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ツイッターで暴言三昧、新潟日報報道部長の因果応報(下)

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第139回】 2015年11月28日
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 そして、去年から今年、高島弁護士に絡む直前のツイートだ。

 〈死ね。それとも、殺されたいのか?〉(2014年4月28日)

 〈ぶるってんじゃねーよ!ネトウヨ!お前ら、覚悟してヘイトしてきたんだろ?仕事もクビ、学校からも追い出されるのを覚悟でさ!今更、逃げるなよ!逃げないよな?どんな社会的制裁があろうとも、お前ら自信もってやってきたんだろ?〉(2014年8月30日)

 〈さよなら、これから君のこと洗わせてもらうわ。会社やら学校やら、たいへんやな〉(2015年2月4日)
 〈調べ物で40年前の新聞を見ていたら、差別用語や犯人断定報道にビックリ!現代は差別を楽しむ人間から社会的に死んでもらいます。ヘイトデモに出ていて、会社が割れれば会社にお手紙、学生さんなら学校にお手紙。それ以外でもおうち(家族)にお手紙。娯楽で差別するんならリスクは覚悟しとけよ〉(2015年5月19日)

 これらが、坂本秀樹報道部長の一連のツイートだ。どーいう神経をしているのか知りたいところだが、滑稽にも、坂本報道部長は東京でのデモに参加する際、しばき隊には「日当」が出ることまで打ち明けていた。つまり、日当をもらってデモに参加する方々がいることをゲロッちゃったのである(新幹線はグリーン車で移動と自慢気に書き込んでいるが、費用は自腹なのか、しばき隊の支給なのか、はたまた会社の経費を使っているのかは不明)。

 そして連休明け、坂本報道部長は上役の論説編集委員に連れ添われ、高島弁護士の事務所を訪れ、正式に謝罪したとのことだ。

 〈今月20日、高島章弁護士に対して暴力的次ツイートに関して高島弁護士に正式に謝罪いたします。当夜、当方はアルコールを飲んでツイートをしていたところ、高島氏があ私に関してツイートをしていることに腹を立て、高島氏を侮辱するツイートしてしまいました。

 また、新潟水俣病4次訴訟に関しても「和解」しただけであり、「結審」はしておりません。事実誤認のツイートをしたことを深くお詫びいたします。

 高島弁護士は、3次訴訟で原告のために懸命努力をしている弁護士であることを合わせてお知らせします。大変申し訳ありませんでした〉(原文ママ 11月24日)

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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