(この小説は、アイドルになって、松本潤の恋人になりたい!(2)からのつづきです!)
松本潤の部屋に着くと、彼は温かく○○を迎え入れてくれた。テーブルの上には、潤が用意してくれた○○の好きなスイーツとオレンジジュース。
「 ○○ちゃんってさ……今までに6回ぐらい、僕にファンレターくれたよね?
『何も要りません。ただ抱いて下さい』っていう手紙と共に、自分の裸の写真を添えて。
裸の写真を送ってくれる女の子って、けっこういるんだよ。珍しくないんだ。
でもね、みんな『私と結婚して下さい』って書いてくる。でも○○ちゃんは違っていた。
僕だってアイドルだからね……テレビや雑誌で本音を語っているわけじゃないんだ。テレビだけを見て、いきなり結婚して下さいって言われてもね……。
だから君のファンレターは、超印象に残っている。
後……○○ちゃんの素っ裸の写真6枚全部、じっくり見せてもらったんだけれど……○○って脚がマジで綺麗だね。
女の子って、脚は細ければ細いほど美しいって思っている人が多いけれど、男が好きな女性の脚っていうのは、逆三角形の脚なんだ。太腿の付け根にはほど良く肉が付いていて、足元へ行くにしたがって細くなっていく。そういう脚が男性の好みなんだ。そういう意味でも、○○ちゃんは僕が好きなプロポーションをしていた。
信じてもらえないだろうけれど、3か月ぐらい前に楽屋で出番を待ちながらテレビでハリーポ○ターを観てたら、魔法使いのおばあさんが現れたんだ。
『おまえの望みをひとつだけ叶えてやる』って。
突然のことだから、何が何だか分からなかったんだけれど、その時に頼んだんだよ。
『○○を僕の恋人にして下さい』って。
だから、君が僕の楽屋を訪ねて来てくれたとき、即、ピンと来たんだ。 」
「あのね……最初にファンレターをもらった時から、ずっとずっと君が好きだった。僕と付き合って下さい」
じっと○○の目を見詰めながら、潤は真剣な眼差しで、そう告白する。
○○はまだあどけなさが残る頬をバラ色に染めて、コクンと頷いた。
「はい。嬉しいです」
リビングの○○が座っているチェアーの隣に潤が座った。
「ねっ。顔を上げて」
彼の右手が○○の顎をつかみ上に向けさせる。潤の唇が○○の唇に近づいてくる。○○は、すぅ~と目を閉じた。ファーストキスの感触なんて、全く分からなかった。ひたすら心臓がバクバクしているだけだった。ただ唇が重なったとき、身体の力がふわぁ~と抜けていった。
- FIN -