富士山の標高2800m付近に見られる横線について
2015年11月29日
2015年11月
11月27日に富士山の冠雪(積雪)の下限が大きく下がった時、宝永山のちょっと上に、横筋のようなものが見えました。気のせいかなと思う程度でしたが、翌日(28日)は少しはっきりし、29日には明瞭になりました。
その位置はカシミール3DによるCGでもわかるように、標高約2800m付近です。
今年1月2日の写真にはありませんでした。念のため昨年1月のを見ましたが(1月11日)やはりありませんでした(更に追加していきます)。
11月21日
天気が悪く、はっきり見えたのは、21日の次が27日。
11月27日
少し線があるように見え、気になる。
11月28日
11月29日
線が極めて明瞭になる。
カシミール3DによるCG
雪線の標高を2800mに設定。横線は、標高2800に位置していることがわかる。
カシミール3Dの最新バージョンで5mメッシュの地形データを利用して描画。
2800mラインに特段の地形的特徴はない。
以下、念のため。
カシミール3Dの地図上で2800mの等高線をひき、それを景観図の上に表示する。
件の線がおおよそ2800mであることは間違いない。
1月2日撮影
それらしき線は見当たらない
2014年1月11日
2013年1月1日
2012年11月29日
さて、その理由は・・・。
「重ね塗り」をした時に、その境が厚くなり、目立つことはあるが、今回はそのような状況ではない。
一気に下まで積雪になった時に、2800m付近に線ができているからである。
その付近で雪の面的一様性を阻害する何かがあったのか。つまり、その付近に雪を溶かす現象が発生しているのか。それにしても線上に広域に渡っているいるということは何を意味しているのだろうか。
現時点の、写真、地図だけからの判断では理由は全く不明と言わざるをえない。
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