- 作者: 久保ミツロウ
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『モテキ』を読んだ。面白い漫画だったけれど、どうも読後感にスッキリしないものがある。
いつかさんだ。
『モテキ』は、タイトルの通り29歳派遣社員非モテの主人公藤本幸世に突如モテ期が訪れて、土井亜紀、小宮山夏樹、中柴いつかの三人の女性にモテまくるも、非モテをこじらせ過ぎている藤本がグダグダしつつ、失敗の中で徐々に成長していくという話だ。
1巻。いつかさんは「友達」として藤本を誘い山形まで日帰りでラーメンを食べに行く。
登場シーン。デジイチでバシャバシャ日本海の写真を撮るいつかさん。このコマでいつかさん以外のキャラクターのことはどうでも良くなった。
日帰りのはずが流れで温泉旅館に泊まることに。
脱衣所に捨てられた種々のスキンケア用品を見て「女は…大変だなぁ……」などと思いつつ、ナチュラルに超ハイスペックな身体を披露するいつかさん。
旅館の部屋で色々あるも、藤本はことごとく非モテコミットを発動してあっさりとフラれる。
読み始める前は、久保ミツロウの術中にはまって藤本の非モテマインドっぷりにイライラしたりはしないからなって思っていたのだけれど、イライラ通り越して既にキレそう。
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2巻。いつかさんが表紙であることに期待が高まり、また、全4巻の2巻目に表紙を飾っていることに、「いつかさんはかませ扱いなんじゃ…」という不安がよぎる。
いつかさんの処女喪失に関わるトラウマ体験が打ち明けられて藤本と急接近する。よし。いいぞ。
そして3巻。
最高にいい感じになるも、
突然のこれ。おい。藤本。作者。ちょっと待て。
最終巻。4巻。もう藤本とかどうでもいいから幸せになったいつかさんを見せてくれとページをめくるも、一切登場せず。
あとがき。
キレた。キレてしまった。
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私と同じくキレてしまった読者がたくさんいたのだろう。4.5巻という扱いのいつかさんが主人公の漫画が読めた。
いつかさんの「女」と非モテをこじらせている感じがたっぷりと描かれているのだけれど、正直言って違和感しかない。リアルにいつかさんと同じスペックの女性がいたら爆モテで男なんか選びたい放題だよね。いつかさんに最後まで「非モテ」の属性を押し付けようとしてくる作者の執着は何なのかと、そんなことばかり考えてしまった。