254: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/27(木) 15:21:34.83 ID:gfr727w1I
他版で書いたらこっちの方が良いと言われた。

自分語りすまない
聞いてくれ
吐かせてくれ 

俺の父は 
酒乱・働かない・ボウリョク・暴言・賭博と、まさにロクデナシだった。 
それでいて4人も子供を作り、ひどい貧乏だった。 

引用元: 今までにあった最大の修羅場 £47






母は朝は新聞配達から深夜は皿洗いまで働いていて、ほとんど家にいなかった。
ただ、おにぎりや卵焼きなど、温めて食べられる物を置いていってくれるし、
洗濯や掃除なども自分達子供が寝た後にきちんとやってくれていて、
たまにある休みの日には兄弟みんな連れて公園で遊んでくれた。

兄弟は、上から姉・姉・俺・弟で、クソは女とか幼児とか関係なく
気分で暴言・ボウリョク。

姉2人は俺より5歳・6歳上で、クソから俺と弟を守ってはなぐられてた。
俺は姉がなぐられるの見るのもツラくて、弟とよく近所の公園に入り浸ってた。

母はそんな状況で楽しい事なんか何一つないのに、俺らの前ではいっつも
笑顔で穏やかで、声を荒げた事も一回もなかった。母は一人っ子で両親を幼い頃に七くしており、施設で育てられたのだが、
寂しい思いをした母は家族がたくさんほしいと願って子供をたくさん産んだのだそうだ。

クソとも縁あって結婚し、子共たちの父であるのだから、いつか
真面目に働いてくれると希望を持っていたようだった。

255: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/27(木) 15:22:15.97 ID:gfr727w1I
でもオレが小学3年の頃、状況がますます悪化してた。、
 金がなくてどうしようもなくて、見かねた近所の文房具店のおじさんが、
 姉二人を内緒でバイトに雇ってくれた。

お小遣いという名のアルバイト料をもらって、なんとか生活できてたのだが、
くそはそんな姉の金まで賭博に使う始末で、日々の恨みつらみが
溜まりに溜まって、俺はこのクソをどうにかできないか毎日考えていた。

 誰にも知られずどうやって○そうとか、どこに埋めたら良いかとか、
 毎日毎日考えて、夢の中では実際に行動もしてた。


 我慢の限界で、後先考えず、明日にでも行動しようと心に決めた。
ただ、母にだけは話しておかないと、と思い、実はと打ち明けたとき、母が黙って泣き出した。

 俺は母もやっぱりそんなにツラかったのかと、明日まで待つことない。
 今からやってやると言ったら、
 母は、 「母さんのせいでごめんね」と言って、あとは号泣だった。

256: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/27(木) 15:22:41.25 ID:gfr727w1I
母は、自分が離婚の決断ができないために、息子がそこまで
追い詰められてそんな事を計画していたことに、やっと現実を見たようで、
すぐに姉や弟とも話をして、姉2人はジサツを考えていたこと、
弟は包丁を隠して持っていたことを改めて知って、ようやく離婚の話を始めた。

 当然クソが素直にきくわけもなく、正式に離婚・別居するのに2年かかった。

 母・姉二人・オレ・弟で、転校になっても構わないからできるだけ
遠くへ離れたいという希望で、熊本から青森への引っ越しとなった。

257: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/27(木) 15:23:11.54 ID:gfr727w1I
引っ越しは冬だったから、青森のくっそ寒いのと雪がものすごいのとが
 びっくりしたけど、家の中にクソがいないというだけで、狭い狭い賃貸が
 こんなに安らげるものかと茫然とした。


くそは俺が19歳の時にジサツした。

 仕事中に母から電話あって、くそが部屋でタヒんでるのを大家が発見したとのことだった。
 元妻の母と、俺たち兄弟に警察署まで確認に来てほしいとのことだった。

 数年ぶりに母と兄弟で熊本に戻り、クソのアパートの管轄の警察署に行った。
 確認は誰かひとりで良いとのことで、オレが確認した。

もともと細かったクソは更にやせ細って骸骨のようだった。
 ジサツの理由は病気で金もなく、悲観してのことだろうということだった。


 自分でもびっくりするほど冷たい気持ちになった。
 悲しいという気持ちももちろん、可哀相だとも思わなかった。
いま起きてきたらもう一回とどめをさしてやろうと思った。
あれだけやりたいことして、周りを絶望に落としておいて、自分だけ
 ツラくなったら即逃げやがってと、その顔を見ていたらムカムカした。

258: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/27(木) 15:23:38.57 ID:gfr727w1I
最後に一発なぐってけりつけてやると思ったが、クソの胸倉つかんだところで警官に止められた。
もう仏様になってるんだからと言われた。
クソが仏様になるわけがない。地獄でせいぜい永遠に苦しんでろと呪いの言葉を吐き捨てて部屋の外にでた。

 待合室に戻ると母や姉たちが無言でオレの顔を見てきた。
みんな、もうこれで大丈夫という安心感からなのか、無表情の能面のような顔をしてた。

こんなクソでも、その辺のゴミ捨て場に捨てるわけにはいかない。
 火葬場の手配を姉がした。
 一番安い、ただ焼いてもらうだけ。
 骨をとることもしなかった。
 位牌や遺影もない。
クソの写真など一枚もない。
くその骨はくその親が入ってるという墓があったからその中にいれた。

 花一輪備えてやることも汚らわしく、入れたきり二度とその場は訪れていない。


その後、姉一人は結婚して近所に住んでる。もう一人姉は旦那とタヒ別して子共おらず
母と住んでる。おれは独身でアパート住まい。弟は友人の男と一緒にアパート借りてる。

 平和そのもので、こんな話を誰かにすることもないし、家族集まっても話題にすることもない。
ただ、たまたま見た母のタンスの中に、ある銀行の熊本支店宛の送金明細があった。
 5、6枚。額は合計50まんほど。

259: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/27(木) 15:24:02.66 ID:gfr727w1I
母は晴れて離婚した後も、裕福ではない生活資金から、クソへ金を送ってやっていたんだ。
 母を怒鳴りつけたい気持ちを飲み込んだ。
 見てないふりしてもとに戻した。

どん底の状況だったけど、兄弟4人で常に傍に居られたオレだ。
 一人っ子で両親なしで施設で育った母が、初めてできた家族であるクソを、
 見捨てられなかったのだろうなと今になって想像はできる。

この秋に姉が女の子を産んだ。母の目尻はもうさがりっぱなしで、おれや弟やもう一人の姉は
 この赤ん坊に毎月貢物をしている。

 母の穏やかな幸せそうな顔を見たら涙がとまらなくて、俺がなきだしたら家族みんなで泣きだし、
 事情を知ってる姉の旦那も巻き込んでみんなで号泣した。

もう一人の姉も、早く素敵な人を見つけてほしい。
 弟も、めいっぱい幸せになってほしい。

 自分語りすまない。誰かに聞いてほしかった。

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