暴力デモ参加者の93%が覆面着用

警察が身元を把握した153人を召喚
74%は最初から身元も把握できず

暴力デモ参加者の93%が覆面着用

 今月14日にソウル都心で行われた「民衆総決起」と呼ばれる大規模デモの際、警察や機動隊員に暴行を加えた証拠が確保されている人物の数は594人で、そのうち93%はマスクや覆面などで顔を隠していた。警察が25日に明らかにした。

 警察庁のある幹部は「現場から回収した資料などを分析したが、594人のうち441人(74%)は身元が確認できない。ほとんどが覆面で顔を隠していたからだ」などと明らかにした。

 機動隊員らに暴力を振るった容疑者の10人に9人は覆面をかぶり、しかもその中のほとんどは身元を確認できないため処罰も難しいようだ。警察は身元が確認できた153人については出頭させて取り調べを行い、損害賠償請求なども視野に入れている。

 与党セヌリ党のチョン・ガブユン議員は25日、警察が治安を維持できないほど過激で暴力的な違法集会やデモが行われた場合、覆面の使用を禁止することを定めた「集会およびデモに関する法律」の改正案を提出した。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領も24日の国務会議(閣議)で「覆面を使ったデモはできないようにしなければならない」と発言している。

 警察は24日、民主労働組合総連盟(民主労総)のハン・サンギュン委員長をソウル市鍾路区の曹渓寺に逃れさせた容疑で、民主労総のイ・ヨンジュ事務総長とペ・テソン組織争議室長の自宅などを家宅捜索した。二人は今月21日、警察が民主労総本部の家宅捜索を行うことに備えて文書を破棄するなど、証拠を隠滅した疑いもある。警察は曹渓寺が民主労総と警察の橋渡しを買って出たことについて「警察は犯罪者や違法団体などと対話をすることなどない」「ハン委員長らデモの首謀者全員が自ら姿を現し、国民に謝罪した上で、法律を守ってデモを行うことなどを宣言するまでは対話などない」とコメントした。

キム・チュンリョン記者 , イ・テドン記者
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