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ツイッターで暴言三昧、新潟日報報道部長の因果応報(上)

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第139回】 2015年11月28日
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 という話はさておき、障害児は産むなダウン症には安楽死を腕の不自由な記者をからかうような真似――、と目に余る行為発言を並べたが、勤労感謝の日の連休中にはもっと過激な悪口雑言ツイートがネット上を騒がせていた。

 これでもかというくらいの下劣なツイートを紹介しますが、口汚い言葉は使いたくない目にしたくないという方は、ここでページを閉じてもらったほうがいいかも、です。そのくらい酷い。

 発端は、その人物(ハンドルネーム『壇宿六(闇のキャンディーズ)』)が、新潟水俣病訴訟の弁護団長を務める高島章弁護士を誹謗中傷するツイートを続けたことだ(高島弁護士のツイッターを遡ると、誹謗中傷は十月初旬から始まっている)。

 〈こんな弁護士が3次訴訟の主力ってほんとかよ…。テさ呆れるやら、患者さんがかわいそう〉
 〈はよ、弁護士の仕事やめろ〉
 〈お前、何でもいいけど、自分の姿を鏡に映せ!そのアイコンとは全く違うだろう!このデブ!幻想に逃げるな!お前は醜く汚い!はい終了〉

 書き込み内容には誤りがあったうえ執拗だったため、高島弁護士は個人の携帯番号をツイート上に上げ、その人物に電話を寄越すよう訴えた。すると、だ。壇宿六(闇のキャンディーズ)氏は、次のようなツイートを繰り返した。

 〈いやだね。なんで、そんなクソハゲと電話で話す必要あるわけ?お前、Twitterで論争かけてきたよね?不利んなったら電話はないわ。クソが〉
 〈うるせーな、ハゲ!〉
 〈だから、Twitterでやろうってんのにできないんだろ。このネトウヨ弁護士!〉
 〈おっしゃりたいこと?あるよ。はよ、弁護士の仕事やめろ。プロのハゲとして生きろ〉

 高島弁護士は、中途半端に水俣訴訟の知識があることから、メディア関係者かもしれないと思っていたらしいが、そこにある方からの情報が入った、とツイッター上で経緯を説明している。フェイスブックのアカウントや友だちリスト、発言内容から特定した闇のキャンディーズは、信じられないことに、新潟日報社・上越支社に勤務する坂本秀樹報道部長だった。

 繰り返しますよ、新潟県の地方紙・新潟日報上越支社の報道部長さんがクソ馬鹿ハゲと連呼していたのです。報道部長さんが、ですよ(読売・産経は実名報道。朝日・毎日は「50代報道部長」と名前を伏せて報道。新潟日報と関係の深い東京新聞はスルー)。

>>続編『ツイッターで暴言三昧、新潟日報報道部長の因果応報(下)』に続く

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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