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 第2次世界大戦末期、ひそかに登場した小型特攻機「桜花(おうか)」。人間爆弾と呼ばれた非人道的な兵器をテーマにした「サクラ花」の上映会が、12月3日、上京区の同志社大学・寒梅館で開かれる。

 戦後70年の節目の年に企画された自主制作映画だ。監督は、ニュース映画「今なお苦悩は続く~土呂久(とろく)公害70年」などで知られる松村克弥さん(52)。

 映画が扱う時代は終戦直前の1945(昭和20)年、初夏。舞台は茨城県南東部にあった海軍航空隊の神之池基地(現在の神栖〈かみす〉市・鹿嶋〈かしま〉市域)。戦局悪化を打開する方策は「もはや飛行機で敵艦に体当たりするしかない」。軍部のこんな考えから生み出されたのが、爆弾に翼をつけただけのような「桜花」だった。

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