【ソウル聯合ニュース】22日未明に87歳で死去した韓国の金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の告別式が26日午後2時から、ソウルの国会議事堂で営まれた。
金元大統領の葬儀は22日から「国家葬」として執り行われており、告別式には遺族や国の要人、各界代表、海外からの弔問団など約7000人が参列した。日本からは政府特使として額賀福志郎・日韓議員連盟会長が出席した。
朴槿恵(パク・クネ)大統領は体調不良のため参列せず、金元大統領の遺体が安置されていたソウル大学病院を訪れて出棺を見送った。
告別式では葬礼執行委員長を務める鄭宗燮(チョン・ジョンソプ)行政自治部長官が故人の略歴を紹介し、葬礼委員長の黄教安(ファン・ギョアン)首相が弔辞を読み上げた。
国家葬のため、故人が信仰していたプロテスタントをはじめ、仏教、カトリック、円仏教の4大宗教の儀式が順番に執り行われた。次いで故人の生前の姿を収めた映像が上映され、献花、焼香、追悼曲の合唱と続いた。
故人を乗せた車は自宅と金泳三大統領記念図書館などを経由して国立ソウル顕忠院(国立墓地)に向かい、午後4時過ぎから埋葬式が行われる。警察当局は同車の移動コース周辺の道路を一部通行禁止にした。
金元大統領は1954年、史上最年少の26歳で国会議員に当選し、長きにわたり民主化運動を主導した。議員当選回数は9回に上る。93年に第14代大統領に就任、軍事政権に終止符を打ち、文民政権時代を開いた。