鳥取・境港産のベニズワイガニからスープのダシをとり、宮城・石巻漁港で水揚げされたサバを麺に練り込んだ「カニだしラーメン」が誕生した。日本海と太平洋の味のコラボを考えたのは、宮城県の石巻専修大学の学生たち。3年前に開発した「サバだしラーメン」に続くヒットをねらう。

 スープはしょうゆベースで、国内有数のカニ産地、境港で水揚げされたベニズワイガニのゆで汁を使った。麺は石巻産の小麦粉「ユキチカラ」と、同じく地元産サバの骨の粉末を混ぜた。太さは、学生らが食べ比べて一番スープに合った、細麺のストレートタイプを採用した。

 石巻市のまちおこしに取り組む同大の石原慎士教授(地域産業論)が震災後、同じ水産都市の境港市を訪問。交流を重ねる中で、アイデアが生まれた。石原ゼミの学生たちが、製麺会社などの業者をコーディネート。鳥取や東京のスーパーでの試験販売や消費者調査も受け持った。

 26日に学内で開いた試食会では、地元の製麺会社や大学関係者らが、カニの風味が香るスープと、コシのある麺を楽しんだ。ゼミ長の4年生、藤原優真さん(22)は「今後もお互いの地域資源を上手に利用した商品が作れたらいい」と話した。

 生麺にスープがついた家庭向け商品は、県内では12月初めにも発売される。石巻市の道の駅「上品(じょうぼん)の郷(さと)」では、2食入りで税込み480円の予定だ。(木曽尚人)