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米議会上院:債務上限引き上げなど可決 デフォルト回避

毎日新聞 2015年10月31日 00時07分

 米議会上院は30日、米国債の債務不履行(デフォルト)を回避するため、連邦政府の債務上限を引き上げるとともに、2016、17両会計年度の予算案の大枠を決める関連法案を賛成多数で可決した。オバマ大統領の署名を経て成立する。債務上限の引き上げが行われなければ、連邦政府の資金繰りができなくなる期限が11月3日に迫っていた。

 債務上限引き上げは17年3月まで必要な資金調達を可能にする。16年の大統領選で選出される新大統領の就任後まで米国債のデフォルトは避けられる。一方、16会計年度(15年10月〜16年9月)予算は9月に可決した暫定予算が12月11日に期限切れを控えるが、正式な予算案の大枠が決まったことで、政府機関閉鎖も避けられる見通しが強まった。【ワシントン】

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