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【プロ野球】

純平が入団会見 東京五輪の金も目標

2015年11月27日 紙面から

ソフトバンクと契約合意し、クリスマスツリーの前でポーズを取るドラフト1位の高橋純平=岐阜市のホテルで(石川彰保撮影)

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 Qちゃんに続け!! ソフトバンクにドラフト1位指名された県岐阜商の高橋純平投手(18)=183センチ、79キロ、右投げ右打ち=が26日、野球の競技復帰が有力視される2020年東京五輪での金メダル獲得に意欲を示した。日本のエースになり、同校の卒業生で00年シドニー五輪女子マラソンで優勝した高橋尚子さん(43)に続く。この日は岐阜市内で入団交渉し、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で合意した。背番号は12月2日の入団会見で発表される。

 3球団が競合した超高校級右腕が大きな夢を明かした。侍のエースナンバーを背負っての世界一。高橋のターゲットは2020年東京五輪だ。

 「近いところにいい目標がある。今回は前田投手が付けたけど、日本代表の舞台で18番を付けられるような選手になりたい」

 日本が3位となった国際大会「プレミア12」をテレビ観戦。広島・前田や日本ハム・大谷の投球を目に焼き付けた。その前田が付けていたのが、日本代表「侍ジャパン」の18番。野球が追加種目となることが予想される東京五輪では後継者となることが目標だ。

 県岐阜商の先輩には、00年シドニー五輪女子マラソンの金メダリストで同姓の高橋尚子さんがいる。西武−中日でプレーして今季限りで引退した野球部の先輩、和田一浩さんは04アテネ五輪の銅メダルメンバーだ。「学校では『高橋尚子さんと和田一浩さんが県岐阜商の卒業生というのは誇らしい』と言われる。そこに割って入りたい」と意欲を燃やした。

 自身も今夏のU−18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)で18番を付けた。「U−18でも打者のパワーに驚いたけど、トップチームのプロはすごい」と認めた上で、23歳で迎える5年後の大舞台へ「侍ジャパンを目指したいし、エースとしてやりたい」と意気込んだ。

 胸中には頂点への強い思いがある。「僕自身、大きな大会で優勝した経験がないんです」。高校時代、唯一の甲子園となった今春のセンバツでは8強。期待されていた夏は、岐阜大会直前に左脚を痛めて甲子園の土を踏めなかった。U−18では準優勝に終わった。

 この日の入団交渉では、球団の高卒新人では2002年入団の寺原以来となる最高条件で合意。永山アマスカウトチーフは「素晴らしい素材。うちのエースになってほしい」と期待を込めた。高橋も「この条件で良かったと思ってもらえるようにしたい」と誓う。

 「一日も早く1軍のマウンドに立てるように、しっかり下積みをしていきたい。3年ぐらいで先発ローテーションに食い込めるようになりたい」。ホークス、そして侍のエース候補生は未来予想図を口にした。 (谷光太郎)

(金額は推定)

 

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