編集委員・多賀谷克彦
2015年11月28日03時08分
あれは自動車? それともバイク? 個性的なデザインの自動車開発で知られる光岡自動車(富山市)とバッテリー商社のユアサM&B(大阪市)が、電気三輪自動車の販売を始めた。車検、車庫証明もいらない手軽さが特徴。小口配達向けに開発されたが、観光用にも使われ始めている。
訪日外国人も目立つ有馬温泉(神戸市北区)の細い坂道を、見慣れない車が走る。気づいた観光客が振り返る。1台だけではない。ボンネットの色も赤、青、黄色……。有馬のあちこちで見かけるようになった。
電気三輪車「Like(ライク)―T3」で、宿泊客向けのレンタカーだ。2人乗りで、荷物を100キロまで積める。料金は平日1時間1千円、週末や休前日が同1200円。普通自動車免許で乗れ、ヘルメットはいらない。
老舗旅館「御所坊」の金井啓修さん(60)がインターネットで見つけ、仲間の旅館経営者に購入を呼びかけた。「温泉街はどこも細い坂道が多い。小回りが利くので便利。個性的なデザインで、話題性も十分」と期待する。今はまだ5台だが、他にも購入する経営者がいるという。
開発を考えたのは、光岡自動車の創業者、光岡進会長(76)。「個性的な車を作ってきたが、大手メーカーも手掛けないような量産車を一度つくりたかった。ネット通販の時代、小口配送が急増する」と話す。
残り:679文字/全文:1237文字
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!