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肝臓がん手術などで認定の2機関 死亡率4倍11月28日 5時00分
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肝臓がんやすい臓がんの難しい手術を安全に行えるとして専門の学会から認定を受けていた大学病院など2つの医療機関が、実際には死亡率が平均の4倍にのぼり、手術の技量などが十分ではなかったとして日本肝胆膵外科学会から認定を取り消されていたことが分かりました。
肝臓がんやすい臓がんなどが専門の医師でつくる日本肝胆膵外科学会は、難易度の高い手術を安全に行える施設として、全国210余りの医療機関を認定していて、専門外の医師らが、患者をどこに紹介すべきか判断する際の重要な材料となっています。ところが、認定施設だった群馬大学附属病院と千葉県がんセンターで手術直後に患者が死亡するケースが相次ぎ、手術の技量不足が指摘されるなど大きな問題となりました。
このため学会が改めて調査したところ関東地方の大学病院と東海地方の市民病院で過去3年間の手術の死亡率が8%以上と認定施設の平均の4倍にのぼり、手術中の出血量が多いなど技量も十分ではなかったなどとして認定を取り消していたことが分かりました。学会は、これらの医療機関の名前を明らかにしていませんが、このほかにも死亡率が5%以上と平均の2倍以上になっている医療機関が6つあり手術に問題がなかったか、認定の取り消しも含めて検討を進めています。
日本肝胆膵外科学会の宮崎勝理事長は「認定施設は患者が病院を選ぶ基準にもなるために、厳しく調査した。肝臓やすい臓の手術は難しいものが多いため、質の担保につとめたい」と話しています。
このため学会が改めて調査したところ関東地方の大学病院と東海地方の市民病院で過去3年間の手術の死亡率が8%以上と認定施設の平均の4倍にのぼり、手術中の出血量が多いなど技量も十分ではなかったなどとして認定を取り消していたことが分かりました。学会は、これらの医療機関の名前を明らかにしていませんが、このほかにも死亡率が5%以上と平均の2倍以上になっている医療機関が6つあり手術に問題がなかったか、認定の取り消しも含めて検討を進めています。
日本肝胆膵外科学会の宮崎勝理事長は「認定施設は患者が病院を選ぶ基準にもなるために、厳しく調査した。肝臓やすい臓の手術は難しいものが多いため、質の担保につとめたい」と話しています。