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 西日本屈指の荒祭りとして知られる裸坊(はだかぼう)祭が28日夜、山口県防府市の防府天満宮であった。白装束姿や上半身裸の約5千人の男衆が、体を激しくぶつけ合いながら、「兄弟わっしょい」のかけ声とともに石段を下った。

 祭神・菅原道真公が大宰府に左遷された際、防府の人々に歓迎された故事に由来し、今年で1012回目。男衆は触ると願いがかなうとされる道真公の御霊(みたま)を乗せた御網代輿(おあじろこし)に殺到、境内は熱気に包まれた。(水田道雄)