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ツイッターで暴言三昧、新潟日報報道部長の因果応報(下)

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第139回】 2015年11月28日
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 高島弁護士が新潟日報社に問いあわせたところ、すぐさま本人から連絡があり、一連のツイートを認めたという。また、坂本秀樹報道部長が市民団体『対レイシスト行動集団(通称しばき隊)』の構成員だったことも判明する。

 かねてより、高島弁護士はしばき隊を批判していた。

〈反対派を暴力で叩きのめすという手法は、民主主義の原則に背くのではないか〉

 坂本報道部長は、おそらく、これを見て執拗なツイートを始めたのではないかとのことだ。

 高島弁護士と壇宿六のバトルは、壇宿六(闇のキャンディーズ)こと坂本秀樹報道部長の素性が明かされたことで高島弁護士に軍配が上がり、騒動も落ち着くかに思えた……、のだが、坂本報道部長の過去ツイートが明らかになるにつれ、目を背けたくなるような罵倒の数々があぶり出されたのである。

 壇宿六こと坂本報道部長の攻撃は、高島弁護士のみならず、安倍晋三総理や片山さつき議員、稲田明美議員、作家の百田尚樹氏、さらには一般のユーザーにまで及んでいた。本当に目を覆いたくなりますよ。吐き気を催すようなツイートです。

 坂本報道部長は、片山・稲田議員を慰安婦呼ばわりした。

 〈ネトウヨの慰安婦たる片山さつきが考えた改憲法案なんかクソに決まってる!〉(2013年8月21日)

 〈(殉職消防士慰霊式典で献花した片山さつき)先生は制服を着て亡くなる方が余程お好きなようですね。消防士の方の殉職されるところを見たことがありますが、本当に尊く、そして痛々しいもなでした(原文ママ)。政治家が利用すべきものではありません!先生もセーラー服を着てお亡くなりになることをお勧めします〉(2013年9月14日)
 〈英霊の慰安婦こと、稲田明美!〉(2014年9月17日)

 壇宿六こと坂本秀樹報道部長は、安倍政権の支持者や右派など、敵とみなした勢力には手加減なしに悪態のかぎりを尽くす。一般女性に向けられたツイートを読むかぎり、もはや、品性や理性はお構いなしといった感じだ。

 〈歪んだナショナリストの身内をすべて戦場へ送り込め!××はタケノコギリの刑、××は慰安婦、その赤ん坊は豚のエサ!レイシストはすべて地獄に落ちろ!〉(2013年7月29日)

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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