嶋田圭一郎
2015年11月29日12時44分
名古屋市は、策定中の第3次食育推進計画で、「朝食」から排除してきた菓子パンを初めて認めることを決めた。PTA代表や有識者らでつくる懇談会で「栄養面からみてどうか」という慎重な意見もあった中、市は「まず毎朝食べる習慣を身につけてもらいたい」と菓子パン派を容認。「朝食を毎日食べている市民の割合」の数値に加えることにした。
市は1次(2007~10年度)、2次(11~15年度)に続き、3次(16~20年度)の計画を今年度中に策定する。これまで数値目標の参考とする市民アンケートでは、「菓子(菓子パンを含む)や果物、サプリメント(栄養補助食品)のみ」は、「朝食に含まない」と定義してきた。
ただ、「朝食に菓子パン」という人は少なくない。3次の市民アンケートで聞いたところ、20~30代男女では、8・1~14・3%に上った。菓子パンを含めることになると、「朝食を毎日食べている」20~30代男女は、現在の38~67・6%から、52~76・8%にまで跳ね上がる。
市は5年後の数値目標として、「朝食」に菓子パンや果物、栄養補助食品も含めた上、「80~90%以上」と定める方針だ。
市健康増進課は「菓子パンの勧め、ではない。まず毎朝、何か食べる習慣を身につけることが大事で、それが次に栄養バランスを考えた食生活につながるのではないかと考えている」としている。(嶋田圭一郎)
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