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381系:「振り子式」和歌山発最終電車

毎日新聞 2015年10月30日 19時50分(最終更新 11月02日 18時58分)

ラストランの381系車両の特急「くろしお」=和歌山県新宮市のJR新宮駅で2015年10月30日午後5時36分、藤原弘撮影
ラストランの381系車両の特急「くろしお」=和歌山県新宮市のJR新宮駅で2015年10月30日午後5時36分、藤原弘撮影

 旧国鉄時代の1978年、大阪・京都方面と和歌山とを結ぶ特急に導入された381系車両が30日引退し、始発駅のJR新宮駅(和歌山県)から新大阪行きの最終電車が出発した。

 車両は「振り子式」。急カーブでも車体を傾けることで速度を落とさずに走れる。紀勢線の電化に伴って特急「くろしお」に使用され、ダイヤが大幅にスピードアップした。

 駅には約200人が集まり、「ありがとう」と声を掛けて見送った。時折、左右に揺れる車体が、手を振って別れを惜しんでいるように見えた。【藤原弘】

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