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糖尿病男児死亡 逮捕の男「インスリンは毒」
11月26日 18時44分

糖尿病男児死亡 逮捕の男「インスリンは毒」
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体に手をかざす行為などを「治療」と称して、重い糖尿病を患っている宇都宮市の7歳の男の子にインスリンを投与させずに死亡させたとして、会社役員の男が殺人の疑いで逮捕された事件で、男が「インスリンは体に毒で、栄養価の高いものを食べさせるべき」と話して、男の子にハンバーガーなどを食べさせていたことが警察への取材で分かりました。男は容疑を否認しているということです。
逮捕された栃木県下野市の会社役員、近藤弘治容疑者(60)は、重い糖尿病だった宇都宮市の小学2年生、今井駿君(7歳)にインスリンの投与を中止させ、ことし4月に死亡させたとして殺人の疑いがもたれています。
警察によりますと、駿くんは去年11月に重い「1型糖尿病」と診断され、インスリンの投与を受けていましたが、ことし2月に両親の知り合いの近藤容疑者が「インスリンではよくならない」「腹の中に死に神がいる」などと話し、インスリンの投与をやめさせたということです。
近藤容疑者は両親から200万円以上の報酬を受け取ったうえで、寝かせた駿君の周りにろうそくを立てて呪文を唱えたり、体に手をかざしたりしていたということです。さらに、「インスリンは体に毒で、栄養価の高いものを食べさせるべき」としてハンバーガーなどを食べさせていたことが警察への取材で分かりました。
調べに対して近藤容疑者は「自分が死なせたのではない」などと容疑を否認しているということです。
警察は駿君の両親についても保護責任者遺棄致死の疑いで書類送検する方針で、「治療」と称した行為の実態や両親が依頼した経緯などを調べています。

死亡までの経緯は

警察によりますと、今井駿君は、去年11月に病院で重い「1型糖尿病」と診断され、将来にわたってインスリンの投与が必要だと告げられていました。
両親は、母親の勤務先で知り合った近藤容疑者に相談し、ことし2月、近藤容疑者の指示でインスリンの注射を中止したところ、駿君はその翌月に容体が急変して入院しました。その後退院しましたが、インスリンの投与は中止されたままで、駿君は4月27日の朝、症状が悪化して再び病院に搬送され、そのまま死亡が確認されました。
一方、警察によりますと、学校では以前、両親から「注射を打たないと命に関わる」という説明を受け、給食の前に教職員が立ち会ったうえで、駿君みずからがインスリンの注射をしていました。
しかし、途中から注射を打たなくなったため、学校側が母親に連絡しましたが、「注射は打たなくていい」と言われ、指示に従ったということです。

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