注目の実況 | フィギュアスケート:NHK杯・男子FS フィギュアスケート:NHK杯・女子FS |
---|
フィギュアスケート:NHK杯・男子FS
順位 | 選手名 | 国名 | 得点 |
---|---|---|---|
1位 | 羽生結弦 | 日本 | 322.40 |
2位 | 金博洋 | 中国 | 266.43 |
3位 | 無良崇人 | 日本 | 242.21 |
4位 | グラント・ホッホスタイン | 米国 | 235.63 |
5位 | 田中刑事 | 日本 | 234.90 |
6位 | コンスタンティン・メンショフ | ロシア | 233.58 |
7位 | ミハル・ブレジナ | チェコ | 222.49 |
8位 | リチャード・ドーンブッシュ | 米国 | 217.50 |
9位 | シャフィック・ベセイエ | フランス | 215.82 |
10位 | マキシム・コフトン | ロシア | 212.63 |
11位 | エラッジ・バルデ | カナダ | 211.09 |
12位 | ブレンダン・ケリー | オーストラリア | 177.98 |
詳細
総括
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦となるNHK杯は28日、長野で男子フリースケーティングが行われ、羽生結弦(ANA)がフリー216.07点、合計322.40点で優勝した。羽生は前日のショートプログラムに続いて、世界最高得点をマーク。合計で前人未踏の300点超えを果たし、12月のGPファイナル(スペイン・バルセロナ)進出を決めた。
羽生は、冒頭の4回転サルコウ、続く4回転トウループを軽々と決めると、後半に配した4回転トウループからの連続ジャンプも鮮やかに下りる。和風の音楽「SEIMEI」に合わせ、時よりにらみつけるような表情で迫力ある演技を披露。最後の決めポーズでは満面の笑み。右手で大きく拳を振り下ろし喜びを爆発させた。
2位は18歳の金博洋(中国)でフリー170.79点、合計266.43点、3位には無良崇人(洋菓子のヒロタ)フリー153.92点、合計242.21点だった。
■【採点表】男子FS(外部、PDF)
日本人選手のコメント
■羽生結弦「頑張れるのは皆さんのおかげ」
「本当にうれしいです。本当に練習が納得いくようにできたのも、体のメンテナンスをしてくれた先生方をはじめ、リンクがあり、先生方がいるから練習できたと思うので、周りの方々に感謝を述べたいと思います。(点数は)本当にびっくりしましたし、僕自身、何か試合に入る前に300点取りたいとか、フリーで200点超えたいとか、そういう気持ちも少なからずありました。それにちゃんと気づくことができ、それによって自分がプレッシャーを感じていることに気づくことができたのも、本当に今までのたくさんの経験があったからこそだと思うので、本当に今までやってきたことが無駄じゃなかったんだなと思います。
(さらに挑戦することとは)技術的なことで言うと、4回転ループを試合で組み込めるまでには至っていません。まずはそこを練習していきたいと思っています。それはすぐにはできないと思いますけど、ただこの内容、これ以上の内容をもっとコンスタントに、たぶん次の試合からは自分の322点という得点、(SPの)106点という得点、(FSの)216点という得点が自分自身にかなりのプレッシャーとしてかかってくると思うので、それに打ち勝つ、それをコントロールする精神力をつけなければいけないなと今は考えています。(今後は)とにかく頑張るのみです。頑張れるのは皆さんのおかげだと、今回本当に思いました」
■無良崇人「自信を取り戻して全日本に臨める」
「とりあえず目標としていた最後まで滑りきるという部分では、アメリカ大会よりもはるかに自分の実感を持って演技できたと思いますし、4回転2発は決めることができたにしても、スピンや細かいジャンプのミスはもったいない形になってしまったので、4回転2発跳んでも最後で崩れないように、練習を積んで全日本までいきたいと思います。
(アメリカ大会と比べて)4回転はどうしても硬くなってしまって、回転に入る前に失敗してしまうので、手の位置だったり、入っていくリズムを前はどうやっているかを見直して、ある意味、気持ちをリセットして、今大会は臨むことができたかなと思います。若干の緊張はあったんですけど、ユヅ(羽生結弦)と表彰台に立つという気持ちで、しっかり彼に少しでも食らい付く気持ちでやっていました。(全日本に向けて)今年は特に(宇野)昌磨だったり、ダイス(村上大介)だったりもそうですし、本当にどの選手がどういう形になってもおかしくない全日本になると思うので、その中で気持ちで負けないように。去年はその最初の時点、気持ちで負けていたと思うので、切り替えていくうえで今回は良い試合になったかなと思います。
(スケートアメリカからかなり点数を伸ばしたが)スケートアメリカでもジャンプさえしっかりできていれば、これくらいの点数は取れたと思うし、その中で自分がやり切れなかったという気持ちがあったので、このまま今シーズン続けていくうえで、気持ちを切り替えて試合をしている実感を、NHK杯で得て、全日本に臨みたいと思っていました。ミスはあって悔しいは悔しいんですけど、自信を取り戻して全日本に臨めるかなと思います。(表現面について)フリーでは最後の最後までもう少し動けると思うので、体力も足りてないですし、現段階で最大限のアピールはできたと思います」
■田中刑事「得たものを全日本選手権に生かしたい」
「練習してきたことが出せてうれしいです。今回は点数も良かったですけど、内容も良かったと思います。ここまで来る過程を想定しながら、夏から練習してきました。(想像通りだったのか?)想像というより計画をしていて、今回はすごく流れを大事にしていました。こういう経験を大事にして、この大会で得たものを全日本選手権に生かしたいと思います。(全日本に向けての計画は?)とにかくけがをしないこと。毎年11月の試合が終わって、12月にけがをすることが多いので、そこは注意しつつ、今までどおりの練習を続けたいです。(全日本での目標は?)今回以上の演技をしたいです。今回は2つ目のトリプルアクセルが入らなかったので、そこはまだまだもったいないところですし、そういうミスをなくしていきたいです。
(一番得たものは?)本番で決める4回転というのも、意識と集中の仕方で練習から本番まで良い組み立てができたので、今後も続けて質の良い演技をしていきたいと思います。(集中の仕方のポイントは?)朝の公式練習も6分間練習も良いイメージで来られたのが大きかったと思います。(このあとの大会にどういう影響を及ぼしそうか?)この試合で良かったところを続けていかないと意味がないので、やはりこの試合で得たものを生かし、全日本でもっと質の良い滑りを見せたいです。(プログラムの手応えは?)フリーの方はジャンプが決まると、勢いがつくプログラムだと思うので、ジャンプを決めてその勢いに乗って、振り付けも乗ってきて、良い演技ができたと思います。(ガッツポーズはいつ以来?)たぶん3年くらい前の全日本じゃないですかね(笑)。(次に目指すのは)今大会でも4回転2本以上決める選手がいます。僕はまず1本決めることが目標だったので、それをクリアしたからには続けるということが大事で、その次に2本決めるというのがあります」
12:羽生結弦(日本)
羽生結弦の演技がスタート。SPの得点は106.33点。冒頭の4回転サルコウは余裕のあるジャンプ。続く4回転トウループ、トリプルフリップも軽々と下りる。後半に配した4回転トウループからの連続ジャンプも鮮やかに決めるなど、すべてのジャンプを着氷させる。「SEIMEI」の和の調べに合わせて、時よりにらみつけるような表情で迫力ある演技。最後の決めポーズでは満面の笑み。右手で大きく拳を振り下ろし喜びを爆発させた。
FS得点は216.07点(技術点118.87点、演技構成点97.20点)。SP、FSの合計322.40点。300点を大幅に超える得点で、世界最高得点をマーク。
結果、羽生が優勝、無良も3位に入った。
11:金博洋(中国)
10:無良崇人(日本)
9:マキシム・コフトン(ロシア)
8:ミハル・ブレジナ(チェコ)
7:コンスタンティン・メンショフ(ロシア)
コンスタンティン・メンショフの演技がスタート。SPの得点は79.79点。高さのある4回転トウループからのコンビネーションから、4回転サルコウは3回転になりステップアウト、続くトリプルアクセルもステップアウトする。後半のジャンプも転倒はないものの、着氷が乱れるなど細かなミスが出た。
FS得点は153.79点(技術点79.57点、演技構成点74.22点)。SP、FSの合計233.58点。
第2グループ・6分間練習
第2グループの6分間練習がスタート。無良はこのグループの4番目、羽生は最終滑走で演技をする。
<第2グループ>
7:コンスタンティン・メンショフ(ロシア)
4T+3T/4S/3A/4T/CCoSp/StSq/3Lz/3A+2T/3Lo+2T+2Lo/2A/FSSp/ChSq/FCCoSp
8:ミハル・ブレジナ(チェコ)
3A/4T/4S/FCCoSp/StSq/4S+2T/3A+3T/3Lz/3Lo/3F+1Lo+3S/FSSp/ChSq/CCoSp
9:マキシム・コフトン(ロシア)
4S/4T/4S+3T/CSSp/CCoSp/3A+1Lo+3S/3Lz+2A+SEQ/3Lo/StSq/ChSq/3S/2A/FUSp
10:無良崇人(日本)
4T+3T/4T/3A/3S/CCoSp/StSq/3A+2T/3Lo/FSSp/3F+1Lo+2S/3Lz/ChSq/FCCoSp
11:金博洋(中国)
4Lz/4S/3A+1Lo+3S/StSq/4T+2T/4T/CCoSp/3Lz+3T/3A/ChSq/3F/FCSp/CSSp
12:羽生結弦(日本)
4S/4T/3F/FCCoSp/StSq/4T+2T/3A+3T/3A+1Lo+3S/3Lo/3Lz/FCSSp/ChSq/CCoSp
※報道発表資料を転載。実際の演技とは異なる場合がありますのでご了承ください
6:リチャード・ドーンブッシュ(米国)
リチャード・ドーンブッシュの演技がスタート。SPの得点は78.20点。冒頭の4回転トウループは転倒。続くトリプルアクセルは落ち着いて決めるも、両手を挙げてのトリプルルッツは2回転になる。トリプルアクセルからのコンビネーションジャンプは1つ目で転倒。ステップ、スピンなどの要素は伸びやかに滑るも、転倒などジャンプで精彩を欠いた。
FS得点は139.30点(技術点66.66点、演技構成点74.64点、減点2.00)。SP、FSの合計217.50点。
5:グラント・ホッホスタイン(米国)
4:田中刑事(日本)
3:シャフィック・ベセイエ(フランス)
2:エラッジ・バルデ(カナダ)
1:ブレンダン・ケリー(オーストラリア)
第1グループ・6分間練習
第1グループの6分間練習がスタート。
滑走順・演技構成予定
<第1グループ>
1:ブレンダン・ケリー(オーストラリア)
4T+3T/3S/CSSp/3A+2T/StSq/3Lz+2T+2Lo/3A/3F/3Lo/FSSp/3Lz/ChSq/CCoSp
2:エラッジ・バルデ(カナダ)
4T/3A+3T/3A/StSq/FSSp/3Lz+1Lo+3S/3F+2T/3Lo/3Lz/FCCoSp/2A/ChSq/CCoSp
3:シャフィック・ベセイエ(フランス)
4T+3T/4T/3A/FCSp/StSq/3A+2T/3Lz/3F/2A/CSSp/ChSq/3S/CCoSp
4:田中刑事(日本)
4S/3A/3F+3T/CSSp/StSq/3A+2T/3Lz/3S+2T+2Lo/CCoSp/3Lo/3F/ChSq/FCSp
5:グラント・ホッホスタイン(米国)
4T/3A+2T/3Lz/StSq/CCSp/3A/FSSp/3Lz+1Lo+3S/3Lo/3F/3T+2T/ChSq/CCoSp
6:リチャード・ドーンブッシュ(米国)
4T/3A/3Lz/StSq/FCSp/3A+3T/3Lz+2T+2Lo/CSSp/3F+2T/3Lo/3S/ChSq/CCoSp
<第2グループ>
7:コンスタンティン・メンショフ(ロシア)
4T+3T/4S/3A/4T/CCoSp/StSq/3Lz/3A+2T/3Lo+2T+2Lo/2A/FSSp/ChSq/FCCoSp
8:ミハル・ブレジナ(チェコ)
3A/4T/4S/FCCoSp/StSq/4S+2T/3A+3T/3Lz/3Lo/3F+1Lo+3S/FSSp/ChSq/CCoSp
9:マキシム・コフトン(ロシア)
4S/4T/4S+3T/CSSp/CCoSp/3A+1Lo+3S/3Lz+2A+SEQ/3Lo/StSq/ChSq/3S/2A/FUSp
10:無良崇人(日本)
4T+3T/4T/3A/3S/CCoSp/StSq/3A+2T/3Lo/FSSp/3F+1Lo+2S/3Lz/ChSq/FCCoSp
11:金博洋(中国)
4Lz/4S/3A+1Lo+3S/StSq/4T+2T/4T/CCoSp/3Lz+3T/3A/ChSq/3F/FCSp/CSSp
12:羽生結弦(日本)
4S/4T/3F/FCCoSp/StSq/4T+2T/3A+3T/3A+1Lo+3S/3Lo/3Lz/FCSSp/ChSq/CCoSp
※報道発表資料を転載。実際の演技とは異なる場合がありますのでご了承ください