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旅と読書と歴史のブログ

旅行と読書と歴史が趣味のブログ主が、読書日記を中心に、日々考えていることなどを記載するブログです。

青春ミステリ版『水滸伝』~『退出ゲーム』感想

読書

水滸伝という中国の古典文学があります。

宋の時代、梁山泊と呼ばれる地に、英雄が一人、また一人と集まり、やがては国を動かすほどの力をつけていくという物語です。

自分が歴史好きなせいもありますが、こういった、困難を乗り越えて仲間を集めて、というのは、現代のRPGにも繋がる、非常に胸おどらせるストーリーになっております。

 

さて、今回は、歴史の話ではなく、読書日記を。

紹介するのは、今度「ハルチカ」のタイトルでアニメ化もされることになったこの本です。

 

 ストーリーとしては、吹奏楽部に所属する主人公たちが、普門館吹奏楽部の全国大会)に出場するため、有能な奏者(新入部員)を探します。
ところが、その過程で、奏者を入部させるにあたり、解決しなくてはならない謎や課題が生まれます。
例えば、全面真っ白なルービックキューブをどうやって完成するかだったり、どうやって自然に舞台から退出するかだったりと、人は死なないけれども、十分ミステリとして成立しうる問題。
 
それを解決すると、新しい仲間ができて、また次の話ではその新しい仲間も一緒に謎に取り組んで‥といった具合に、話が時系列で進み、主人公たちが成長しているのを感じられるのも、このシリーズの魅力です。
この、仲間が増えていくワクワク感は、まさに『水滸伝』のようなもので、アニメ化に際しては、単なる謎解きで終わらせず、そういった青春小説としての側面も描いてくれることを楽しみにしています。
 
またこのシリーズ、第5作まで出ていて、新作も最近出ているようですね。まだ読めていませんが、読んだらまた感想を書きたいと思います。
 
 

   

 

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