【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は26日、韓国国民が拉致される事件が起きたフィリピン南部ミンダナオ島のサンボアンガと、周辺のスールー諸島などを「旅行禁止地域」に指定すると発表した。来月1日から、韓国国民のこれら地域への訪問が原則的に禁じられる。当局の許可なく無断で訪問すれば、1年以下の懲役または1000万ウォン(約107万円)以下の罰金刑に処されることもある。
韓国政府が旅券法に基づく旅行禁止制度を施行して以来、国ではなく特定地域を旅行禁止の対象にするのは初めて。現在はイラクやシリアなど6カ国を旅行禁止国に指定している。
サンボアンガでは今年1月に70代の韓国人男性がイスラム過激派「アブサヤフ」に拉致される事件が起きた。男性は拘束された末、先月末に遺体で見つかった。