ニュース詳細
独 来年の予算 難民対策費も借金ゼロ堅持11月28日 6時48分
ドイツの連邦議会は、来年2016年の国家予算について、中東などから押し寄せる難民への対策費がのしかかるなかでも、新規の国債を発行しない「借金ゼロ」の予算を堅持することを決めました。
ドイツの下院にあたる連邦議会は27日、ドイツ政府が提出した来年2016年の予算案について採決を行い、賛成多数で可決しました。
可決された予算は歳入、歳出ともに3169億ユーロ(日本円で41兆円余り)で、国の借金にあたる国債は新たに発行しない方針です。
今回の予算では、中東などから押し寄せる難民を受け入れている州や自治体に対する補助金や、その生活支援など、難民への対策費がおよそ80億ユーロ(日本円でおよそ1兆円)に上ると見込んでいますが、ことしの財源を繰り越すなどしてまかなえるとしています。
ドイツは、堅調な経済に伴う税収の増加や財政緊縮策を背景に2014年から新規の国債を発行しない「借金ゼロ」の均衡財政を維持しており、ショイブレ財務相は3年連続の達成に期待を示しました。
ただ、野党側は政府が難民対策の費用を低く見積もっていると指摘しているほか、難民の受け入れを進める州からも国のさらなる財政支援を求める声が強まっていて、実際に「借金ゼロ」を達成するのは容易ではないという見方も出ています。
可決された予算は歳入、歳出ともに3169億ユーロ(日本円で41兆円余り)で、国の借金にあたる国債は新たに発行しない方針です。
今回の予算では、中東などから押し寄せる難民を受け入れている州や自治体に対する補助金や、その生活支援など、難民への対策費がおよそ80億ユーロ(日本円でおよそ1兆円)に上ると見込んでいますが、ことしの財源を繰り越すなどしてまかなえるとしています。
ドイツは、堅調な経済に伴う税収の増加や財政緊縮策を背景に2014年から新規の国債を発行しない「借金ゼロ」の均衡財政を維持しており、ショイブレ財務相は3年連続の達成に期待を示しました。
ただ、野党側は政府が難民対策の費用を低く見積もっていると指摘しているほか、難民の受け入れを進める州からも国のさらなる財政支援を求める声が強まっていて、実際に「借金ゼロ」を達成するのは容易ではないという見方も出ています。