スウェーデンの金融機関もそうですが。。。スイス国立銀行が来年1月から個人顧客の預金に対しマイナス金利を適用するそうです。
ということは銀行にお金を預けると損をするという時代がきました。
日本でもATMで預金を引き出すと手数料がかかりますから、ATMを利用するたびに預金額が減る仕組みになっていますのでマイナス金利と似ています。手数料を取られのが嫌な場合は、クレジットカードで支払をするか、一度に数十万円を引き出して手数料を安く済ませるしかありません。
それにしても。。。銀行にお金を預けるだけで目減りするのですから、しかも、同時に、インフレだったら。。。貯金する意味がありませんね。
これまでよりも金融機関がもうかる仕組みが出来上がるというワケです。特に給与振込で自動的に(たとえ一時的でも)銀行に大量のお金が預金されますから、かなりの利益を上げるでしょう。
かといって、タンス預金も危ないし。。。丈夫でハイテクの金庫がバカ売れとなる時代が来るのでしょうか?
江戸時代にも豪商が両替商に大金を預けると手数料が取られていましたので。。。そのような時代が再び来るのでしょうか?来るのでしょうか。

FRBはゼロ金利政策で米経済を下支えしてきました。
一部の国の中央銀行は、マイナス金利(-0.75%)を導入し経済システムを下支えしようとしています。

本日、社会及び環境プロジェクトの投資を行っているスイス国立銀行は、来年1月から個人の顧客に対し、マイナス金利を適用すると発表しました。金融機関がこのようなことをするのは史上初めてです。
マイナス金利が適用されると、銀行にお金を預けていると毎日預金が減って行くということです。
インフレによりお金の価値が下がって行くのではありません。銀行は預金者の口座から少しずつお金を吸い上げようとしているのです。
しかしマイナス金利を適用するのはスイスの銀行だけではありません。欧米諸国の金融機関もやがてはマイナス金利を導入することになるでしょう。
金融緩和政策やゼロ金利政策が成功しなければ別の方法を取らざるを得ません。
マイナス金利を導入するために、中央銀行はまずはゼロ金利の方向へ徐々に金利を下げていくでしょう。

スイス以外にもスウェーデンの中央銀行がマイナス金利を導入しています。
カナダもほぼゼロ金利です。チェコ共和国、デンマーク、ユーロ圏、ハンガリーもほぼゼロ金利です。イスラエルもゼロ金利です。ノルウェーもほぼゼロ金利です。

残念ながら、世界中の中央銀行がFRBに従いゼロ金利を導入せざるを得なくなっています。しかしゼロ金利や金融緩和策には限界があるため、やがてはマイナス金利を導入する可能性があります。