どうも、僕です。
高校生の頃に出会い、ずっと聴き込んでいたけど、ライブにずっと行けてなかった。
中村一義のライブについに行くことができた。
さらに、「金字塔」という素晴らしい作品の再現ライブに行くことができましたので、
レポートします。
中村一義、エドガワQとは
もう知っているファンの方には説明不要かと思います。
地下室でも企画として98世代の最後の雄として取り上げました。
概要についてはこちらをご一読ください。
その特徴的なハイトーンボイス、語りかけるような歌詞から繰り広げられる独特の世界観。
音楽誌からは当時「天才」と評された彼ですが、僕も天才だと思います。
中村一義は「陽」の天才、五十嵐隆は「陰」の天才だと思っており、
二人は全然違うようで、結構似てるところがあると思うんです。
二人の楽曲の共通点は、「落ち込んだ時もそばに居てくれる友達みたい」ってところで、前者は落ち込んでいるところから上に少しづつ引っ張っていってくれる、後者は落ち込んでいるところでずっと低空飛行を一緒にして上っていくのを待っていてくれる。
どっちも優しいんです。実は似ていると、僕は前から思っていたのです。
洋楽好きなんでしょうか、時々パクリだなんて言われてますけど、彼なりの消化をして作った楽曲ってパクリを超えちゃってるんですよね。信者的発言かもしれませんけど。
元々は宅録派でソロ活動、ライブはほぼしない人だったんですが、2000年ぐらいから後の「100s」というバンドに繋がるメンバーでライブ活動を初め、現在は再びソロシンガーとして活躍しています。
昨年あたりから、彼の地元である江戸川区凱旋ライブとして「エドガワQ」が開催されており、今年はデビューから約20年(1997年デビュー)ということもあり、1stAL「金字塔」を再現するライブを行うことが決まりました。
再現ライブというと、最近はくるりもやってましたね。他のバンドでもやっていたような・・・。もっと流行るといいなぁって思います。いいよね。再現ライブ。
お金なかったけど、宝物を売って即金を手に入れたので、新小岩まで行くことにしました。
ライブレポート
ライブ本編は、第一部と第二部に分けると事前アナウンスがありました。
第一部は金字塔をまるごと。第二部は新曲を含めてライブをするとのこと。
ライブメンバー
- Vo.:中村一義
- Gt.&Cho.:町田昌弘(100s)
- Gt.:三井律郎(from THE YOUTH, LOST IN TIME)
- Key.:高野勲
- Ba.:TOMOTOMO club(from THE BEACHES/THE JERRY LEE PHANTOM)
- Dr.:マシータ(ex.BEAT CRUSADERS)
- Cho.&more:あずままどか
第一部:金字塔再現ライブ
セットリスト
- 始まりとは
- 犬と猫
- 街の灯
- 天才とは
- 瞬間で
- 魔法を信じ続けるかい?
- どこにいる
- ここにいる
- まる・さんかく・しかく
- 天才たち
- いっせーのせっ!
- 謎
- いつか
- 永遠なるもの
- 犬と猫 再び
- 犬と猫再びのおまけトラック
MCはほぼなし。あとで「辛かった、しゃべりたかった」と。
開演と同時にメンバーが揃っているが、中村一義本人はおらず
あれっ?と思いきや、唐突に自分の目の前にモッズコートを着た
1997年の中村一義が登場したので、ギョッとしてしまった。
もちろん嬉しいのギョッっとだったんだけど。
(画質荒くてすいませんけどこんな感じ)
中村一義『エドカワQ 2015』金字塔再現ライブ+α 、ありがとうございました✨ 終演後、一義くんの楽屋の前にこれを見つけて、、 なりきらせてもらいました(笑) #金字塔だらけ pic.twitter.com/HOLwpLlVlB
— マシータ (@maseeeta) 2015, 11月 28
終演後のマシータさんのツイートから、一応こんな感じです。
びっくりしましたわそりゃあ・・・そして嬉しかった。
彼はモッズコートを脱いで、始まりとはを語りだしたのです。
「あ、間違えた!」なんてミスも交えながら。
そして、4,3,2,1 どーお!どーお! と
犬と猫が始まったのですが、その歌声は音源そのもの。
もう40歳になる人の出せる領域の声なんですかねっていう驚き。
この時とほんとあんまり変わってない声だったよ。
注目すべきポイントは、金字塔再現における最大の功労者だと感じた(中村一義も後でそう語っていた)Choのあずままどかさん。
なんていうか、もう凛として時雨の如くツインボーカルじゃん(笑)って感じ。
デュエットとも言おうか、、、
一義自身もキツイパートがあるみたいで、そこは女性のまどかさんがサポートする。
でもこれが、中村一義にすごく似せた声で歌ってるので違和感がなく、
またアコースティックギターの演奏がいい音で、演奏も上手いんだ。
シンガーソングライターをやられているみたいなので、後々納得したけど、
最初は「一体何者なんだあの女の人・・・」と眼を丸くさせていました。
街の灯では江戸川区をプロジェクターでバックに映しながら。
夕方~夜にかけて、江戸川区の街の灯がきらびやかでした。
ここでもあずまさんのコーラスがめっちゃ良かった。
個人的に金字塔で好きな曲BEST3に入る「天才とは」
もう完全再現です・・・。ソレ以外に言葉が見つからない。
よくぞあの複雑に録音された楽曲たちをここまでやったなぁと。
みなさんのアレンジ力に感服しっぱなしでした。
ここでもあずまさんのコーラスがめっちゃ良かった。(全部よかったんだけど)
地味に好きな「瞬間で」の後は「魔法を信じ続けるかい?」
この歌を二十年後に聴けば、夢が解る。もうすぐさ。
歌い損じちゃったんですよね、この歌詞の部分。
後で「いやぁ・・・あそこ歌い損じちゃって・・・」と反省していた中村一義。
いやでもあなたあのキーであんだけ歌ってるの凄いですよって言いたくなった。
普通の男性だったらキッツいっすよ・・・。どう考えても。
今も吸ってるかわかんないけど、喫煙者だったしね。ヤニ吸っててあの声すげえよ。
「どこにいる」は映像付き、声も新録っぽかった。
金字塔で好きな曲BEST3に入る「ここにいる」
マジこのまんま。まんまでした。鳥肌が立ちましたわ・・・。
「まる・さんかく・しかく」
地味に好きなカバー曲。これもまんま。
「天才たち」
映像付きで、影でいろんな人が。岡本太郎とか手塚治虫がいたかなぁ。
「いっせーのせっ!」
ここでもあずまさんのコーラスがめっちゃ良かった。
あずまさんの「いっせーのせぇ~!」ってサビの掛け声がすげえいいのよ。
この辺で「この人なしでは、再現ライブ無理だったんじゃ」と思い始める。
「謎」
エレキ勢がいい感じの雰囲気を出していた。この曲はやっぱりエレキの音が似合いますね。ふたりともセミアコギター(ES-335っぽい)でした。
「いつか」
町田さんアコギ。
ここでもあずまさんのコーラスがめっちゃ良かった。
本当に女性コーラス合うね。。。キーが高いからか。
金字塔で一番好きな楽曲「永遠なるもの」
このバージョンがめちゃくちゃ好きなんですけどね・・・。
バンドバージョンも好きなんですけど、どっちかって言うとこの管弦楽器Verに近いアレンジで、ビリビリ鳥肌立ちまくりでした。
やっぱりこの曲が凄い好きだし、歌詞もすごい好きなんですよね。
あぁ、全てが人並みに、うまく行きますように。 暗いだなんて言うなって。全てよ、運命の想うままに。
悪者が持つ孤独が、みんな、解るかい? 「旅人!」とか、みんなは、そう言うだけ。 予報によりゃ、言う奴が…そうか、もうか…そうかぁ… 落ちるそうだ。底へ。
全ての人達に足りないのは、ほんの少しの博愛なる
気持ちなんじゃないかなぁ。
歌詞ほぼ好きなんですけど、このあたりがすごく。
町田さんのギターソロは100s時代からキマっていて流石としか言いようがなかったです。
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詳しくはこのDVDを買うか、Youtubeで・・・。僕は買いました。
「犬と猫 再び」
僕の人生はバラ色に変わったぁ!と叫ぶ中村一義。
原曲だとマスオさんの声優さんの声で入ってたかな。
あれ何かのサンプリングなんですかね・・・。
第一部終わりと見せかけて、町田さんがアコギを取り出し
中村「あれか・・・みんな終わったらCDストップ押さないの?知ってる?大丈夫だよね?」と続き、ボーナストラック。
CDだと「犬と猫 再び」を10分ぐらい進めたら聞けるはず。
喉の疲労を感じさせない、素晴らしいパフォーマンスでした。
こうして第一部は閉幕。ここで既に満足してしまったんですが・・・。
第二部に続く。
第二部:新曲&ERA中心のライブ
中村一義が再び登場し、メンバー紹介。
みんな立とうか!と二部では観客ほぼスタンディング。
マシータさんのドラムでグレゴリオ!
アガったなぁ・・・ぶっちゃけ金字塔よりアガっちゃったかも・・・。
高校生の時に一番聴き込んでいたのってERAかもしれなくて。
だからERAの楽曲をライブで聞けるのすげーうれしかった。
ジュビリーではサビをみんなで。
ショートホープもサビをみんなで。
僕、ショートホープが凄い好きなんですよ。
つまらねぇ そんな気分に飲まれちゃって つまんねー野郎に なんないで 変わらねぇ そればっかまた 言うだけで 君も変わらないんだねぇ
高校生の時にこの歌詞に、ボカドーン!!!って殴られた感じで。
高校がとても通うのが辛くて辛くて仕方なかったけど
この一曲に支えられていたような・・・
もうそんな感じでイントロから号泣してました。
syrup16gでいうRebornみたいなね・・・。
いやぁ・・・泣いてしまった。
123はノリノリで聴いたし、キャノンボールはうおおおお!!!って叫んでた。
新曲のスカイラインでは、現在組んでいる「海賊」というバンドの面子も合流し、合計11名のメンバーがステージに。もうどこに目線をやっていいのやら。
爽やかな曲だったけど、昔っぽさはなかったかなぁ。対音楽の流れを組んでるなぁって感じ。悪い曲じゃないんだけど、従来のファンが受け入れやすいのかどうかは微妙。
僕は早く音源聴きたいと思った。
最後はロックンロールで祭りのように〆る。
これもまた聞けてうれしかった・・・。
もうお腹いっぱいでした。
最後は、エドガワQのポーズでおしまい!
かとおもいきや中村一義だけ残る。
ありがとうの言葉を何度も告げていたけど、特に印象に残ったのは
「金字塔は今日で完成しました」という言葉。
約20年の間を経て、再現ライブで完成したデビューアルバム。
なんか・・・感動した。ただひたすらジーンときた。
江戸っ子な感じ。粋だなぁ。
最後に主題歌のワンコーラス。
「みんなが歌わせたんだよ!」とヤケ気味だったけど、これもまた嬉しかったなぁ。
最後に「ドーンって行ったら幕が開いてさよならです!」と言い、「ドーンっ!」と行って去った後、ニューアルバムとライブツアー、ライブDVDの告知が。
また粋なことを・・・。
ということで、
中村一義 コンセプトサイト KIKA:GAKU 2016ライブツアー
はじまるようです。
新しいアルバムも楽しみだし、ライブも楽しみ(行けるかは別として)
本当にいいライブでした。ありがとう中村一義。
あずまさんのコーラスがめっちゃ良かった。
ファンになりました・・・。チェックしたいと思います。