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元朝日記者:「韓国の提携校に招聘教授で赴任」発表

毎日新聞 2015年11月26日 19時44分

 ◇北星学園大

 慰安婦報道に関わった元朝日新聞記者で北星学園大(札幌市厚別区)非常勤講師の植村隆氏(57)について、同大は26日、来年3月から韓国の提携校に招聘(しょうへい)教授として赴任すると発表した。

 田村信一学長と植村氏が26日、記者会見した。非常勤講師は今年度限りで辞任。赴任先の韓国のカトリック大では、1年契約で週1〜2回、日韓交流史を講義するという。

 植村氏は朝日新聞記者だった1991年8月、慰安婦だった韓国人女性の証言を他のメディアに先駆け報じた。2012年4月から非常勤講師を務めていたが、大学に脅迫などが相次ぎ、同大は昨年、学生の安全を守るためとして雇用を打ち切る方針をいったん示したが、今年度の雇用は継続していた。

 会見で田村学長は「学内には(雇用継続に)さまざまな意見があり、悩んでいた」と明かし、植村氏は「攻撃に屈せず雇用を守ってくれた学園に感謝する」と語った。【山下智恵】

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