岡田准一「永遠の0」超える!山崎監督と再タッグ「海賊と呼ばれた男」
V6の岡田准一(35)が28日、都内で主演映画「海賊とよばれた男」(来冬公開)の製作発表に出席した。昨年の第39回報知映画賞で主演男優賞に輝いたヒット作「永遠の0」の山崎貴監督(51)と再タッグ。「ALWAYS 三丁目の夕日」の吉岡秀隆(45)、「寄生獣」の染谷将太(23)ら「山崎ファミリー」の出演も発表され、岡田は「『永遠の0』を超えてみせます」と成功を誓った。
興収87億6000万円を記録し、昨年の邦画ナンバーワンヒットとなった「永遠の0」の岡田に、「ALWAYS―」(シリーズ合計116・4億円)の吉岡と「寄生獣」(同35・2億円)の染谷。トータル興収239・2億円の最強トリオが山崎組に再結集した。
現場をリードするのは今回の主演を務める岡田。10月中旬から撮影に参加しているが、大役にもリラックスした表情で「信頼感のある現場になっている。『永遠の0』を超える感動をお届けします」と決意を込めた。
「永遠の0」の原作者でもある作家・百田尚樹氏(59)のベストセラー小説を映画化。岡田演じる国岡商店店主の国岡鐵造(てつぞう)は戦中、戦後の激動の時代に石油事業にまい進し、周囲から「海賊」と呼ばれた男だ。「永遠の0」の特攻隊パイロットから一転、豪快な実業家を演じる岡田は「社員を一人もクビにしなかった男気のある人物。60代になって貫禄が出た鐵造もしっかり演じていきたい」と語った。「遅いやないけ~」など九州弁も習得し、役になりきっている。
スタジオで行われた会見には、共演者が劇中衣装で集結した。吉岡は冒頭のあいさつで「三丁目からやってきました吉岡です」と笑いを誘い、染谷も「現場の居心地がいい」と愛着を語った。新旧の主役3人をそろえた山崎監督は「台本より面白い作品に仕上がっている」と胸を張った。
ほかの出演者から遅れて、1週間前から撮影に参加している紅一点の綾瀬はるかは、初の“山崎組”。「皆さん仲が良く、笑い合っているのが印象的。男気あふれる作品にしていければ」と抱負。同じく初参加の鈴木亮平(32)は「山崎組アベンジャーズのヒーローみたい。全力で頑張りたい」と声を弾ませた。
山崎監督の作品は、VFX(視覚効果)も大きな見どころ。今作も国岡商店の建物などをCGで表現する予定で岡田は「どんな出来上がりになるのか楽しみ」と期待を込めた。撮影は来年1月まで。
◆「永遠の0」 百田尚樹氏のベストセラー小説を映画化。太平洋戦争で、妻のため、生還を望みながら特攻で散った天才的な零戦パイロットの物語。岡田准一主演で13年公開。興収87・6億円。
◆「寄生獣」 人間の頭に侵入し、脳を含めた頭部全体を乗っ取って寄生する謎の生物(寄生獣)を描いたSFファンタジーホラー。染谷将太主演で14年公開。15年4月には「―完結編」が公開された。興収は2作合計で35・2億円。
◆「ALWAYS 三丁目の夕日」 西岸良平氏の漫画「三丁目の夕日」を原作に吉岡秀隆主演で05年公開。高度成長期の東京の下町を舞台に人々の心の交流を描いた。シリーズ化され、07年には「―続・三丁目の夕日」、12年には「―三丁目の夕日’64」が公開された。興収は3作で計116・4億円。
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