ためしてガッテン「酒かすパワー大全開!」 2015.11.25


日本の魂米のうまみを最大限引き出した…今日のテーマは日本酒造りの際に生まれるあの万能食品。
番組では5年前コレステロールが大幅に改善するなど酒かすのすごい健康パワーをお伝えしました。
高めの方も10.8下がりました。
平均して8.2。
ここまで下がっている。
僅か3週間で驚きの効果!満を持して今日お伝えするのは酒かす第2弾!魚の切り身や…お肉野菜などいろんな食材を酒かすに漬けるかす漬け。
う〜ん深い味わいがたまりません!皆さん食べてますか〜?あら。
なんと皆さんかす漬けにほとんど興味なし。
でもはっきり言います!それって…今日ご紹介するのはこちら!酒かすを使った魔法の箱。
すごいパワーを持ってるんです。
(榊原)うん!
(山瀬)キャラメルみたいな味がする。
(タカ)そう!何だろう?
(榊原)ほんとにおいしい。
面白いですよね。
(榊原)これはすご〜い!酒かすの知られざる力大公開!う〜ん。
いい感じですね〜。
(榊原)おいしそう。
いい感じというより俺本気で焼いてるもん。
(笑い声)はい出来ました。
出来上がりましたですかね。
それではもうゲストの皆さんに。
(榊原)わあ〜うれしい!ありがとうございます。
どうぞどうぞ。
(榊原)わあ〜脂が出てる!もうこの香り。
う〜ん!
(タカ)この独特の甘みがね。
たまりませんこれ。
いいですねいいですね!ただの塩焼きより…。
(タカ)全然違いますね。
うれしいですね。
(榊原)またお酒の香りがプーンとしてね。
高級な。
さあ今日のテーマが…。
今なんと時期的にですねこの酒かすというのは…。
旬です。
酒かすの安くておいしい時期なんですね今。
そうなんです。
ですからこの魚にですねこの酒かすをとにかく塗りたくればいいわけです。
違います違います。
これを使ってこういうものをつくるんです。
これ一つあればこんなふうにおいしいお魚をいくらでも家で作る事ができます。
そのかす床はどこで売ってるんですか?
(一同)え〜!?ぬか床ってありますよね。
ぬか床も自分でつくる?
(山瀬)はい。
かす床も自分でつくるんだ。
つくれるんです。
へえ〜!丸1日放り込んでおくだけで翌日これを焼くとこの香ばしさ。
はい。
え〜うれしい!それもここからここまでは…
(山瀬)1つ?ほんと?ですからこれを教えてしまうと今日番組終わってしまうんです。
あら!ですから…。
まずね酒かすってどういうふうに出来るかってご覧頂きましょう。
日本酒造りのプロセスの中で生まれます。
こちらは日本酒のもとになるもろみです。
お米を発酵させたもの。
それをこの機械でギューッと搾ります。
すると出てくるのが…はい日本酒。
でこの機械に残るのが搾りかす。
それが酒かすです。
(榊原)えっこれ!?
(タカ)ほんとにかすっていう感じがしますね。
酒どころの…私たちは京都に着目しました。
そこへ行きますとひょっとするとかす漬けのおいしい漬け方のポイントが分かるかもしれませんのでまずは京都にお邪魔をいたしました。
ここでかす漬けの文化が花開いたのは実に1,000年以上も前。
当時の日本人に欠かせない食べ物として大切にされていました。
…となれば京都の台所錦市場でかす漬けの魅力聞いてみましょう!おっ!早速それらしきものを発見。
すいません!これがかす漬けですよね?お魚のみそ漬けなんです。
え〜!そうなの?確かに探しても探しても売っているのは…すると漬物屋さん発見〜!並んでいるお漬物よ〜く見てみると…あっ奈良漬見〜つけた!実は奈良漬って酒かすでウリなどを漬けたれっきとしたかす漬けなんです。
その魅力教えて下さ〜い!う〜ん奈良漬はちょっと僕のとこ…はあ?何それ!とほほ…いきなり予想外の展開。
でもついにかす漬けのお店があると聞きつけました。
こちら!
(スタッフ)こんにちは〜。
(店員)いらっしゃいませ。
え〜っとかす漬けは…あっあった!やっと発見!…と思ったら。
えっみそ?これ銀ダラなどのみそ漬けに酒かすを3割混ぜたもの。
いわゆる西京漬けなんですって。
なんだよ〜。
この料理がある事自体を知らなくて。
はっはあ〜。
とはいえかす漬けがほとんど見当たらないのはどうして?実は平安時代かす漬けは高貴な食べ物とされ主にお寺や宮中で食べられていました。
一方庶民の間で人気になったのはかす漬けより味が濃厚なみそ漬け。
かす漬けの存在は時代が進むとともに薄れていったのです。
(榊原)あっ終わっちゃった?
(笑い声)引っ張らなきゃいけないのに。
フフフ。
せっかく京都まで行ったのに全然酒かすを…。
この店は「みそかす漬け」っていう商品ありましたけど錦市場をいくら歩いても…一人一品持って歩いてるのかと思いました京都の人。
そこまではないでしょうけどもっとあっていいはずですよね。
たった1軒見つけました。
そしてましてや西京焼きというよく聞いた名前の焼き方。
(タカ)あれはみそ漬けだけなんですかね?かすもちょっと入ってる?西京味噌というのは…どっちにしても酒かすというのは京都かと思っていたらそんなにも京都にははやってはおりませんでした。
実は…入っております。
酒かすの主産地は京都なんですが…こちらです。
本場のものがここに入っております。
当てて頂きましょう。
日本の歴史上初めて酒かすを使った料理です。
古いです。
(タカ)でもそんなに古くから酒かす使ったものってイメージないんですけど…。
室町の前が鎌倉鎌倉の前が平安平安の前が…。
(タカ)えっ?平安の前が…。
という事は「奈良」が付いた…。
(タカ)えっじゃあ奈良漬って事ですか?これがルーツなんですって。
(山瀬)そんな昔からあるもの?これが酒かすを利用した最初の料理といっていいんですよね?そうです。
最初の料理が奈良漬。
という事は一体京都じゃなくてどこへ行けばよかったんでしょう?行ってみましょう。
はいテーマです。
(タカ)全然違ったじゃないですか。
全然違う。
長い歴史を持つ奈良でかす漬けの持つ究極の力を探りました。
かす漬けのルーツ奈良漬のふるさとです。
おっあるある。
奈良漬!あちこちで売られています。
ここならかす漬けの魅力が分かるはず。
アーハハハハ!ちょっと待って!…と突然現れたこの人誰?あっ皆さんこんにちは。
国民的アイドルだった彼女実は今漬物界を担う…漬物にはお詳しいはず!訪ねたのは…江戸時代から続く老舗の奈良漬店。
こんにちは〜。
はいいらっしゃいませ。
失礼します。
高橋愛と申します。
ようこそお越し頂きましてありがとうございます。
ご主人の今西泰宏さん。
奈良漬界のご意見番です。
(高橋)すご〜い!うわっ!奈良漬真っ黒!なんでこんな色になっちゃったの?丸い卵のようなスイカとかキュウリで…あと守口大根で12年。
桔梗茄子に13年。
ワーオ!かす漬けを漬けるのに10年なんてすご〜い!長く漬けるといい事があるんでしょうか?ここまでいけばもう間違いなく味の芸術品のレベルにまで達してるはずです。
芸術品!?そこまで言うからには何か秘密があるはず。
(今西)今してる作業は…今西さんが取り出したのはウリ。
ここから先の作業にかす漬けの秘密が隠されているんだとか。
ちょっと待って!そんな事より気になるのはその黒いやつ。
これってほんとに酒かすですか?普通酒かすって…こんな白い色じゃない?ちなみにどんな味なんでしょう?あっ軟らかい!あっそうなんですね。
いきてるんですねこれ全部。
こいつのおかげなんだ。
黒いかすで漬けられた奈良漬。
その衝撃の味わいはスタジオで!すごいです。
八丁みそかって言っちゃうぐらいにね。
(山瀬)八丁みそのような色をしてましたね。
(榊原)ねえ。
真っ黒で。
(山瀬)あんなの見た事ない。
もとは白ですって。
(タカ)パッと見そんなにおいしそうな色には見えない。
皆さんにですね…まずこれは両方とも酒かすです。
これはどこでも販売されている…。
お酒を造った時に出来た酒かす。
ですからまずその白をとにかく味わって下さい。
(榊原)このまま食べちゃっていいんですね。
あんまり酒かすをそのまんま生で…。
ちょっと歯の裏に付く白〜い酒くさいものですね。
もっと香りがスッと来るのかと思ったら口の中にいてこうかみしめないとなかなか酒の香りが出てこないんですね。
さてお隣にあります茶色のものは同じものです。
同じものですがどういうわけだか色が変わっております。
味わって頂くと…。
(山瀬)えっ!?まさに。
(タカ)ほんとだ。
うまみという意味でものすごいコクがありますねこれね。
(榊原)そうなの。
でそこから進むとこういうふうになるんです。
これが先ほどご覧頂いた八丁みそと間違えたあそこのお店の…これかすですよね?酒かすです。
(山瀬)なんでなんで?実はこの色づいたものは…何が変わるって甘みのもと糖。
それからうまみのもとアミノ酸の量がまずアミノ酸から行きましょうか。
およそ1.8倍に増えています。
糖は5倍以上に増えています。
(榊原)えっ?
(山瀬)すごい!そこで皆さんに問題です。
これがこうなってこれがこうなるのは一体何をしたからでしょうか?何かをしました。
(榊原)そうなんですよね。
だって砂糖加えたりとかしたら違うもんなあ。
お塩とか砂糖じゃない感じがする。
ですよね。
何だろうなあ。
何かプラスしてますね?うん。
だからこの軟らかさなんだ。
(タカ)もう一回お米。
大本の。
全然だってもう指に付かない状態からネチョネチョになるわけですよね。
これがどういう…何だろう?酒を造る時の生きてる酵母を…この子もう搾りかすだからちょいと酒に戻してあげると…。
じゃあちょっとだけ…どこでそれが行われているかをお見せしましょう。
はい見せて頂きましょう。
寝かせる前にこんな事をする場所。
それは奈良漬の工場の中…タンクの中で何か動いています。
何か動いています。
人です。
人が動いています。
さあ一体何をしているでしょう?
(笑い声)
(山瀬)3人も!?3人のオッサン漬け込んでどうするの。
おっ!では続きを見てみましょうか。
(タカ)ああほんとだ。
なんかそんな動きしてる。
そうです。
そのとおりです。
ああ〜踏んでる。
かすを踏んでいたんです。
これ「かす踏み」という作業でこれが一番大事なプロセスです。
(山瀬)なんでなんで!?踏んだあとに寝かせるだけ。
じゃあやっぱり…
(笑い声)
(榊原)それはない!え〜踏むだけで!?3時間踏んだんですが3時間踏んで半年寝かせたものがこの茶色いもので名前を…
(タカ)えっ!
(榊原)うそみたい。
(榊原)なんで踏んじゃったんだろうね?「間違えて踏んじゃった!」って…。
靴底はあの方々の名誉のために言っておきますがきれいに消毒されたものです。
さて踏むという行為が一体酒かすにどのような影響を及ぼすのかという事を説明して頂きましょう。
これはあのタンクの中だと思って下さい。
これがおじさんの足。
中に入っているのが酒かすです。
そしてご紹介しましょう。
真ん中にいるのがお酒を造る時に使う麹菌です。
お米の中にあるでんぷんやたんぱく質を分解して糖やアミノ酸に変えてくれるところの働きをしています。
そして麹くんがでんぷんやたんぱく質を分解する時に使うのがこの酵素なんですけどこれ緑色で表したのが酵素です。
そしてこの隙間これは酒かすの中それ自体に含まれている空気を表現しました。
さあ一体踏むと何が起きるでしょうか?えっほえっほえっほほ。
(榊原)麹くん大丈夫?あらら囲まれてまいりました。
そうなんです。
どんどんどんどん隙間が小さくなっていきます。
そして…あっなんか麹くんが苦しそうです。
苦しそう。
苦しそうになった麹くんが…あれ?何か出した。
(山瀬)びっくりした!あっ何か出した!何だこれ?
(榊原)酵素?緑という事は。
そうなんです。
実は踏み込まれる事で空気がなくなって麹くん自体は死んでしまうんです。
死ぬ前に麹くんったら思いっきりたくさん酵素を出していってくれるんです。
じゃあここにあったやつがどんどん増えて。
そうです。
この酵素が一体何をしてくれるかというとその酒かすの中にあるでんぷんやたんぱく質に酵素が働きかけてつくってくれるのが…糖やうまみのもとであるアミノ酸です。
おお出てきた出てきた。
糖やアミノ酸がこの酵素の働きでどんどんどんどん増えていく。
これがあの寝かしている半年の間に起きる酒かすの中の変化です。
なるほど!つまり踏めば踏むほど酵素が増える。
そうなんです。
そして色が変わる理由は糖とアミノ酸が長く一緒にあるとこんな事が起きます。
(榊原)びっくりした!アミノカルボニル反応です。
なんか聞いた事あるね。
(山瀬)よく出ますね。
色が茶色くなってコクが生まれます。
(榊原)すごい。
どんどんどんどんそうやってうまみがこう何ていうんですか増えていくって事ですか?そうです。
ウリを漬けると成分が入ってきて色が茶色くなるんだという事です。
それではあの黒い奈良漬を食べて頂きましょう。
お茶漬けでもどうぞといってですね奈良漬茶漬け。
(榊原)うわっ真っ黒!
(山瀬)これ出てきたらびっくりしちゃうな!話聞いてたからよかったけど。
ほんと!このひょうたんの形のものは何ですか?ひょうたんです。
えっ?それはひょうたんです。
(タカ)ナスじゃないんですか。
ひょうたんも食べられるんですそういうふうにして漬けると。
そしてウリが一番浅くて6年物。
(タカ)わあ比べてみよう。
さあ皆さん。
初めてでしょう?
(一同)いただきま〜す。
これはありがとうございます。
(タカ)あっもう香りがすごい。
(榊原)あら。
う〜ん!お〜いし〜い!
(タカ)うわっうめえ。
(山瀬)おいしい。
深い。
(タカ)ほんとおいしい!うん!
(タカ)スイカスイカ。
(山瀬)すごい。
ね!みずみずしい。
よく水分これだけ保って。
(榊原)ひょうたんは何年でした?16年です。
あっ16年か!
(タカ)うわあ楽しみ。
ああ面白い。
(タカ)うわあ柔らか!
(山瀬)渋いうまみ。
大人の味だ。
16年物のぬか漬けですとか16年物のみそ漬けというのはないですよね。
(山瀬)うん。
(榊原)すごいですね。
まだまだずっと漬けられるって事ですか?そうです。
腐らないの?
(榊原)あっだからか!いくらでも漬けておく事ができるし漬けておいたものを取り出して食べても塩っぱくもないしですから本当に…おいしい。
こんなに高級な茶漬け初めてですね。
(タカ)これほんとおいしいですね。
すごいおいしいんですけど。
ああよかったよかった。
まずはこのおいしさにガッテンして頂けましたでしょうか?ガッテン!はいありがとうございました。
さあそれではいよいよ…。
(タカ)出来たらすごいですよね。
(山瀬)ほんとすごい。
簡単だと言ったもんね。
はい簡単です。
それにマイかす床の中でも起きるんです。
この中に漬けた食材のたんぱく質それからでんぷんをあの酵素がせっせと分解して糖それからアミノ酸うまみのもとにどんどん変化させてくれる。
それがまたその食材の中に入っていく。
それがマイかす床。
(タカ)すいません。
(山瀬)一応相づちだけ打って。
うんうんうん言って。
(笑い声)
(タカ)こんなポーズでうんうん言ってる人いませんよ。
お茶漬けおいしい。
(笑い声)それではこのマイかす漬け床を持ってとても豊かにしている方をご覧頂きます。
その方をご覧頂きますと本当にうちでつくりたくなります。
ではご覧下さいませ。
こちらとある工場の敷地内。
冷蔵庫を見せて頂くと…あっあった!かす床!中から出てきたのは…スルメ!こちらは…干物。
更に更に…。
ニンジン。
豆腐とチーズ。
そしてうずらの卵。
こんなものまで!お味は?なるほど。
確かにどれもおいしそう!でもかす漬けって…熟成させた踏み込みかすが必要なんでしょう?小林さんはどうやったの?…と思ったらなんと大量の酒かす!しかも踏んである。
どういう事?
(小林)これは今表面はちょっと白いけどまだ踏みたてなんで白いですけど…実は小林さん酒かす専門店の社長さん。
ここには関西中の酒蔵から集まった酒かすがた〜くさん!熟成させた踏み込みかすも使いたい放題なんですって。
なんだよ〜自分ばっかし!…と思ったら。
なんと小林さん普通の酒かすを簡単に踏み込みかすに近づける方法があるというんです。
一体どうやるんでしょう?
(榊原)あっ?「あっ?」って…。
(笑い声)ねえ食べ過ぎでおかしくなったんじゃない?「あっ?」と思って今一瞬。
踏まないでやる方法をあの方は見つけたんですよ。
でポイントが2つありまして…私たちがおすすめしようとしているのは買ってきた酒かすを踏むという方法ではありません。
なんかこう簡単なのはビニールなのか何かに入れて麺棒とかでたたいて。
何分ぐらいたたきましょうかね?ここがちょっと筋肉痛になるな〜。
(榊原)そうですよねえ。
主人だったらそこで……しててくれてれば。
じゃあ加えるものは何でしょう?加えるもの。
加えるものはね塩とかみそじゃないんですよね。
液体!?液体だそうです。
(タカ)液体?液体を加えるんだそうです。
あっ黒に近づきますもんね。
(山瀬)家で手軽に使うものというとやっぱり…なるほど。
みりんを入れたとしましょう。
あともう思い切って…
(タカ)マイクロ波ぶち当てて…驚きました。
こんなにあてずっぽうで言われて正解が出るとは思いませんでした。
えっ!?見て頂きましょう。
ね。
小林さんのおすすめはこちらです。
よくぞそこまで考えてくれました。
小林さんの手にあるのは市販の酒かすです。
これを…。
みりんでございました。
そして肝心なのはこれ電子レンジなんです。
そうすると40度という温度になります。
この40度という温度が実はポイントです。
でんぷんやたんぱく質を分解するあの酵素は一番よく働くのが40度から50度までの間なんです。
実はみりんを入れたのはアルコール分がねらいでしてどうしても温めるとアルコールが飛んでしまいます。
その分ちょっと補っておかないと腐敗しやすいのでアルコールがちゃんと入っていれば長もちします。
とりあえずつくって見せて下さいよ。
はい。
よろしくお願いいたします。
こちらに用意しましたのが100gの酒かす市販のものです。
そこにこれ焼酎です。
焼酎およそ50ml。
甘みがあんまりお好きじゃない方もいらっしゃるかもしれませんので一応焼酎を今回は使っておきます。
お好みでみりんに変えたりお酒に変えたりなさって下さい。
これをそのまま…。
このままでいいんですか。
はい。
ラップをしないで。
(榊原)それで40度ぐらいって事なんですね。
はい。
でもとにかく一旦40度にまで温度を上げるという事が肝心です。
これで大体ちょうど触ると温かめのお風呂ぐらいの感じです。
でこれをあとは潰していきます。
フードプロセッサーをお使いになっても大丈夫です。
もうこの時点で40度に温度が上がれば酵素が働き始めてくれます。
やりたければ踏んでもかまわないわけだよね。
一応こうやって…。
その中で…そうですね。
ただ酒かすの状態で温めないで踏んでも意味が実はありません。
市販のものは搾った直後じゃないので流通の過程で麹菌が死んでるんです。
でも既に麹菌が死ぬ時に出してくれた酵素はたくさんあります。
その酵素をよく働かせるという作戦なんです。
なるほど。
だから40度。
温める方がいいんですよ。
もしご近所で踏んでる方見かけましたら「意味ないよ」と。
(タカ)そうですね。
(山瀬)言いにくいけど…。
(笑い声)こうやって出来たものがこちらです。
こうなるともう軟らかくなっています。
これを2日ほど置いて熟成させると酵素がしっかりと。
(榊原)置く時はどこに置いといたらいいですか?
(タカ)じゃないんですか?確かにいろいろ書いてあるんですよね。
直射日光高温多湿を避けて涼しい所で保存して下さいとか冷蔵して下さいって書いてあるものもあります。
でも実は酒かすの酵素に働いてもらうためには…。
温める?はい。
冷蔵庫に入れていては…。
(山瀬)そうだ。
糖もアミノ酸も増えません。
かす床は…そうか。
(山瀬)いかなる季節も?いかなる季節も。
(山瀬)常温で。
そういう人もいるらしいんですよ。
あとは何か好きなもの漬け込めば…。
そうです。
いよいよこうやって出来上がりましたこのかす床に何を入れたらいいでしょうかいろいろ入れてみて下さいとお願いに行った女子大があります。
一体どこの女子大に行ったでしょうか?
(榊原)えっ?それはやっぱり…正解は奈良女子大に行ってまいりました。
ご覧頂きましょう。
明治時代の文豪…10年に及ぶ奈良での生活の中でとんでもない言葉を残しました。
1,300年以上の歴史と文化を誇る古都奈良。
しかし食べ物の決め手には欠ける。
それを嘆いたのです。
その汚名を返上しようと立ち上がったのが奈良女子大学で始まったプロジェクト。
その名も…7年前から奈良の新しい名物を作るため試行錯誤を重ねてきました。
この日開発を目指すのはこれまでにないかす漬け。
魚介類や卵に果物などさまざまなものが出そろいました。
奈良の誇りを懸けて漬けていきます。
なんとこれマシュマロ!今までで一番いい感じ。
おお〜!おいしそう。
果たして新しいかす漬けの世界は開けたのか?こちらは甘ぐり。
ありゃ。
ならばこちらはフランスパン。
おっいけそう!新しい奈良の名物は出来たのか?地元奈良の人たちに食べて投票してもらいましょう。
すると…なんと!驚きのおいしさはスタジオで!マシュマロ?何!?
(榊原)いろんなものやりましたね〜!奈良女子大の皆さんが試して下さったのは50品目。
その中で特に好評だったのがこの12品目です。
頑張って頂きました奈良女子大の皆様。
中でも最も好評だったのがこれです。
ジャン。
(一同)え〜!
(山瀬)絶対入れようと思わないやつだもん。
これはやっぱり…街頭で…その名も提案下さいました。
「ガッテン・マシュマロ」。
略して…中南米の国みたい。
(笑い声)それではガテマロを含めておいしいものを食べて頂きましょう。
さあご遠慮なく。
まずこちら…
(榊原)これ一番最後にしよう。
(榊原)あっこれ干しわかめ?はい。
干物ですとか肉類ですとか。
どうぞどうぞ。
干しわかめおいしい。
(山瀬)わかめおいしい。
(榊原)うまみがすごい出てる。
もう御飯も来い酒も来い何でも来いだね。
このわかめいい。
そしてレンコン。
野菜は…歯応えもあってやっぱりうまいなあ。
(榊原)レンコンおいしい。
あらやだチーズおいしいわこれ。
豚肉も食べてみて下さいこれ。
どこ?
(タカ)本当においしくなってる。
(榊原)あらほんとだ。
おいしい。
う〜ん!うまい!これうまいですね。
そう!高い味。
(山瀬)かす漬けってだって専門店とか行くとめちゃくちゃお高いじゃないですか。
それ家で作り放題ですね。
そう。
そうなの。
マイかす床一回つくると半年はもちます。
(山瀬)ず〜っとそこにいろいろ漬けていいんですか?そうなんです。
アルコール分がちゃんと残っているかぎりは傷む事はありません。
(一同)へえ〜!
(榊原)でもまさかマシュマロは入れないわな。
(タカ)お母さんのアイデアで新しいメニュー出来ますよね。
ちょっとどうしてこんなに柔らかいの?ではマシュマロどうぞ。
(タカ)何これ!?
(榊原)柔らか〜い!
(タカ)プリュンプリュン。
(山瀬)これマシュマロ?普通の?そうです。
普通のマシュマロ。
うお〜!うお〜!
(タカ)何だろう?あんまり食べた事のない…。
これはですねマシュマロの卵白のたんぱく質を酵素が分解してうまみのアミノ酸に変えてるんです。
はい。
あげるあげる。
どうぞどうぞ。
面白いですよね。
(榊原)すごい。
そうなの。
できる!できるね!
(タカ)そう!なんか違う甘さなんだよね。
はい。
こんな感じで酒かすの中からマシュマロを取り出してそのまんまじかに。
(山瀬)もうここにちょっと顔ごとぶち込んで食べてみたい。
(笑い声)またくれた!この甘みはどこから…。
はあ〜!このコクがほんとにキャラメルとかチョコレートみたいな特殊な甘みありますよ。
すごい高級感。
それを可能にするのがマイかす床。
蓋をして常温で…このぐらいおいしくなります。
そして一つのポイントは入れすぎておいて「あっ忘れた!」と言っても…。
大丈夫です。
大丈夫だって事が…。
みそ漬けなんかだとどんどん塩辛くなって一回ね塩抜きしろって話。
要らないんですって。
ただし肉や魚はあんまり長く漬け込むとたんぱく質が分解されて形が崩れてしまいます。
(山瀬)なるほど。
アルコール臭が苦手という方はこのかす床から食べるものを取り出して数時間から数日間お好みで冷蔵庫に入れといて下さい。
それから食べるとアルコール臭も気にならなくなります。
いやあよかった。
喜んでもらいましたですね。
これはすごかった。
皆さん奈良女子大に感謝でございます。
(一同)ありがとうございます。
かす漬けのかす床の魅力全部ガッテンして頂けましたでしょうか?ガッテン!はいありがとうございました。
ほんとに驚きましたですね。
大体何といってもみそがナンバー1かと思っておりましたんでいろんな言葉が残っておりますが何となく自分で作ったものを自分で自慢するのを「手前みそ」などと言います。
手前みそから今度はこういう言葉もつくってみましょう。
どうぞどんどんおいしい「手前粕」をつくって下さいませ。
それでは次回も「ためして…」。
(一同)「ガッテン」!ありがとうございました。
(拍手)
お酒は苦手。
でもかす漬けの味は楽しみたい。
そんな方におすすめのレシピをご紹介します。
かす床をつくる時焼酎の代わりにお水で酒かすを割って下さい。
レンジで600ワットなら40秒間加熱します。
しっかり混ぜてペーストにすればガッテン流かす床の完成!アルコールがない分日もちはしませんがかすのパワーは健在です。
是非お試し下さい
2015/11/25(水) 20:00〜20:43
NHK総合1・神戸
ためしてガッテン「酒かすパワー大全開!」[解][字][デ]

百薬の長とまで言われる「酒かす」。そのおいしさパワーが大全開となるのが、かす漬けだ。たった一つのコツさえあれば、肉も魚も野菜も、酵素の力で超おいしく大変身する!

詳細情報
番組内容
かす漬けを自宅で行う人は少ないが、もったいない!かす漬けを生産する人の自宅には、容器に酒かすを収めた、ぬか床ならぬ「かす床」がある。そこに魚や肉、野菜など、お好みの食材を1日ほど入れておくだけで、柔らかさと深いコクの絶品おかずのできあがり!これさえあれば、オーソドックスな奈良漬けはもちろん、お酒の絶品つまみや、なんとデザートまで、食卓の幅が手軽に一気に広がること間違いなし!酒かすパワーの真骨頂!
出演者
【ゲスト】榊原郁恵,ガダルカナル・タカ,山瀬まみ,【司会】立川志の輔,小野文惠,【語り】生野文治

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
情報/ワイドショー – グルメ・料理

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