ニューヨーク=金成隆一
2015年11月27日21時56分
国連安全保障理事会は25日、マリでテロ事件が起きるなど情勢が悪化しているアフリカのサヘル地域(サハラ砂漠南縁部)について協議した。国連特使は、同地域で希望を失った若者が「過激化の危機」にあり、放置するとテロ集団への人材供給源になってしまう恐れがあると警告を発した。
サヘル地域担当のヒロティ・グエブラ・セラシ特使(エチオピア出身)が安保理に情勢を報告した。セラシ氏は、ブルキナファソやチャド、マリ、モーリタニア、ニジェールでは、初等教育を受けられるのは半数に過ぎないと指摘。25歳以下の若者は最大で4100万人いるが、教育や就業の機会を改善しないと、同地域はテロ集団の人材募集の中心地や大量移住者の発生地になると懸念を表明した。
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朝日新聞国際報道部
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