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» 2015年11月27日 05時00分 UPDATE

特集:Visual Studio Code早分かりガイド:Visual Studio Codeでエクステンション機能を使ってみよう (2/2)

[かわさきしんじ,Insider.NET編集部]
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エクステンションのインストール

Go言語について

 Go言語はグーグルが開発しているプログラミング言語だ。VS Codeはデフォルトで、Go言語の構文ハイライト表示をサポートしているが、ここでインストールするGo言語用のエクステンション(とさらに追加のツール)をインストールすることで、それ以外にもコード補完、定義へ移動、参照の表示などの機能が利用できるようになる。Go言語用のエクステンション単体では、使用できるのは構文のハイライト表示とスニペット程度のようなので、興味のある方はぜひともその他のツールも一緒にインストールしておこう。

 なお、Go言語自体のインストールについてはここでは触れないこととする。Go言語のインストールと各種設定についてはGo言語のホームページ、[Getting Started]を参考にしてほしい。ここではWindowsとMac OS Xで動作を確認している。

エクステンションのインストールに使用するコマンド

 VS Code 0.10に追加されたエクステンション関連のコマンドは次の二つだ。

  • Extensions: Install Extension
  • Extensions: Show Installed Extensions

 これらは「>」プロンプトが表示された状態のコマンドパレット(Windows/Linuxでは[Ctrl]+[Shift]+[P]キー、OS Xでは[Command]+[Shift]+[P]キー)に入力する。

 エクステンションのインストールには前者を、インストールされているエクステンションの一覧に後者を利用する。エクステンションのアンインストールにはどちらのコマンドも利用可能だ。

 では、実際にGo言語用のエクステンションをインストールしてみよう。

 コマンドパレットに「>」が表示された状態で「Extensions install」などと入力して[Enter]キーを押す。

エクステンションのインストール(1) エクステンションのインストール(1)
エディター部分にはGo言語のコードが表示されている。VS Codeではデフォルトで構文のハイライト表示がサポートされているため、エクステンションがインストールされていない状態でもそれなりの表示になっている。

 すると、コマンドパレットの表示が次のように変わるので、インストールしたいエクステンションに関連しそうなキーワードを入力していく。ここではGo言語の「go」を入力している。

エクステンションのインストール(2) エクステンションのインストール(2)
(1)は[README]リンク。これをクリックするとエクステンションの情報がWebブラウザーに表示される。(2)のボタンをクリックするとインストールが開始される。

 コマンドパレットには入力したキーワードにマッチするものが一覧表示される。ドロップダウンに表示される項目の右側には[README]リンクとインストール用のボタンがある。今回の例のように、同じ言語に対するエクステンションが複数ある場合(上の二つ)には、[README]リンクをクリックしてみよう。これにより、先ほど示したエクステンションの詳細情報ページがWebブラウザーに表示される。

 インストールをするには、[README]リンクの右側にあるインストール用のボタンをクリックする(インストール後には、このボタンがアンインストール用のボタンに切り替わる)。インストール後にVS Codeを再起動するようにメッセージが表示されたら、[Restart Now]ボタンをクリックする。これによりエクステンションのインストールが完了する。

 現在インストールされているエクステンションは、もう一つのコマンド「Extensions: Show Installed Extensions」をコマンドパレットで入力すればよい(もちろん、「exte installed」のように省略して入力可能だ)。

インストールされているエクステンション一覧 インストールされているエクステンション一覧
ドロップダウン表示される項目にある[README]リンクの右側が、アンインストールを示す[×]ボタンになっているのが分かる(赤枠内)。

 なお、これら二つのコマンドは「>」が表示されていない状態のコマンドパレット(Windows/Linuxでは[Ctrl]+[P]キー、OS Xでは[Command]+[P]キーで表示)で「ext install キーワード」(エクステンションのインストール)あるいは「ext 」(インストール済みエクステンションの一覧表示。「ext」の後に半角スペースを入れるのをお忘れなく)と入力することで直接実行できる。まだるっこしい方はこちらの方法を覚えておこう。

 エディター部分の表示はエクステンションのインストール前と変わっていないが、例えば[Ctrl]+[スペース]キーを押すと、入力候補が表示されると共に、ウィンドウ上部に追加ツールをインストールするようにとメッセージが表示される。

 ここでは追加ツールのインストールやオプションの設定などについては省略するが、これらをインストールしてsettings.jsonファイルで各種の設定を行うことで、Visual Studioでおなじみの「定義をここに表示」(Peek Definition)機能などが使えるようになる(詳細については本エクステンションの情報ページを参照のこと)。

Go言語のコード編集でも「定義をここに表示」機能が使えるようになった Go言語のコード編集でも「定義をここに表示」機能が使えるようになった
なお、エディターに表示されているのは、Go言語の公式ページで公開されているライフゲームのコードである。

 Go言語用エクステンションは非常によくできていて、今見たようにVS CodeでのGoプログラミングを楽しくしてくれる。このようなエクステンションがどんどん登場してくれることを期待しよう。というか、期待するのではなく、自分でもエクステンションを作れるのだ。そこで次回はVS Code用のエクステンション開発の基本を見ていくことにしよう。また、VS Codeのオープンソース化についても余裕があれば、回を改めて見ていく予定だ。

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特集:Visual Studio Code早分かりガイド

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