ここから本文です

交通違反切符をねつ造容疑 北海道・森署の巡査長逮捕、40回以上繰り返す

北海道新聞 11月27日(金)18時12分配信

 交通違反の点数切符を捏造(ねつぞう)したとして、北海道警は27日、虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで、森署地域課巡査長の斉藤正樹容疑者(28)=渡島管内森町上台町=を逮捕した。道警監察官室などによると、同容疑者は少なくとも40回以上にわたり、実際には違反していない人がシートベルト装着義務違反などをしたかのように偽り、点数切符の捏造を繰り返していたという。

 逮捕容疑は7月中旬から9月下旬にかけて、森町の女性(47)が、シートベルト装着義務違反をしたとする虚偽の点数切符を作成し、上司に提出した疑い。斉藤容疑者は「(森署管内では)ほとんど事件事故の取り扱いがなく、交通違反の摘発をしなければ、格好がつかないと思った」と供述しているという。

 監察官室によると、女性は、この虚偽のシートベルト装着義務違反により累積点数がかさみ、10月に違反者講習の通知を受けた。通知の中に記載されていた違反内容を見て、女性が「身に覚えがない」と道警に訴え、不正が発覚した。

 斉藤容疑者は、過去の違反記録の中から森署管内の住民を選び、住所が変わっていないことを確認した上で、虚偽の点数切符を作成。自らの字体を変え、住民になりすまして署名し、指印を押していた。

北海道新聞

最終更新:11月28日(土)10時38分

北海道新聞