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【産経志塾・稲田朋美講演詳報(2)】
「歴史修正主義者というレッテルをずっと貼られてきたが…」
「その後、砂川判決という最高裁の判決が出ましたが、これは9条についての唯一の判決です。だから、この判決に頼るのは当たり前のことです。そして、最高裁だけが憲法解釈ができる最終の権威を持っているんです。そして、砂川判決では、9条の下でも自分の国を守るために自衛権、すなわち武力の行使はできるということが書いてあるんです」
「そのころと今で、世界の情勢がどれだけ変わっているか。中国は40倍の軍事費を使って軍事力を増強して、今や日本の3・3倍。北朝鮮はわが国の同胞を多数拉致して帰さない、昨年は6発もミサイルを日本近海にぶちこんだ。中国は日本の軍国主義だと歴史認識で批判するが、東シナ海にどんどん建造物を建て、南シナ海も実力でどんどん埋め立てている」
「東アジア太平洋地域で法の支配を貫徹することはすごく重要なことで、そのために今回、平和安全法制で集団的自衛権のごく一部を非常に厳しい条件の下で行使できるようにした。世界における日本の状況を見れば、決してこれが憲法違反ということにはなりません。憲法学者は7割が自衛隊が違憲だと思っているが、国民に違憲だからいらないと思っている人はほとんどいないと思います。自分の国を守るためには自衛隊は必要だし、自分一国で守れない中で日米関係を強化するために、平和安全法制の成立にはすごく大きな意義があると思います」