宮崎の海洋高校、漁業実習で繰り返し暴行

2015年11月28日15時53分  スポーツ報知

 宮崎県立宮崎海洋高校(宮崎市)は28日、9月上旬から11月中旬にかけて太平洋上で実施した漁業実習で、2年の男子生徒(17)が同級生2人から繰り返し暴行を受け、上半身にけがをしたと明らかにした。生徒は恐怖から通学ができない状態になっている。同級生2人は退学願を出している。

 同校によると、同級生2人は9月15日ごろからトランプゲームに負けた罰として生徒に暴行を始め、次第に理由がなくても肩など上半身を殴るようになった。

 別の生徒が加害生徒1人の暴行を目撃し教諭が指導したが、2人の暴行は続いた。結局、下船直前の11月6日まで暴行はほぼ連日続き、生徒は上半身に複数のあざができるけがを負った。生徒の両親は警察に被害届を出すか検討している。

 同校の吉田郷志校長は「暴行を防げず申し訳ない。地道な努力で再発防止に努める」としている。

 実習船には2年生34人と教諭2人、船員20人が乗船。9月2日から11月13日にかけて宮崎と米ハワイ間を往復し、太平洋上でマグロ漁や海洋観測の実習をした。

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