JR北海道:ローカル線普通列車、11区間で79本削減
毎日新聞 2015年11月28日 12時54分(最終更新 11月28日 13時51分)
JR北海道は27日、来年3月のダイヤ改正に合わせて削減を検討しているローカル線の普通列車について、具体的な対象路線名と列車を発表した。削減率が最も高いのは21本中8本を削減する根室線・釧路−根室間の38%。現在は1日3往復ある札沼線・浦臼−新十津川間は同1往復になる。
対象となるのは他に函館線や室蘭線などで、計8路線11区間。一部区間で運転を取りやめる列車も含め、全体の約15%にあたる79本を削減する。部分運休中の日高線や、2016年度中の部分廃止を検討している留萌線は対象外。富良野線も利用客数が多いため除外した。
削減は140両ある主力のディーゼル車「キハ40形」のうち、老朽化が著しい10両の使用を、来年3月のダイヤ改正に合わせて取りやめるために行う。
朝の通学時間帯の列車は極力確保したといい、記者会見した鉄道事業本部の戸川達雄企画室長は「使用可能な車両でダイヤを設定するには見直しを行わないといけない」と話し、理解を求めた。JR北海道は9月末から、沿線の57市町村に説明に回っている。【小川祐希】
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◇JR北海道が削減を検討している列車の本数
路線 区間 本数
函館線 函館−長万部 49本中4本
長万部−小樽 35本中5本
室蘭線 長万部−苫小牧 85本中13本
苫小牧−岩見沢 17本中1本
石勝線 千歳−夕張 25本中8本
宗谷線 旭川−稚内 58本中8本
札沼線 石狩当別−新十津川 15本中5本
根室線 滝川−釧路 78本中10本
釧路−根室 21本中8本
釧網線 網走−釧路 27本中8本
石北線 旭川−網走 59本中9本
※一部区間廃止の列車も含む