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高速道の逆走事故 5年後ゼロを目標に対策強化へ
11月29日 6時22分

高速道の逆走事故 5年後ゼロを目標に対策強化へ
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高齢者などが運転する車が高速道路を逆走し事故に至るケースが相次いでいるため、国土交通省は5年後の東京オリンピック・パラリンピックまでに逆走事故をゼロにすることを目標に対策を強化することにしています。
国土交通省などによりますと、高速道路での逆走はここ数年、年間およそ200件と、2日に1回を超えるペースで報告されていて、このうちおよそ20%が事故につながり、死亡事故はことしだけで9月までに6件起きています。
このため国土交通省は、5年後の東京オリンピック・パラリンピックまでに逆走事故をゼロにすることを目標に、対策を強化することにしています。
逆走の半数はインターチェンジやジャンクションで起きていて、国や道路会社が、特に発生が目立つ33か所で合流地点に逆走防止のポールを立てたり、大きな矢印を描いた看板を設置したりしたところ、発生件数が5分の1に激減したことから、こうした対策を全国のおよそ100か所に拡大するとしています。
また、逆走したドライバーの68%が65歳以上の高齢者で、認知症が疑われるケースが全体の9%となっているため、認知症の専門家も参加する新たな対策会議を年内に発足させるとしています。
さらに、自動車メーカーやIT技術メーカーと連携し、逆走を知らせる機能を備えたカーナビの開発や、自動運転の技術の応用なども検討していくことにしています。

最近の逆走事故

高速道路での逆走はそのまま事故につながるケースもあり、各地で死亡事故も起きています。
このうちことし9月14日の夜には、長野県千曲市の長野自動車道で82歳の男性が運転する乗用車が逆走して大型トラックと衝突し、この男性が死亡しました。
また、ことし1月7日の未明には、東京・板橋区の首都高速道路で逆走した軽乗用車が大型トラックとトレーラーに次々と衝突し、運転していた83歳の男性が死亡しました。
このほか、先月18日には新潟県柏崎市の北陸自動車道で80代の男性が運転する乗用車が逆走し、別の乗用車と正面衝突して双方の車の合わせて4人が軽いけがをしました。
また、ことし5月9日の未明には、東京・大田区の首都高速道路のトンネルで79歳の女性が運転する乗用車が逆走し、別の乗用車と正面衝突して双方の車の合わせて2人が軽いけがをしました。

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