羽生結弦20歳。
ショートプログラムでは、驚異の世界最高得点。
それでも。
勝負のフリー。
前人未到の300点超えへ。
映画、陰陽師より、清明。
最初は4回転です。
冒頭の4回転ジャンプ。
4回転サルコー。
余裕がありましたね。
軽々と飛んで見せました。
続いても4回転。
4回転トーループ。
これも軽々と決めました。
美しい。
トリプルフリップ。
雅楽に合わせた力強い表現でリズムに乗る。
ステップシークエンス。
さあ、後半に持ってくる4回転はどうか。
トリプルアクセルからのコンビネーションも、難しいジャンプが続きます。
さらに、4回転を含むコンビネーション。
4回転のトーループ。
トリプルトーループ。
3つを決めた。
基礎点の上がる後半も、ジャンプを次々に決めていく。
トリプルアクセル。
ダブルトーループ。
難しい入りからのトリプルアクセル、シングルループ、トリプルサルコー。
トリプルループ。
トリプルルッツ。
ジャンプをすべて決めてきた!どこまで得点が伸びるのか。
演技はクライマックスへ。
流れるような動きで、観客の心をつかむ。
次元が違います。
さらに大きくなったその姿、違う次元の演技を見せました。
高難度のプログラムを完璧に演じ切った。
羽生さんの得点。
216.07。
出ました!合計322.40。
世界最高得点をマークした羽生。
3年ぶり2回目の優勝を決めた。
こんばんは。
サタデースポーツです。
今見ても、ぐっときますね。
本当に、ことばを失う、完璧な演技でしたね。
すばらしかった。
さあ、長野放送局には、プロフィギュアスケーターの織田信成さんにお越しいただいています。
実際に圧巻の演技、リンクでご覧になっていて、どのように感じましたか?
一生に一度、見ることができるかできないか、そのぐらいすばらしい演技を、生で見ることができて、もう、ものすごく感動してます、今。
織田さんからしてもそうですか。
すばらしかったです。
終わったあとには、羽生選手から、ちょっとしたプレゼントがあったそうですね。
そうなんですよ。
表彰式の直後に、羽生選手から、このお花を頂きまして、後ろを振り向いたら羽生選手がいて、のぶ君、のぶ君って声が聞こえたので、何かなと思ったら、お花を、いいの?って言ったら、どうぞって言われたので、おめでとうって言ったら、ありがとうっていうふうに話しました。
ふだんからそんな感じなんですか?
ふだんから仲よく、話させてもらっています。
すみません、世の中の女性の皆さん、本当にごめんなさい。
本当ですよ。
いやー、それにしても歴史的な演技で、まずジャンプから振り返っていきたいんですけれども、4回転ジャンプ3回を含むすべてのジャンプで、加点がつきましたよね。
そうですね。
もうすべてのジャンプすばらしかったんですけれども、僕が中でも注目したいのが、後半の4回転ジャンプですね。
後半の4回転?
この後半の4回転ジャンプ、羽生選手、1つ課題としてたんですけども、決めるだけではなくて、そのあとにコンビネーションジャンプとして、後ろに3回転トーループをつけた。
この4回転3回転というトーループは、冒頭にふだん、ほかの選手は持ってくるジャンプなんですけれども、それを後半に決めたというのは、驚異的ですね。
疲れてる後半ですものね。
いやぁ、1.1倍にもなりますから、得点的にも高いです。
ジャンプ、余裕があるように見えましたよね。
ジャンプも余裕がありましたね、すばらしかったです。
そして、表現の面でも、陰陽師の物語の世界に、ぐぐぐっと入り込んでいて、みんなが引き込まれたと思うんですが、その点はどうでしょうか?
特に中盤のステップですね。
太鼓のメロディーだけで、表現する部分があるんですけれども、この太鼓のメロディーだけで表現するというのは、非常に難しいんですね。
ただ、その滑らかなエッジワーク、そしてリズム、太鼓のリズムをしっかり押さえながら、とても滑らかに滑っていたので、こういったところは、前回のカナダ大会から、また、ここも一つ大きく成長したポイントではないかなというふうに見ました。
それにしても、歴史的な300点超え。
記録からおよそ27点上回る得点になりましたけれど、これは、このフィギュアスケート界には、どのような意味があるんでしょうか?
僕は、一気に、この男子の競技レベルを引き上げることになると思いますね。
やはりこの得点を目指して、各選手、努力してきますので、これを上回るっていうのは、容易なことではないので、皆さん、かなり攻勢を上げて戦ってくるのではないかなと見てます。
なるほどね。
そして、男子のシングルでは、羽生選手のほかに、無良崇人選手が3位。
そして田中刑事選手が5位に入りました。
一方、女子は、1年の休養を経て、競技に復帰した浅田真央選手が、4位からの巻き返しを図りました。
浅田は、練習からジャンプの調子の波に戸惑いを感じていました。
冒頭、トリプルアクセル。
跳んだ瞬間、キレがなかったと、2回転半に。
このあとのジャンプも不安定でした。
それでも浅田は、情感あふれる表現力でカバーします。
浅田は、合計得点で3位に。
グランプリファイナル進出を果たしましたが、ほろ苦い2年ぶりのNHK杯でした。
前半トップの宮原知子は、対照的に生き生きと滑ります。
安定感抜群のジャンプも、大きなミスはありません。
最終滑走でも、変に緊張しなかったと、宮原。
自身初の200点を超えて、グランプリシリーズ初制覇。
ファイナルも初めて射止めました。
織田さん、織田さんは、宮原選手とはずっと同じリンクで練習してきたじゃないですか。
織田さんから見て、宮原さんの成長したところ、どこですか?
僕が一番感じた成長ポイントは、精神面がさらに強くなったなというところですね。
精神面ですか?
冒頭のジャンプで、少し、緊張が足に来てるのかなという感じがあったんですけれども、そこからの立て直しが、ものすごく早かったんですよね。
そこからはもう宮原選手の持ち味である安定感を存分に見せてくれましたので、本当に世界選手権のメダリストとして、精神的にさらに強くなったなというのが、印象的でした。
3位の浅田選手は、冒頭のトリプルアクセルが決まらず、少し流れに乗れてないかなという印象を受けましたけれど、織田さんはどのように見ていますか?
トリプルアクセル、ミスはあったんですけれども、練習では、本当に軽々跳んでいたんですね。
本番になりますと、どの選手もそうなんですけど、緊張感が足に来て、スピードだったり、そこに影響するので、今は試行錯誤しながら、うまくなっていってる段階かなと思います。
久しぶりのね、本番ですからね。
そうですよね。
これからに期待しましょう。
織田さん、ありがとうございました。
ありがとうございました。
あすのサンデースポーツでも、織田さん、さらに表彰台に上がった羽生選手、無良選手、宮原選手、そして浅田選手に生出演の予定です。
お楽しみに。
続いてはこちら。
J1年間優勝を懸けたチャンピオンシップ。
決勝に行くのは、年間2位レッズか。
3位のガンバか。
Jリーグチャンピオンシップ。
決勝進出を懸けた一発勝負。
立ち上がり、レッズは攻守の要の柏木が、ガンバのキャプテン、遠藤を厳しくチェックします。
得意のサイド攻撃。
20歳の関根が仕掛けますが、ここはガンバの藤春に抑えられます。
対するガンバは、エースの宇佐美。
自分でシュートに行きました。
さらにパトリックから阿部。
阿部、シュート!
うわー。
ここはゴールポストでした。
さらにボランチの今野も、タイミングよく攻め上がります。
ワンタッチで今野!パトリックが待っています。
結構、今野、積極的ですね。
そうですね。
一進一退のまま、0対0で前半を折り返します。
後半、早々に試合が動きます。
ガンバの大森が相手ボールを奪い、素早く攻撃へ。
抜け出した今野が先制ゴール。
ガンバが均衡を破ります。
追いかけるレッズ。
ディフェンダーの槙野の攻撃参加から、梅崎。
シュート!東口、ファインセーブ!
すごい。
日本代表の東口に阻まれました。
レッズは流れを変えようと、フォワードのズラタンを投入。
今シーズン、ガンバ戦では2得点を挙げています。
逆にガンバ、長谷川監督は、エースの宇佐美を交代。
1点リードの中、中盤の運動量を増やす考えでした。
その直後のコーナーキック。
飛び込む!クロスバー。
ズラタン、押し込んだ!
最後はズラタンが押し込みました。
起用に応える同点ゴールとなりました。
勢いに乗るレッズ。
勝ち越しを狙って、攻勢に出ます。
柏木のミドルシュート。
アディショナルタイムには、関根の突破からズラタン。
さらにクロスボールに武藤。
ガンバ、東口の再三の好セーブに、勝負を決めることができません。
90分で決着はつかず、試合は延長戦へ。
ガンバの長谷川監督、力を振り絞ろうと鼓舞します。
遠藤を前線に上げ、勝負に出ます。
1トップのパトリックの突進。
青木が行く、パトリック、シュート!
さらにサイドバックの藤春。
運動量は落ちず、攻めに加わります。
両チーム、死力を尽くした戦いは、延長の後半へ。
終了間際、ガンバに思わぬプレーが。
丹羽のバックパス。
おー!ポストだ!
運が味方したと命拾い。
そこから一転して、レッズゴールに迫ります。
逆にガンバ、パトリック。
米倉へ。
逆サイドには藤春がいる、藤春がいる!藤春、シュート!
きた!
決まった!藤春!
レッズのサイド攻撃を封じ続けた藤春が、勝ち越しのゴール。
ここで試合終了!
レッズを振り切ったガンバ。
120分の死闘を制し、サンフレッチェとの決勝に駒を進めました。
この試合の解説を担当した、早野宏史さんとお伝えします。
よろしくお願いします。
お願いします。
あんなことあるんですね。
本当に、ガンバ大阪じゃなくて、ガマン大阪でしたよね。
オウンゴールかなと思ったら、決勝点ですもん。
目が離せないゲームでしたね。
本当でしたよ。
早野さん、先週はレッズのサイド攻撃、これが強力だというお話でしたけれども。
やはりね、きょうもポイントになったのが、藤春と、ガンバの藤春と、レッズの関根の攻防でしたね。
今、ご覧いただいているポジションですけれども、ここ、関根選手と藤春選手が、対面でマッチアップするんですよね。
で、ここの試合の中で。
特にガンバのほうは、とにかくサイド攻撃をしてくるレッズに対して、こうやってまず藤春、本当は攻撃にいきたいんだけど、守備をしっかりやってからいこうと、関根の対応に、しっかりと対応して、ここでもう合わしにいってるんで、なかなか関根もどんどん行ってるんですけど、このサイド崩しきれなかったですよね。
そうでしたね。
そして関根がポジションを変えるようになってしまったんですよね。
そのあたりを藤春選手に、どうやって抑えたのか、聞いてみました。
負ける気しないって。
関根選手はね、がんがん行ってたんで、足がつるほど疲れてたんですよね。
そしたら今度、代えたので、藤春選手が前に行けるので、攻撃的になりましたね。
あの関根選手がポジションを変えた、そして、前が空いたところで、ここを一気に攻め込む。
それが生きた場面がこちらです。
これ、キーパーから来たシーンですけど、逆サイドに、あの高い位置に行けるようになったんですよ。
それによって4人、4対3で、シュートが打てる。
これが決勝点になりましたけど、誕生日の藤春選手が、自分の利き足じゃない右足で打って、入って、本人はもう、二度とないと言ってましたけど。
バースデーゴール、持ってるなって本人言ってましたけどね。
すごいです、あそこのコースに蹴り込めるんですからね。
でもやはり、サイドを制したチームが勝ったということなんですかね。
そうですね。
そのあたり、試合後、ガンバの長谷川監督に聞いてきました。
お疲れさまでした。
お疲れさまでした。
ということで、来週から行われるチャンピオンシップ決勝は、サンフレッチェ対ガンバという対戦になります。
そうですね。
こちらはホームアンドアウエーの2試合で争われます。
早野さんによる両チームの予想フォーメーション、こうして挙げていただきました。
リーグ戦の直接対決では、1勝1敗の五分だったんですが、早野さん、勝負を分けそうなポイントは?
サンフレッチェというのは、Jリーグでも最多得点なんですよ。
そしてきょうの浦和になかった、カウンターアタックっていうのがあって、そのキーマンが、この青山選手ですよね。
この彼のロングボールっていうのは、ケアしなきゃいけないと思いますね。
こうやって守ってて、そのまま、前の選手が早く動きだすんで、そこを必ず見てるんですよ。
奪い取ったら一気にですもんね。
それでゴールに行く、こういうスピードのある、これで、もうつなぐのかなと思うと、前へ動きだすんで、正確なボールでゴールを狙ってくる。
このへんのところはきょうのゲームではなかったので、長谷川監督も対応考えていると思いますね。
どうしたらいいんですか?
これはキーマンは、今野選手ですね。
今野選手?ボランチの?
これはやっぱり、カウンターの出どころを抑えるということで、出される前に、まず抑えられるかどうかというのが、一応ポイントになって、カウンターがなくすと。
そうすると、自分たちの守備ができるということで。
青対今野対決ですから、どっちが強いんですかね。
字が違いますか?
ここできましたか?
どちらの色が強いでしょうか。
実際には青は逆で、紫との対決なんですけれどもね。
そうですね。
さあ、年間優勝をつかむのは、サンフレッチェかガンバか。
NHKでは、勝負を決するチャンピオンシップ第2戦のもようをNHK総合テレビでお伝えします。
ぜひご覧ください。
早野さん、どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
続いては、トゥデーズスポーツ。
リオへタックル!
おー、ナイスタックル!
7人制ラグビー女子のオリンピック予選。
青の日本、1次リーグ初戦は、今月対戦し、敗れている中国戦。
存在感を見せたのは、エースの山口でした。
前半の終了間際、みんながいいパスを回してくれたとトライ。
さらに、後半開始直後。
持ち味のスピードを生かし、2つ目のトライ。
日本はきょうの3試合に全勝し、オリンピック出場へ、大きく前進しました。
体操の団体日本一を決める、全日本団体選手権の予選。
引退を決めている日体大の鶴見は、得意の段違い平行棒。
出場選手中トップの得点で、チームも予選1位でした。
あすの決勝で2連覇を目指します。
ゴルフの国内男子。
首位スタートの石川遼は、弟の航さんが、初めてキャディーを務めます。
13番の第2打。
ショットは好調で、3つ目のバーディー。
続く14番。
この日はパットに苦しみました。
石川はスコアを落としましたが、1打差で首位をキープ。
弟と共に、今シーズン2勝目を狙います。
女子の今シーズン最終戦。
大山志保選手が単独首位に立ちました。
3週連続優勝を目指すイ・ボミ選手は、8位となっています。
ボクシングの世界タイトルマッチ。
木村は32歳での世界初挑戦です。
序盤、チャンピオンの強打に苦しみ、リードされます。
しかし、木村のカウンターが決まりだし、勝負は判定へ。
2対1で判定勝ちし、世界のベルトを手にしました。
サッカーJ1のチャンピオンシップの決勝に進んだ、ガンバ大阪のパトリック選手に対し、インターネットのツイッターで、浦和レッズのサポーターを名乗る人物から、人種差別に当たる書き込みがあったことが分かり、Jリーグは、事実関係の確認を進めています。
パトリック選手は通訳を通じて、ツイッターで投稿し、とても残念で、酷な人種差別な書き込みがありました。
こういった書き込みは、どんな人でも傷つきます。
こういうことは人間としてやるべきことではないとコメントしています。
浦和レッズは、発信者がどのような人物で、何を目的に書き込んだかは特定できませんが、浦和レッズは、差別を絶対に許しませんとコメントしていて、Jリーグでは、書き込んだ人物を特定できるかどうかも含め、事実関係の確認を進めています。
では競技結果です。
ラグビーのトップリーグ、ヤマハ発動機が開幕3連勝。
五郎丸選手は、今季初トライを挙げるなど、19得点の活躍でした。
Vリーグ1部プレミアリーグ男子は、豊田合成が開幕8連勝。
女子は首位の東レが、2位の久光製薬に敗れています。
あすのサンデースポーツです。
世界最高得点でNHK杯を制した羽生結弦選手や、初優勝した宮原知子選手など、活躍選手が生出演。
お話を伺うのは、織田信成さんです。
ぜひお楽しみに。
おしまいは、トゥモローソング。
リオデジャネイロオリンピック出場を決めている、競泳の星奈津美選手です。
ロンドンオリンピックで銅メダルを獲得した星選手。
どうきや息切れが激しくなる甲状腺の病気、バセドウ病と闘ってきました。
そんな星選手にとっての、励ましの一曲です。
2015/11/28(土) 23:00〜23:30
NHK総合1・神戸
サタデースポーツ[字]
NHK杯フィギュア!浅田真央・羽生結弦のフリーを織田信成の解説でたっぷり! ▽浦和×ガンバ大阪・決勝に進むのは? ▽競泳・星奈津美を励ました一曲とは?
詳細情報
番組内容
▽NHK杯フリー 真央&羽生を織田信成が徹底解説 ▽詳報 レッズ×ガンバ ▽競泳・星を支えた歌【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
出演者
【キャスター】杉浦友紀,一橋忠之
ジャンル :
スポーツ – スポーツニュース
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:13483(0x34AB)