読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ふるさと納税で本当にiPad miniがもらえたので覚え書き

メモ

f:id:baumkuchen:20151126232053j:plain

 今年初めてふるさと納税というものをしてみたんですが、本当にお礼品としてiPad miniがもらえました。本当にも何もそういう制度なんですが、あまりにも話がうますぎるので実際ものが届くまで半信半疑だったというか。

 ふるさと納税は2008年からあるものなので、それ自体は皆知っていると思うのですが、実際利用している人は俺の周りには誰一人いませんでした。俺含め。で、ちょっと調べてみたらコレ無茶苦茶お得な制度じゃないの。

 要約しますと、2000円でiPadやカニがもらえる制度です。*1  

 正確には任意の自治体に寄付を行うための枠組みがふるさと納税。寄付額のうち自己負担の2000円を除く全額が所得税から還付および住民税から控除されます。つまりは税金の一部を現住所以外の好きな市町村に納めることができるということ。

 多くの自治体は寄付額に応じたお礼品を用意しています。言い換えれば自己負担の2000円だけでそれらのお礼品を手に入れられるというステキ制度なわけですね。

 お礼品にiPadがあるのが静岡の焼津市。10万円の寄付でiPad mini2 16GB、15万円の寄付でiPad mini4 64GBもしくはiPad Air 16GB。Xperia Z3 Tabletなんかもあります。焼津市が導入している幼児教育アプリ利用券のおまけという体裁になっていますが、お礼品はその地にゆかりのあるものでなければダメ、という縛りでもあるんでしょうかね。

「※期間満了後にご返還いただく必要はありません」の但し書きにほんのり感じる大人の事情。

 

 これまでふるさと納税を利用していなかった理由はいくつかあるんですが、概ね誤解でした。ちゃんと調べておけばよかった。

理由その1 所得控除だと思ってた

 通常の寄付金控除や医療費控除なんかと一緒で、額面は所得から差っ引かれるものだと思っていました。寄付金に対する課税額だけ返ってくるものだと。でもふるさと納税は2000円以外は全額「税金から」控除されるんですね。つまりほぼ丸ごと返ってくる。大きな勘違いでした。

 控除の上限額は住民税のおよそ2割。それを超えても寄付はできますが、自己負担が2000円以上になってしまうので注意。だいたいどのくらいの金額まで自己負担2000円で寄付ができるのか、あるいはそれを超えてしまった場合の自己負担額がいくらになるのか。これはシミュレーターがあるので使ってみるといいでしょう。

f:id:baumkuchen:20151128102828p:plain
ふるさと納税サイト [ふるさとチョイス] | 税金控除になる金額の目安

 

理由その2 特産品もらってもな……

 いくら良いものだとしても、わざわざ手続きして2000円払ってまで牛のしぐれ煮やちりめん山椒*2はいらねえな……と思っていたのですが、今回iPadをもらったように、意外と電化製品や日用雑貨等のお礼品も多いのです。食べてなくなってしまう物でなければ俄然やる気の出る俺。

 焼津のiPadや3DSの他にも、メーカーの工場がある自治体ではテレビやカメラ、白物家電など。俺にはどのくらいの価値かはわからないけれど限定の鉄道模型なんかも好きな人には嬉しいんじゃないでしょうか。まるで2000円均一のカタログギフトを見ているような気分ですよ。

 さらに今年から控除額が倍になっているので、より多くの寄付が少ない自己負担で可能になり、より良い物がもらえるようになっています。寄付を受ける自治体としては丸儲けなので寄付額に対してかなり豪華なお礼品を出すところも多いんですよね。これはもう、ふるさと納税はやらなきゃ損というレベルになっているかと。

f:id:baumkuchen:20151128110726p:plain

 入浴回数券付きデジカメ。むりやり地元にこじつけて露骨に物で釣りにくる焼津のスタイルは嫌いじゃないよ。

 

理由その3 めんどい

  寄付申出書を自治体から取り寄せて、記入して、提出して、振替入金。証明書をもらって、確定申告をして、はじめて控除を受けられる。俺は定形書類の記入が死ぬほど嫌いな上に、ただでさえ税金関係はややこしいのでイメージだけで敬遠していたのですが、実際はほとんどWEB上だけで片付きます。 

 ふるさとチョイスから自治体を選んで、住所氏名連絡先、寄付金額にお礼品を決めて振り込むだけ。クレジットカードを使える自治体も多く、ここまではネット通販と何ら変わりません。

 控除を受けるためには確定申告が必要ですが、俺はもともと株やら外貨やらで毎年確定申告しているので特にやることは変わらず。さらに今年からはワンストップ特例というものができ、給与所得者ならば簡略化された申告ができます。さすがに手間ゼロとはいきませんが、見返りを考えればあまりにも低いハードルといえるでしょう。

 

 以上。郷土愛だとか地方の活性化といった素晴らしい理念は正直どーでもいいんですが、納税者は是非とも活用するべきだと思ったのでiPad入手の嬉しさに任せて書きました。とりあえず追加のkindle端末として使っています。

f:id:baumkuchen:20151128220024j:plain

 今年はあと一ヶ月ですからお早めに。

 

 これは自治体同士の税金のぶん取り合いでもあります。この調子でエスカレートしていけば納税者にとっては随分と楽しいことになるでしょうね。各自治体におかれましては「ちりめん山椒つきPS4」とか「魚沼産コシヒカリと一眼レフのセット」など、どちらが本体か分からないビッグワンガムの如き雑コラボをどんどん発案してこの仁義なき戦いを盛り上げていただきたいものです。

*1:曲解

*2:俺の特産品のイメージ

スポンサーリンク