アイテム番号: SCP-375-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-375-JPはサイト-81██の標準収容ロッカーに保管されています。SCP-375-JPを使用した実験を行う際は、レベル3以上の職員の許可を必要とします。
説明: SCP-375-JPは異常な性質を持った鉛筆です。
外観、形状は市販されている通常の鉛筆とほぼ変わりません。SCP-375-JPの異常性は、SCP-375-JPを使って書かれた文字などに対して発揮されます。
SCP-375-JPを使って書かれた文字や絵(これをSCP-375-JP-1とします)は、書かれた紙の表面上を自由に動き回ります。
また、生物を基にした絵を描いた場合、基となった生物に似た行動をすることが判明しています。しかし、生物を基に描かれた絵であっても、不完全な絵などの場合は上記の行動は見られず、不規則に動き回ります。
また、これらの性質はSCP-375-JPを紙に対して使用した時にしか発揮されない可能性があることも判明しました。
SCP-375-JP-1を消しゴムなどを使用して消そうとした場合、対象は激しく逃げ回ります。
また、SCP-375-JP-1が書かれた紙にSCP-375-JP以外の鉛筆やペンなどで文字や絵を書き足した場合、
SCP-375-JP-1は書き足された文字や絵を避けて移動するようになります。
SCP-375-JPは、20██年█月██日に東京都██区で発見されました。
「メモに書いた字が動いている」という内容の情報が財団の興味を引き、発見に至りました。
その後、SCP-375-JPの第一発見者である████氏とその関係者には(████氏にはインタビュー後)Aクラス記憶処理が行われました。
実験記録1 - 日付20██/██/██
対象: SCP-375-JP、D-295830
実施方法: D-295830にSCP-375-JPを使って紙に何かを書かせる。
結果: D-295830は「あ」と書いた。「あ」は紙の中を自由に動き出した。
実験記録2 - 日付20██/██/██
対象: SCP-375-JP、D-275967(元イラストレーター)
実施方法: D-275967にSCP-375-JPを使って紙に絵を描かせる。
結果: D-275967は写実的な大型犬の絵を描いた。大型犬の絵は臭いを嗅ぎながら歩くような動作を見せた。
この実験で、生物を基に絵を描いた場合、SCP-375-JP-1は基となった生物と似た行動をする事が判明しました。
実験記録3 - 日付20██/██/██
対象: SCP-375-JP、D-319475
実施方法: D-319475にSCP-375-JPを使って紙、木の板、D-319475自身の手に同じ文字を書かせる。
結果: D-319475は紙、木の板、D-319475自身の手全てに[編集済]と書いた。しかし、紙以外に書かれた[編集済]の文字は動かなかった。
この実験から、SCP-375-JPは紙に使用した時のみに異常な性質を発揮する可能性があることが判明しました。
補遺: