1990年代、旧日本軍の元慰安婦の証言を初めて報じ、日本の極右派からひどい脅迫を受けていた元朝日新聞記者の植村隆氏が、来年3月からソウルのカトリック大学で招聘(しょうへい)教授を務める。共同通信が26日に報じた。
植村氏がこれまで講師を務めてきた北星学園大学(北海道札幌市)の田村信一学長が、近く公式に発表する見通しだ。なお、北星学園大とカトリック大は、学生の交換留学などに関する提携を結んでいる。
植村氏は1991年、旧日本軍の元慰安婦だった故・金学順(キム・ハクスン)さんの証言を初めて報じたという理由で、日本の極右派から非難されたり、脅迫を受けたりした。最近も、植村氏が講師を務める北星学園大には脅迫電話などが相次ぎ、同大は講師としての契約を更新する問題をめぐり苦悩してきた。