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英仏首脳会談 シリア空爆強化の必要性で一致
11月23日 19時42分

英仏首脳会談 シリア空爆強化の必要性で一致
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フランス・パリの同時テロ事件を受けて、オランド大統領とイギリスのキャメロン首相が会談し、過激派組織IS=イスラミックステートの壊滅に向けて、シリアでの空爆を強化していく必要性で一致しました。
フランスのパリを訪問しているイギリスのキャメロン首相は23日、オランド大統領とともに、同時テロ事件で最も多くの人が亡くなったコンサートホールを訪れて犠牲者を追悼しました。
続いて、大統領府で首脳会談を行い、過激派組織ISへの軍事作戦やテロへの対応などを巡って意見を交わしました。会談のあと、二人はそろって記者会見し、オランド大統領は、「ISに対して最大の打撃を与える目標を選んでシリアでの空爆を強化していく」と述べ、ISの壊滅に向けた強い決意を示しました。
これに対して、キャメロン首相は、「イギリスもシリアでの空爆が必要だと確信した」と述べ、これまでイラクに限定していた空爆の範囲をシリアに広げるため、承認を求めて今週後半に計画を議会に示すと明らかにしました。
また、両首脳は、新たなテロを防ぐために、ヨーロッパ各国の間で、テロに関わるおそれのある人物などの情報共有を進めていくことや、違法に取り引きされている武器の取締りを徹底していくことなどで一致しました。
オランド大統領は、このあと24日にはアメリカのオバマ大統領と、また、26日にはロシアのプーチン大統領と相次いで会談する予定で、ISの壊滅に向けた幅広い連携の構築を目指し、各国に働きかけることにしています。

容疑者の兄弟が出頭呼びかけ

パリの同時テロ事件で捜査当局が行方を追っているベルギー生まれのサラ・アブデスラム容疑者の兄弟が、ベルギーのテレビ局のインタビューに応じ、警察に出頭するようサラ容疑者に呼びかけました。
ベルギーの捜査当局は、ベルギー生まれで同時テロ事件のサラ・アブデスラム容疑者を含む武器を所持している恐れのある複数の人物の行方を追っています。こうしたなか、サラ容疑者の兄弟の、ムハンマド・アブデスラムさんが22日ベルギーのテレビ局のインタビューに応じました。
この中でムハンマドさんは、サラ容疑者とその兄で、レストランなどで銃を乱射して自爆したブラヒム・アブデスラム容疑者について、「半年くらい前から兄弟は礼拝をしたり、酒を飲むのをやめたりするなど、わずかな変化はあったが、過激な思想を深めるようになったとは思わなかった。誰かに操られたのではないかと感じる」と述べました。
そのうえで「サラは出頭してほしい。事件について何か知っているかもしれないので、私たち家族や犠牲者の家族のためにも、墓場ではなく、拘置所で会いたい」と述べて警察に出頭するようサラ容疑者に呼びかけました。

国境で足止めされた人たちがデモ

パリの同時テロ事件を受けて、国境の管理を強めている旧ユーゴスラビアの国々では、紛争から逃れてきたシリアやイラクなどの出身者以外は入国を認めない対応を取っていて、このうち、マケドニアでは国境で足止めされた人たちが入国を認めるよう訴えるデモが行われました。
マケドニアとギリシャの国境ではドイツなどを目指して、ギリシャまでたどり着いたモロッコ人やコンゴ人など数百人が足止めされていて、22日、デモを行い、入国を認めるよう訴えました。
参加者たちはドイツ語で「私を助けてくれ」と書かれたプラカードを掲げたり、バリケードを築いている警察に対し、「国境を開けろ」と繰り返し、声を上げたりして、マケドニアによる国境管理に不満を表明しました。

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