようにしてパイロンヒットしないようにうまく飛んでますよね。
そして風もうまく回避できるのかもしれませんね。
あの方が…。
いやすばらしいフライトでしたよ。
さあ室屋。
優勝できるかの大事な一戦。
マイケル・グーリアンとの戦い。
マイケル・グーリアン。
ユナイテッド・ステーツ。
いい笑顔ですね。
そう本人も言ってましたけどロビニで4位でしたグーリアン。
そうなんですよ。
さあ室屋を相手であります。
どんな気持ちで戦っているのか!プレッシャーはかかっている事でありましょう。
193ノット!少しタイミングが悪かったですね。
速度が入りきらなかったですね。
それほどのスピードは出ていないもようでありますが。
しかしピタッピタッときていますね。
ただスタンバイしてる方向がやはりまだ雨が降っているようなのでかなり厳しい状況であると思いますね。
しかしこの水平すばらしい!これ以上ないほどの水平。
ピタッといきますよね。
いいですね〜。
今回本当乗れてますよねグーリアン選手。
丁寧にいっています。
そうなんですよね。
グーリアンはクリエーターでもありますけども丁寧さもピカいちであります。
そうですね。
さあそして2周目のこのシケイン。
いいですよ。
ノーペナルティで飛ぶっていうのが今期すごくいいところに見えてるのでかなりうまく飛べてますよね。
そうですね。
風はどうだ?風はどうだ?そして向こう側に雨が見える。
そしてレインボーも今架かっておりました。
さあそんな中悪天候の中どんなタイムで来るんだ?50秒を切る事はできませんでした。
50秒211。
このタイムはどうですか?ノーペナルティのところの部分でやはり室屋選手にはプレッシャーがかかってるところでありますよね。
ただ持ちタイム的には…。
でも喜びあらわにしてますね。
そうですね。
持ちタイム的には室屋選手の方が上ですよね。
ヨシヒデ・ムロヤ。
ジャパン。
いいじゃないですか!いいですね〜!見えてますよね今回の自信が。
ええ。
そしてハンガーのメンバーたちもですねみんなすばらしい笑顔であります。
さあグーリアンとの戦い!行けるか!?スピードに乗れるか!?風に乗れ!ウィンウィンウィン!198で入った!いいスタートですね。
さあグーリアンを早くもリードしております。
とにかく風が強いのでとにかくノーペナルティで飛んで頂きたいですね。
ですね〜。
さあこのターニング・マニューバ水平にほぼほぼ行きましてナイス!完璧ですね。
完璧なこの通過!そしてターニング・マニューバ。
ゲート5。
そしてゲート67と行きましたこのターニング・マニューバです。
室屋選手攻めてますね。
ハッ!お〜!今気合いを入れた!2周目の入り口で気合いを入れましたサムライパイロット!いやすばらしいですよ。
さあ見せるか男気!若干上空上から降りてきます。
そして風を回避しながらうまいテクニックを見せつけます!いや速いですね。
1秒以上グーリアンを置いてった!48秒817!すごい!すばらしいタイム!すばらしいですね!これは優勝が見えたか!?いや〜!ラウンドオブ8グーリアンを蹴散らしてファイナル4進出であります!すばらしいタイムですね。
いやここに来てこの悪天候の中とんでもないタイムですよね。
やってくれましたよ。
いや〜乗れてますね室屋選手。
我らが室屋がですねポディアムのてっぺんに登る日今日かもしれませんね!そうですねドキドキしてきましたね。
非常にいいフライトだったと思います。
ええもう…。
何て言うんですかねとにかく安定してますよね。
安定している。
今回ミスがないというのもミスをするところがなく見えるというか非常にいいフライトだと思います。
さあそしてこれはミスターエアレースポール・ボノムの姿が映し出されました。
先ほど飛べなかった。
上空悪天候その中でまた気持ちを引き締めて今コックピット。
ギリッギリまでいろいろこうテープを貼って傷を隠してますね。
さあアルヒとのマッチアップです。
この裁定が気がかりなのはホール選手も同じでしょう。
すばらしいスポーツマンシップであります。
そうですね。
さあそして改めてボノムが行きます。
でもこれはですね管制塔からの裁定ですからね。
そうですね。
ただこのボノム選手がどこまで主翼を気にしないでフライトができるのかっていうその傷の部分それと計測器がキチッと動くのかっていう部分の心配はありますね。
そのとおりですね。
このラウンドオブ8の勝利は年間チャンピオンへと直結します。
おっとこの呼吸のシミュレーションはこれはスタート前のルーチンなのでありましょうか?アドレナリンが出まくりなのかもしれません。
そうですね。
さあ百戦錬磨のボノム!どういうスタートを切る?197ノットで入っていきました。
すばらしいスタート!いいスタートですね。
さあ上空の雨はどうだ?風はどうでしょうか?シケインはすばらしい。
いつもどおりなので。
あ〜いいタイムですね。
う〜んいいタイムでもう早くもリードしています。
アルヒを上回っております。
何も心配せずメカニックがやった仕事を信用して飛んでますよね。
チームの中での信頼感ありますよね。
49秒308がターゲットタイム!うん?ここでちょっとアルヒに前を行かれた!さあどうする!?さあインフィールドで。
このシケインで持ち返してきてほしいですね。
さあそしてこのあとのターニング・マニューバも気になるところでありますが…。
おっとまた巻き返した!上回ってまいりました!いや速い!一気に上回った!そして確実にゲートを通過していきます!完璧ですね。
最後フィニッシュでどんなタイムだ!?49秒175!いや完璧ですね!0.133ではありますが上は上。
ボノムがアルヒを破ってこれでラウンドオブ8を制してファイナル4に進んだという事は年間チャンピオンをゲット!決まりましたね。
いや完璧なフライトでしたね。
いや〜。
いや〜チームの仕事を本当に信頼してますよね。
やりましたボノム。
笑顔。
あの男も笑顔ですねえ。
そうですね。
ポール・ボノム選手です。
ワールドチャンピオンタイトルをここで決めるという…。
決めた。
フライトでしたね。
ボノムが笑ってました。
そうですね。
もうチームを本当にメンバーを全て信頼した全開のフライトでハンネス・アルヒ選手を下してワールドチャンピオンを取ると。
エアレースはチームスポーツだというふうにボノム選手もグーリアン選手とかも言うんですけど。
いつも言ってますね。
その結果が出た感じのフライトですよね。
おっしゃるとおりです。
アクシデントにも見舞われた。
そしていろいろスケジュールが変わった。
その中で自分のモチベーションを変えずにそしてちゃんと自分の仕事をする。
プロですよ。
プロですよ。
いや〜すばらしかったですね。
この時点でハンネス・アルヒ選手の3位も決まったんですよね。
なるほどね。
いや〜すばらしいですね。
おめでとうございます。
決めなければならない時に決める事ができるこの心のしたたかさ強さっていうのは誰にもまねる事ができませんね。
そうですね。
帰ってまいりましたボノム。
聞いてみましょう。
さあ残るはファイナル4という事で。
お〜小走りに早くも準備に取りかかろうというボノム選手であります。
有終の美を飾る事ができるのか。
いやいやそうはさせない室屋。
ファイナル4へ向けてどんな戦いをイメージしてるんでしょう?そうですね今回結構サンフランシスコで機体のセットアップ更に詰めて。
前回ファイナル4でタイムが伸びなかったのはライン取りじゃなくて機体自体のパワーがちょっと落ちてるのがはっきり分かったんで。
ファイナル4に行った時熱の問題とかいろんな…今まで経験してない問題がいろいろ出てくるのが分かってきたのでそこをかなり対策をしてきたのでまあ今回ファイナル4でもいいレースができるとは思います。
ミスター頼もしい。
はい。
いいですねミスター頼もしい。
すばらしいですね。
さあ勝ち進んだのはこの4人であります。
マティアス・ドルダラー。
今シーズン4度目のファイナル4です。
ここ一番のスピードを出してほしいところですね。
逆転での年間優勝は消えてもどんなフライトを見せてくれるのかマット・ホール。
2勝目に期待したいところでもありますよね。
果たして初優勝の夢に届くのか?室屋!これがですね室屋選手フライト順が変わってしまって冷却時間が少し足りないかもしれないですね機体の。
いやいや頑張ってくれるはずであります!機体整備のためにフライト順は最後になったボノムであります。
そうですね。
ここでこの2人のフライト順が詰まってるところと入れ代わったところでかなり機体をクーリングしてる時間がないのが気になりますね。
ほう〜。
その戦いを室屋選手はこう読みました。
風によってこのトラックは2秒ぐらい変わってくるので風が弱ければ昨日の多分トラックレコードがかなりレコードに近いとこだと思いますけど恐らくトップ2辺りがもうちょっと詰めてくると思うのでまあ昨日のタイム辺りが最後のファイナルの戦いになると思いますね。
さあいよいよです。
ファイナル4最終戦ラスベガス。
マティアス・ドルダラーからまいります。
2014年シーズンのラスベガス戦で3位。
そして千葉で3位でした。
さあ気合いが入った言葉が聞こえた。
199で入ってきた〜!すばらしいですね!さあドルダラーがマジであります。
気合い入ってますね。
気合い入っています。
うお〜このタイトなターニング・マニューバ決めて…。
ここ気を付けたいですね。
おっうまい。
いいですね。
完全に乗れてますね。
乗れてますね。
これタイムが伸びてくるかもしれないですね。
もしかするとこのラスベガスのコースレイアウトは彼にピッタリ合ってるのかもしれない。
マッチングしてるのかもしれない。
今回ですねチームのオリジナルラスベガスTシャツまで作ってかなり気合いが入ってるんですよ。
そこまでやる男。
そしてノリがいいです。
さあこのドルダラー自分を鼓舞して自分を乗らせてこのコックピットに座ってるようなそんな雰囲気もあります。
そうですね機体のパワーもかなり出てるので…。
いいですね!さあどんなタイムか!?さあ49秒358!これはいいタイムだ。
いいタイムが出ましたね〜。
いやここしっかりノーペナルティマティアス・ドルダラー選手。
喜んでますね!喜んでるな〜。
マティアス・ドルダラー選手です。
今回そのウイングフェンスを外してきたんですけどもロールのタイミングが合わない。
こうやって傾ける時のタイミングが合わないって言ってたんですけどもそれがピタッとはまった感じが今回しますね。
非常に乗れてますし非常にいいフライトを続けられたこの3つ。
すばらしいですよね。
ドルダラーもさる事ながらメカニックの助言もいろいろあったんでしょうね。
そうですね。
やはりチーム戦であります。
さあマット・ホールが空のかなたへ!いよいよ勝負です。
さあ手をブラブラっとしまして緊張を解こうという構えか。
緊張するなと言っても無理でしょう。
さあスモークオン!さあ…。
スピードメーターが198ノット。
さあ突っ込んできた。
199から200だ!いや完璧ですね。
完璧です!完璧なスタートです。
ギリギリ完璧です!ドルダラーを早くも上回っている!0.01秒上回っています。
いやここからグングン上がってきますよ。
グングン上げていく。
強いホールがまた出てくる。
いや来た来た来た来た〜!この悪天候とは思えない速さですね。
このGにもめげない!一気に加速していく!2周目に入っていきます。
このシケイン。
安定感すばらしいですね。
自分のものだ。
自分の完全に庭でありますね。
そしてこのターン。
(2人)ターニング・マニューバ。
きれいだ。
いいですね。
うお〜このまま突っ走る〜!飛んでった〜!決まった〜48秒台!すばらしいタイムですね!48秒604はこれはちょっと上回るの難しいかな〜!?いやこの天候の中これトラックレコードなんですよね。
完璧でしょ?完璧ですね。
完璧ですよこれ。
マット・ホール選手完璧ですね!シケイン見て頂いても…。
この風の中とは思えないこう…スムーズさ。
そしてこのターニング・マニューバの入り方なんですけど非常にピタッと入って次に動く動作にもキチッと間があるんですよね。
コレクトしてるレベルの時間が非常に長いんですよ。
いや完璧なフライトですね。
もう〜ここまでできたっていうこの今シーズンすばらしいですね。
そうですね。
さあしかし室屋だったらできる!キャノピー内で座禅を組んでるんでしょうか?無心全身全霊。
禅の心を機体にも装着させました!さあサムライパイロットいよいよここでトップを取るんです!初優勝見えてまいりましたか?大チャンスであります!そうですね。
期待したいですね。
華のラスベガスでさあ一番の桜を咲かせてくれ!198で入りました!はいいいスタートだと思いますよ。
このゴーストご覧頂いておりますがマット・ホールよりも若干後れを取っているがどうだ!?ほぼほぼ同時だと思います。
0.02秒ほぼほぼ…ほぼほぼ同時同時!まだまだこっから!さあここからグングン伸ばして…。
伸ばして伸ばして。
さあ行けるか?室屋。
どうだ!?ちょっと水をあけられてしまいましたが。
少しパワーが出てない感じがしますね。
どうでしょうか?この縦のターニング・マニューバ!さあシケインで追いついて!追いついて追いついて!まだ行ける!禅の魂全身全霊。
ちょっと遅れましたね。
無心で行ってるはずであります。
いやまだまだですよ。
まだまだストレート伸びて!最後の最後まで気を抜かないで!サムライが飛び去った〜!49秒415は現在3番目か?そうですね。
ああ〜!いやいいフライトです。
いいフライトなんですけどやはり順番が変わったせいでパワーが出てないですね。
その冷却…今期すごく室屋選手こだわってるとこなんですけどシケイン非常にいいんですけどもこの裏側のストレート。
それからそこからこのターニング・マニューバで少しパワーが出てないので室屋選手がベストなラインからちょっとずつずれてってしまってるんですよね。
いや残念ですね。
いやこのポール・ボノム選手と順番変わったところもちょっとあるのでなかなか…。
まあいろいろな勝負のあやがありますね。
勝たしてもらえないですね。
その辺りがもしかすると2015年っていうのはついてなかったですから最後まで引きずっているのかも…。
少しあるかもしれませんがいやでもその中でもすばらしいフライトだと思います。
今期一番乗れてるのがこのラスベガスという事は翌年につながるすばらしいフライトだと思うんですよね。
来年にかけて一つすばらしい滑走路を作ったという感じですね。
そうですね。
本当にそうだと思います。
チームメンバーも予選トップが取れたところで一つ安心をしてますよね。
さあボノムです。
年間チャンピオンはしっかりと手中に収めました。
有終の美を飾る事がこの男できるんでありましょうか。
マット・ホールを超える事ができるか?ボノム。
さあスモークオン!心がオンになっているボノムは怖いぞ!197!さあマット・ホールとのこのゴーストご覧頂いておりますけれども…。
やはりシケインでこうグングン来ますよね。
速いな〜!お〜っとしかし置いてかれてる。
若干ですね。
ほぼほぼ同時ですよね。
完全にマット・ホールとの戦い。
図式が見えております。
そうですね。
負ける訳にはいきません年間チャンピオン!お〜っ上回ってきた!来ましたね。
ここで勝ちに行くポール・ボノム選手やはりさすがですね。
いやすばらしい!エベレストの高さ。
それだけの高さを誇ります。
この男を超えるのは難しいんだ。
あ〜しかしまた遅れた!そうですね。
まだですよまだまだ分かんないです。
これは分かりませんね最後の最後まで!最後の最後まで分からないラスベガスはどっちのものだ!?どうだボノムか?ホールか?あ〜っと!ホールだ!ホールが勝ちました!ボノムは48秒968。
0.364秒遅れました。
いやしかし見事なフライト!そうですねすばらしいですね。
奥さん大喜びですね。
やりましたマット・ホール。
最終戦をものにしました。
しかしボノムは…。
お〜っとここであえてまたスモーク出した。
おっ?何だ?「S」の文字。
successのSか!?ハハハッ何のSですかね?successでしょSはやっぱり…。
見せますねボノム!さあポール・ボノム選手です。
機体を直したばかりとは思えないフライトでしたね。
本当にこうチームを信頼してそしてこのレースをキチッと優勝で終わろうという姿勢が見えますよね。
やはり最後の最後までもちろん気を抜かずに行くってのは難しいんですけどね心持ち的にはね。
この男のその精神力ってすごいですね。
そしてもうやはりこの中でもすばらしい美しいフライトきれいなスムーズなフライトを続けられるポール・ボノム選手さすがですよね。
ビューティーです。
すばらしいです。
すばらしいですね。
ファイナル4の結果このようになりました。
4位室屋3位がドルダラー2位ボノムそして優勝はマット・ホール。
しかし年間チャンピオンはポール・ボノム選手でした。
そうですね。
室屋選手ちょっと残念でしたね。
残念でしたね〜!残念でしたね〜。
ご覧のようにゴールドメダルはポール・ボノム76ポイント。
マット・ホール71ポイント。
5ポイント差。
詰めましたね最後。
詰めましたね。
そしてハンネス・アルヒが34ポイントで3位に食い込んでおります。
いやションカ選手の4位すごいですね。
そして室屋選手は6位です。
はい。
自身初6位すばらしい。
これまでで最高の位置ですね。
はい。
ルーキー以外の選手はみんなポイントがあるんですよね今回。
なので表彰台争い以外のところでもポイントランキング争いは非常に面白かった年ですよね。
さあ室屋選手帰ってまいりました。
話聞いてみましょう!おめでとうございます4位。
ありがとうございます。
いかがでした?今日のファイナル4。
ファイナル4フライトは悪くはなかったと思います。
一個バーチカルターンのライン取りがちょっと風が変わって出て3秒ぐらいロスしてるんですけどそこはちょっと反省というのがあるんですけどそれ以外は悪くなかったと思います。
ちょっとエンジンのセッティングがやっぱり8から4に入って熱い中で同じセッティングってちょっと落ちてたのでここは大きな課題でダラスから引き続いてるんですけどかなり解決されたんですけどもう最後の一絞り欲しいとこですね。
今日の14それから8も含めて相手が結構いいタイムを出してくる中でキチッと安定して勝ち上がってるんでああいうフライトができてれば常に誰が来ても常に勝っていける態勢ができてるのがはっきりしたのでよかったと思います。
学びの2015年。
そしていよいよ開花する2016年という雰囲気ですね。
本当にこの2015年すばらしい成績です。
さあマット・ホール選手です。
そしてポール・ボノムが機体から降りてきているようであります。
早速話を聞いてみましょう!さあ表彰台です。
はい。
世界のトップスリーが並びました。
今回のこのラスベガス勝ったのはマット・ホール。
そしてポール・ボノムが2位。
3位がマティアス・ドルダラーという事になりました。
すごいレースになりましたね。
いや〜すごかった。
天候もすごかったですけどもねその中を勝ち抜くというのはもうまた意義あるでしょうね。
そうですね〜。
チームとしての力ってのも試されたそんな一戦でしたね。
本当にそう思います。
さあそして年間チャンピオンはこの男ミスターエアレース!輝かしい50代。
やりましたポール・ボノム。
そして2位には甘んじましたけどすばらしいポイントを稼ぎましたマット・ホール。
ほぼほぼいつもポディアムにいましたもんね。
そしてアルヒが3位に食い込みました。
(拍手)1年間の総仕上げ。
各メカニックチームもですね全員が入り乱れてね大拍手ですね。
大拍手ですね〜。
やりました〜。
いやマット・ホール選手いきなりシャンパンかけてますね。
いきなりねそりゃかけますよね。
いや〜あなたがいるからもっと頑張れるんだっていうそんなげんこつをぶつけたようなそんな気合いが感じられました。
たそがれ時のラスベガスご覧頂いておりますすばらしい。
2015年シーズンが無事終了致しました。
今年1年を振り返って室屋さんにいろいろ話を聞いています。
今年は目標としてた2016年に…優勝できるチーム作りという事で非常に満足する1年間だったと思います。
機体の導入から始まってそのあとの機体のセットアップそれからシステムの更新システムのトラブルも経験をしてその中で後半戦3戦中2戦表彰台来てるのでいい形で来年につなげていけると思います。
機体はもうほぼ乗りこなせてる感じになってきてますしかなり改造するのでメインでいくとウイングレットがつきます。
ほかの速いチームついてるんですけどうちのはもっとすごいのがつきますんでほかのチームのはちょっとかわいく見えるようなやつ。
性能的にはかなりいいものを1年間煮詰めて設計してきたのでそれがついてくるとそれだけでタイムかなり上がってくるのでかなり楽な戦いになってくると思います。
今年1年エアレース応援して頂いて本当にありがとうございました。
来年に向けてかなりいい準備ができてきた実感があります。
来年はかなり面白い展開になると思うので引き続きエアレース注目して頂いて来年も是非楽しみにして頂きたいと思います。
この室屋さんの面白いという表現は僕には自信がありますんで必ず勝ちますんで是非ご覧下さいというふうに聞こえました。
本当に僕もそう聞こえます。
かなりの自信があるという感じですよね。
そして何と言ってもこのピーター・ベゼネイ。
エアレースのゴッドファーザーが引退という時を迎えました。
そうですね。
一つの時代が終わり一つの時代が始まるという事でしょうね。
それにしてもポール・ボノムは強かった。
強かったですね。
今年1年はポール・ボノムの1年でした。
はい。
しかし1年終わってなかったですよ!そうなんですよ。
「これで終わりです」なんていうこれボノムが引退宣言なんですよ!そうなんですよまさかの…。
いや〜!あのミスターエアレースが…。
最後の最後にまたどんでん返しがあるドラマチックなエアレース。
1年間本当にありがとうございました。
来年はまたどんなエアレースになりますかね。
2009年組盛り上がってくると思うんですけどね。
いよいよ楽しみそして室屋選手の入賞!そして年間優勝も是非見たいもんですね。
はい。
来年お楽しみもう今からもう待てません!はい待てないですね。
能勢さんありがとうございました。
ありがとうございました。
2015/11/29(日) 01:35〜03:14
NHK総合1・神戸
エアレース世界選手権2015「第8戦 in ラスベガス」[字]

ついに最終戦を迎える世界最速のモータースポーツシリーズ「エアレース世界選手権」。ラスベガスの闘いで、年間王者が決まる。調子を上げてきた室屋選手に、期待が集まる。

詳細情報
番組内容
世界最速のモータースポーツシリーズ「エアレース世界選手権」。年間王者はいったい誰の手に?最大10G、時速370キロの世界で繰り広げられてきた14人のトップ・パイロットの闘いは、ついに最終章を迎える。舞台はラスベガス。今シーズン、2回表彰台に上り、調子をあげてきた日本の室屋選手にも、期待があつまる。今年最後の闘いを見逃すな!
出演者
【解説】能勢雄一,【アナウンサー】辻よしなり

ジャンル :
スポーツ – モータースポーツ

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