昭和薫る映画看板 相模原、原節子さん出演作も

レトロな映画看板が並ぶ会場=藤野まちづくりセンター

 昭和時代を思い起こさせる映画看板を集めた「昭和レトロ映画看板展」が、相模原市緑区の藤野まちづくりセンターで開かれている。地域住民でつくる藤野文化協会の主催で、12月6日まで。

 映画看板師の久保板観さんの作品で、「用心棒」「男はつらいよ」など昭和を代表する名作の看板約30点が並ぶ。実際に映画館に飾られたものではなく、展示用に作られたものだが、大きいものは縦1・8メートル、横2・8メートルほどで、写真とは違う独特の絵が、当時の銀幕スターの雰囲気を醸し出す。

 今月25日に死去が明らかになった原節子さん出演の「麦秋」や、津久井地域を舞台にした小説「三太物語」を映画化した作品の看板も展示。看板を制作する際は、5色の泥絵の具のみで全ての色を表現していたことなど、昭和の絵師の技を紹介するコーナーもある。

 同センターは、「当時を知る人はもちろん、絵や字体など特殊な技法を楽しんでほしい」と話している。

 入場無料。午前9時から午後5時まで。問い合わせは、同センター電話042(687)2119。

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