アジア開発銀行(ADB、本部フィリピン・マニラ)は24日、来年1月で3年の任期が終了するオーストラリア人副総裁の後任に、同じオーストラリア出身のデボラ・ストークス氏(写真)=女性=を指名したとウェブサイトで発表した。副総裁の一人として、予算、人事、管理、行政などを管轄する。
ストークス氏はオーストラリアの外務貿易省(DFAT)、オーストラリア国際開発庁(AusAID)などでの勤務経験を持つ元官僚。駐パプアニューギニア高等弁務官、駐オーストリア大使、駐日副大使なども歴任した。
ADBはアジア・太平洋地域の経済成長を図り、協力を増進する目的で1966年に発足した。加盟する67カ国・地域のうち、韓国の出資比率は昨年末基準で5.1%と、アジア・太平洋諸国では日本、中国、インド、オーストラリア、インドネシアに次いで6番目。企画財政部(省に相当)の崔熙男(チェ・ヒナム)国際経済管理官が副総裁のポストを得るためADB本部で面接を受けたが、苦杯をなめる結果となった。