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自称祈祷師 糖尿病男児殺害 インスリン注射やめさせ「腹に死に神」

 1型糖尿病を患う宇都宮市の小学2年男児(7)へのインスリン投与を妨げ衰弱死させたとして、栃木県警は26日、殺人容疑で同県下野市小金井、自称祈祷(きとう)師の会社役員近藤弘治容疑者(60)を逮捕した。容疑を否認している。

 県警によると、死亡したのは宇都宮市東原町の今井駿君。昨年11月に重い糖尿病と診断され入院。母親から相談を受けた近藤容疑者は「重い病を治す力がある」「腹の中に死に神がいるからインスリンでは治らない」と話し、退院後の今年2月、インスリン注射を打つのをやめさせた。

 自らを龍神と名乗り、部屋にロウソクをともし、駿君の体をさすりながら「死に神退散!」と呪文を唱えたり、両親に「ハンバーガーを食べさせなさい。スポーツドリンクを飲ませなさい」などと命じることもあった。

 容体が悪化した駿君は3月に緊急入院。4月上旬ごろに再び注射をやめたため、同27日に死亡した。3日前まで通学していた。捜査関係者によると「これまで10数年以上やってきた」と供述。他にも治療や祈祷費名目で、多額の報酬を得ていたとみて捜査している。

 逮捕容疑は、インスリンを投与しなければ駿君が死亡する恐れが大きいことを知りながら4月上旬ごろ、両親にインスリン投与をやめさせて、医師による治療などを受けさせず放置。同27日に県内の病院で衰弱死させた疑い。

 県警は保護責任者遺棄致死の疑いで40代の両親を書類送検する方針。県警の任意の聴取に「インスリンの注射を嫌がりかわいそうに思った」と説明したという。捜査関係者は「治療すれば元気で生きられたのに」と悔しさをにじませた。

[ 2015年11月27日 05:30 ]

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