生字幕放送でお伝えします
秋も深まる静岡の大井川上流は紅葉真っ盛り。
ここへ連れていってくれるのが…。
なんとSLです!レトロで、力強い走りですよね。
こちらの大井川本線はSLを毎日、運行させている全国でも珍しいローカル線なんですよ。
趣がある景色ですね。
去年からはこんなSLも登場しました。
アニメでおなじみのトーマスです。
本当に走ってる!
実は、この路線で走るSLは皆、70歳以上。
毎日、休まず走るには鉄道マンたちのSLへの愛があってこそなんです。
きょうの「ひるブラ」はSL愛あふれる舞台裏をご案内します。
蒸気の力で走るSL格好いいですよね。
こちら、ご覧ください、徹さん。
この大きさ。
そこに立ってらっしゃると分かりますね大きさがね。
きょう、そっち寒いですか?曇ってますか?
ちょっと曇りですが…。
SLを見るには曇ってて寒いほうがいいらしいですよ。
蒸気がよく見えやすいんですって。
こちらのSLはC11227通称・シーニと呼ばれていて、御年73歳のおじいちゃんSLなんです。
シーニは旧国鉄のSLとして30年以上北海道を走ったあとに観光用に全国に先駆けて復活したまさにSL復活第1号なんですね。
ここ、大井川本線の新金谷駅です。
日本でも珍しい毎日、SLが出発する始発駅になっております。
新金谷駅から千頭までの19駅を結んでいます。
私たちがいるのがその隣にある整備区。
ここで日々のメンテナンスが行われているわけなんですね。
そんな整備区からきょうは、この番組のためにこちらのおじいちゃんSLを運行していただきます。
題して、ひるブラ号です。
シーニおじいちゃんよろしくお願いします。
徹さん、走るのに重要になってくるのがSLにとってのエネルギーです。
こちらにショベルカーがあるんですけどもこちらに、シーニおじいちゃんの食料となる石炭が載っているんですよ。
SLって走る区間がちょうど往復で80kmほどで1往復するのに石炭1トン水8トン使うそうです。
ものすごく多くのエネルギーを消費するんですね。
その石炭がこちらで石炭を砕いて油を混ぜたものなんですよね。
ちょっと軽くておいしそうな感じもします。
実際にSLにエネルギーを石炭を入れましょうか。
1回で1トン?
何回も入れるんですけれども。
繰り返し、繰り返し入れていきます。
なかなか見ることのできない光景でございます。
この山盛りに積まれた石炭がおじいちゃんSLに詰め込まれようとしていますよ。
まずは、食料を蓄えてというところですね。
何回分ぐらい入れると1トンなんだろうね。
相当入れるんだね。
何度も作業を繰り返すそうです。
この石炭、どこにいくのかといいますと…。
運転席にお邪魔します。
すごくレトロな雰囲気で取っ手が、いっぱいありますね。
そして、ここでまさにおじいちゃんが積んだ石炭が燃えています。
あったかいですよ。
熱いくらいです。
ここがおじいちゃんの胃になるところですね。
これをエネルギーとして動くということで。
実際にやっていただいてよろしいですか。
お願いします。
助手の近藤さんが今、すごくいいテンポで石炭を運んでいます。
これってやるときにコツってあるんですか?
石炭の不完全燃焼を防ぐために燃焼室の壁に石炭を当てまんべんなく石炭が広がるように入れています。
まんべんなくっていっても畳2畳分ほど…もっとあるかな…。
広いですよね。
思い切って投げ込まないと奥まで届かないですね。
私も体験させていただいて…。
ちなみちゃんそこ、熱いでしょ。
熱いです。
こんなに短いスコップで石炭を入れるそうなんですけども。
うわ!奥まで今、私、手前にしか落ちていなかったんですが奥まで投げ入れるのがどれだけ大変かが分かります。
熱い中で、往復1時間ですもんね。
この中で調整しながらってすごく大変な作業ですよね。
きょうなんか涼しいからいいけど夏なんか大変なんじゃないですか。
これが大事なエネルギーになるということで。
どうもありがとうございました。
なかなか入れない貴重な場所に入らせていただきました。
すごいですね…。
徹さん、ちなみに夏になると、この中60度ほどになるということです。
そして、往復していく間に700回から800回石炭入れていくそうなんですね。
ちょうど運転士の方が着席されて出発ですかね。
(汽笛)
汽笛が鳴って…。
動き出しました。
これ、どこ行っちゃうのかな。
このまま新金谷駅方面のほうに向かっていっています。
徹さん、このあと、ちょっと注目しててくださいね。
ここから、動きが少し止まって…。
確認をしてからですね。
(汽笛)
汽笛の音とともに徐々に…。
バックしだした。
バックしてきてるんです。
というのも、出発前の最後のメンテナンスをこれから行うんですよ。
ごはん食べたら、すぐに出発できるわけではないと。
これもなかなか見られない珍しいシーンですね。
そのメンテナンスをこれから、もう一度行っていきます。
最後のメンテナンスになります。
それを行う場所というのが今、入っていきますピットと呼ばれる場所なんですね。
レースなんかでもピットインとかいいますもんね。
まさに、そこです。
そこで、どんなことが行われるのか行ってみましょう。
このピットで行われるのがこの足回りですね。
走るのに一番、重要な足回りの点検が行われています。
そして長い注射器のようなものを持っていると思うんですけどこれを使ってシーニおじいちゃんの足の関節に油をさしているんです。
油をさしているのは整備士の鈴木さんです。
よろしくお願いします。
これは、一体、具体的にどんな作業をしているんですか?
今、足回り関節部分、そういったところに油をさしていまして人間でいう関節に油をさして動きをよくしている。
そういった作業の途中ですね。
それは1日1回ぐらいでいいんですか?
1日、朝の点検の時にはここ、新金谷車両区にて100か所以上の場所に油をさして、やっています。
これも関節に負担をかけないための愛情なんですよね。
でも、車両は何両も1日に出ますのでそういう意味でいうと1車両につき必ず1回はやりますよね。
絶対にやらなきゃいけない作業ですし場所によっては、水もたまったりするところもあるのでそういったものをここでは一回抜いてそれで、油をさすそういった作業も大事な作業としてやっています。
徹さん、外から見える作業っていうのも、もちろん重要なんですけどさらに、見えないところの作業も重要になってくる。
下のところピットあいてるんです。
空間になっていてそこに人がいるの分かりますか。
実際に、そこで何が行われているのかちょっと私、見ていきますね。
伊藤さん、出発の時間が近づいているので私、一足先にホームのほうでシーニおじいちゃんを待ち構えていたいと思います。
行ってまいります。
気をつけてくださいよ。
ほとんど、生中継で入ったことがないそうです。
カメラさん気をつけてくださいね。
俺も、こういう優しいところを見せないと…。
今、行われているのは打音検査といってですね…。
各ネジを巻いているところとか緩んでいないかなどトンカチで一つ一つ確かめてはね返ってくる振動や音で緩んでいるな、ここはもうちょっと閉めないといけないなというのを確認している作業なんですね。
作業をしているのは松本さんです整備士の。
松本さん、打音検査はもちろん電車でもやりますけどSLならではの苦労もあるんですよね?
物が古いものですから部品が緩んでいないかとか部品が折れていないかとかをそういうのを特に気をつけて点検してます。
上から熱いものが落ちてくるって話もありましたけど。
蒸気と高温の油だとかそういうのがぽたぽたと落ちてきますのでそれに当たらないように気をつけてます。
今、蒸気が…。
下入るときも落ちてきますのでそこをうまく、よけながら皆さん、熟練の技でやってらっしゃいます。
よく音だけで分かるな…さすが、職人技だな。
こうしたSLの整備士さんというのは出発の4時間前から一つ一つこういう検査を繰り返して今の打音検査も100か所以上あります。
まさに縁の下の力持ちということですね。
そういったものを一つ一つ記録しているものがあります。
例えば、昭和54年度から一つ一つそういうチェック項目点検したものを数字を入れていって書いていきます。
あと、シーニC11227のものですとかさまざまなノートがばーっと歴代の整備士さんたちがいろいろチェックつけてきている。
毎日つけてきたってことですか?それ。
もちろん、毎日です。
例えば、こちらタイヤの厚さ61.5って書いてありますがこれも毎日つけることによってちょっとタイヤが摩耗してきてしまったな0.1mm単位で書きますので毎日つけることで変化に気付く。
そこに対してメンテナンスをしていくということをしています。
だから、今も現役でそうやって走れるんですね。
しかも故障での運休というのは過去ありませんゼロでございます。
皆さん積み重ねなんです。
松本さん、やはりこれ、どんな思いでやられてますか?整備。
先輩方から受け継いでるものですので過去の整備記録と照らして部品を製作したりだとか部品の修理だとか日々の打音検査など注意して、車両故障のないようにお客様に少しでも喜んでもらえるように頑張ってます。
運休ゼロとありましたけどプレッシャーにもなりますし逆にモチベーションにもなるんじゃないですか?
プレッシャー等ありますけどお客様がSL見て感激されて喜んでいただけると自分で励みになりますのでそれを糧に頑張っております。
(汽笛)
今、音がしたんですけど。
何の合図かな?
SLが出発しますこれから。
準備ができたので出発します。
車輪は、ゆっくり回っています。
1.5mあります、車輪。
迫力あるSLが出発していきました。
徹さん、いいでしょう。
この絵、いいですね!蒸気が上から下から。
格好いいな…。
(汽笛)
汽笛は出発するときとかトンネルに入るときとか見通しが悪いとき連結するときなどに鳴らします。
今、サービスで鳴らしてもらいました。
近くで聞くと本当に大きい音ですよね。
ものすごく振動も…。
こちらホームなんですけどもSLの蒸気そして、SLが迫ってきました。
すごい、音と蒸気とともに興奮しちゃいますね。
とても力強いです。
煙のもくもくがたまらないですね。
この距離で見る迫力っていうのはすごいですよ!今、まさに目の前を通り過ぎています!
テレビだと分からないんだけどにおいもいいですよね。
独特のね。
石炭のというか。
そして、駅員さんがレバーを倒して線路が切り替わりました。
ここでスイッチバックをするんです。
私のいたホームのほうに入ってきますよ。
そして、私のいるホームの先に客車がいましてその客車と連結するんですよ。
連結の様子、見たいですよね。
SLもバックしながら客車に近づいてますね。
地上からの駅員さんの手旗信号とあとは、運転士さんのコンビネーションがすごく重要になってくるんです。
今、連結が完了しました。
ちょうどいい具合のスピードと力で連結するのが技ですよね。
いよいよ出発が近づいているんですけれどもこの路線の見どころをよく知る達人にきょうはお越しいただきました。
山田実さんです。
山田さんは、大井川本線でねSLの写真を撮り続けてなんと40年。
40年、SLファンの方なんです。
お写真拝見してよろしいですか。
これはどこですか?
これは田野口駅です。
シーニが走ってます。
SLの魅力ってどういうところなんですか?
実は止まらない駅です。
どうして止まらない駅に魅力があるんでしょうか?
沿線の皆さんの愛情と、それからおもてなしいっぱいの駅ですので。
実はこの大井川本線のSLは急行運行のため19駅あるうちの5駅しか止まらないんですよ。
なので、ほとんどの駅は通過してしまうんですね。
でも、その止まらない駅にこそ魅力が詰まっているんですよ。
これから、伊藤さんと一緒に魅力のある駅をご紹介していきたいと思います。
まずは、五和駅の皆さんです。
SLを見にくる観光客向けに駅舎をパワースポットにしちゃったんですよね。
ごか…ごか…ごうかくごかく…合格駅です。
というわけで合格駅と受験シーズンには名前を変えているんですよ。
お守りがあったりなんと、ごか…ごかっけいということで五角形のたこも作って受験生の皆さんを応援しているんですよね。
なので、通り過ぎながら拝むと御利益があるかもしれませんよ。
次は見てください、これ。
抜里駅の皆さんです。
不思議なかかしがあるんですけれどもこれは、なんですか?
お茶摘みが盛んなところなので茶娘をかかしにしまして駅のホームに飾ってカメラマンたちにSLとの写真を撮ってもらえたらいいなって。
「ちなみ」と名前が入っていて私と比べても大きめのかかしです。
分かった!つまり、通過駅というのはそのSLを写真で撮る人なんかにとってもいい場所であるからそういうことなんですね。
写真を撮るだけでなくこういったおもてなしもたくさんあるということなんです。
徹さん、最後におもてなしの象徴の域になるんですけど田野口駅の皆さん。
月に1度、地元の方々がこういった料理をふるまって田野口駅に来た方に無料でふるまっています。
地元で取れた野菜を使ったものばかりです。
どんな思いでやってらっしゃるんですか?
皆さんに喜んでもらえる顔が見られるのがうれしいです。
今回の一番、おすすめは?
ゆずみそです。
ゆずのおみそ。
ゆずの中に入ってておいしそうですね。
色も鮮やかでここで田野口のおふくろの味が楽しめるんですよね。
いい匂いしますね。
ということで、SLがあと30秒ほどで出発してしまうということで。
乗り込みたいと思います。
どうぞ、ごゆっくりとお楽しみください。
2015/11/25(水) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「みんなで支える!SL列車〜静岡・島田市〜」[字]
今も現役で走るSLの裏舞台に潜入!足回りには大量のオイル、車体を叩きながらの安全チェックなど、長持ちさせるための愛情たっぷりのメンテナンスをご紹介します!
詳細情報
番組内容
【ゲスト】鈴木ちなみ,【コメンテーター】渡辺徹,【司会】伊東海彦 〜静岡県島田市から中継〜
出演者
【ゲスト】鈴木ちなみ,【コメンテーター】渡辺徹,【司会】伊東海彦
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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