(チャンカワイ)どうですか?この立派な杉並木。
福井県が誇る名所曹洞宗大本山永平寺に来ております。
(川崎)この辺りは山深い所にありますので風がね心地よくて気持ちいいんですよね。
緑に囲まれて。
そして観光客の皆さんも今日もたくさん来ています。
そうです。
この永平寺がこの地に建てられたのは770年以上前。
道元禅師によって開かれたお寺でございます。
美しくも厳かな自然の中で厳しい禅の修行がこちらで行われております。
そうなんですよね。
ここから先なんですけれどもね。
さあ今日はですねこちら…ではなくてあちらでございます。
永平寺に続く参道の門前町をぶらり歩いて歩きまくりたいと思います。
この門前町は400m続く通りを中心におよそ70世帯が暮らしていてお土産物店などを営んでいるんですね。
その世帯のほとんどが江戸時代以前からの永平寺の檀家さんなんです。
永平寺を訪れる観光客は北陸新幹線金沢開業によって2割ほど増えたんだそうですね。
今日もにぎわっているんです。
たくさんの人がいらっしゃいます。
さあ今日はですねお寺と共に暮らす人たちが考えた門前町でしか味わえない体験できないものをご紹介したいと思います。
宮崎さ〜ん!は〜いこんにちは。
(2人)こんにちは。
気持ちが落ち着きますね。
いい所ですよね。
あと海外からの観光客の方の姿もさっき見えましたね。
そうなんです。
最近ちょっと増えてるんですよね。
早速ですねここでしか味わえないユニークな名物があるのでご紹介したいと思います。
行きましょう!まずはこちらです。
こちらでございますよ〜。
うれしそうチャンさん。
まずは福井の名物からご紹介したいんですけれども地酒ですとかおいしいんですよね。
更には永平寺そばなんかありましていろいろあるんですが一番人気はやはり…チャンさん。
はいこちらでございます。
ドンと!ごま豆腐なんですよ。
やっぱりね精進料理には欠かせませんからね。
あ〜いいですね。
このごま豆腐は修行僧の健康を支えるありがたい食べ物なんですよね。
ご存じだと思うんですけれども豆腐という名前が付けられているんですけれども大豆は一切使われていません。
原材料はごまとくずと水だけでこの永平寺界わいには豊富な地下水が流れていて水質がいいのでおいしいごま豆腐が作れるんですよね。
絶対おいしいですよね。
ねえ〜。
この門前町ではですねごま豆腐をちょっと変わった食べ方で頂くんですけども宮崎さん何か思いつくのありますか?だってごま豆腐はあのまんまツルンと頂くでしょう?違うの?違った食べ方があるんですよ。
さあ正解はこちら山口さんお願いしま〜す!ちゃっかり座っちゃって。
はいそうですすいません。
ありがとうございます。
店主の山口さんです。
どうぞ。
正解はこちらなんです。
ジャン!ごま豆腐ぜんざいなんです。
えっ!?定番?初めて見ましたよね。
そうなんです。
この町ではこうやって食べられてるという事なんです。
この店主の山口さんに聞いてみましょう。
このごま豆腐何でぜんざいに入れたんですか?あのねごま豆腐はですね精進料理の一番のごちそうなんですね。
そういうところからちょっと甘いぜんざいに入れてみて食べたところ非常においしかったんでそれから皆様にお出しするようになったんですね。
えっじゃあ山口さんが始められたんですか?山口さんが始められたんですか?いや違いますけどね地域で考えて…。
地域で考えられたお食事ですよ。
では早速頂きます。
ちゃんと合掌をして…。
ではすいません。
お箸で頂きます。
うわっもうすごいやわらかいです。
プルンプルン…頂きます。
アハハ!なっちゃいますよね。
崩れちゃいましたけど…うんうんうん!あっすごいおいしいです!口当たりがトロンと…。
そのあんこの甘みの中にごま豆腐の風味がプワ〜ンと広がります。
お上品ですね。
さあさあチャンさんはゆっくりと食べていて下さいね。
次行きましょうか。
次は永平寺の暮らしに根づいた食べ物もあるんです。
こちらです。
にぎわってますけれどもねこちらが門前町の通りです。
永平寺につながる参道で昔はこの辺りは参拝客を泊める宿をやっていたんですけれども昭和40年ぐらいから観光客が増え始めましてそれでこうしたお土産物屋さんが増えてきたんですね。
行ってみましょう。
随分いろんなものが…。
ありますよね。
修行僧がかぶるような笠ですとか「禅」と書かれたのれんなどがありますがその永平寺の暮らしに根づくものといえばこちらなんですね。
みそなんですがみそはみそでも永平寺の門前町ならではの工夫がされているんです。
宮崎さん。
え〜?みその中に何かを混ぜているのがミソなんですけれども…。
何だろう?あの粒々がそうですか?粒々が見えますよね。
何かお豆?答えはこちらです。
これ。
野菜です。
野菜を混ぜてるんです。
大根れんこんなすしいたけしそごまそしてゆずなどなどなんですね。
絶対おいしい!そうなんですよおいしいんですよ。
この辺りはですね冬は雪が深くて昔は食料確保が難しかったんですね。
で永平寺では冬でも栄養が補給できるようにとみそに野菜を入れていたんです。
それをヒントにしたお土産なんですよ。
そうすると長く保存できる訳ですものね。
栄養的にも優れてますよねきっと。
うわ〜本当いろいろ入ってる。
ではその野菜の入ったみそを頂きます。
そのまま?辛くない?あっいっちゃった。
どう?むしろ甘いです。
そうなんですか?そうです。
やっぱりごまとか大根とか野菜のシャキシャキとした歯触りがありますね。
何につけてもおいしそうですよね。
そうなんですよ。
昔はお餅につけたりあと焼き魚とかあとなすとかこんにゃくとかいろんなものにつけて食べられているんだそうですね。
パンにつけてもいいような気がしますよ。
フフフ!そうなんですよ。
店主の山口さんパンにつけてもおいしいんですかね?おいしいと思います。
はい。
とにかくいろんなものにつけるんですよね。
そうです。
大根とかねおでんとかにいいですよ。
宮崎さん。
チャンです。
宮崎さ〜ん。
まだ食べてました?チャンでございます〜。
私はですねお店の向かい側の建物精進料理を出すお店に来ているんですよ。
門前町といえば精進料理でございますから。
まあいいですね!随分品数があるもんですね。
そうなんです。
法事の時などでね予約制でこちら精進料理が頂けるという事でこれ永平寺らしさがですねいっぱい詰まってるという事なんですよ。
例えば先ほどご紹介したみそ。
これそうですよね!はいそうです。
そしてお隣ごま豆腐はもちろんそしておそばなんかもありましてですね…。
おいしそうだ〜。
おいしそうです。
精進料理という事でお肉お魚一切使っておりません。
ただですねこの精進料理手間ひまかけて作っているんですよ。
例えばですね端にある煮物。
こちらご覧下さい。
手間ひまかけて作っているんですがどこに手間ひまかかってるか宮崎さん分かりますか?ん?どこに?材料ごとにやっぱり煮方が違うのかしら?すごい!全然当てられない想定で考えてましたよ。
本当?お見事でございます。
女子力高いかな?どうかな。
すばらしい!さすがです。
このしいたけとかですね里芋とかたけのこ。
見えますよね?真ん中には生麩なんてあるんですけどこれらを別々に煮ているんです。
大変ですよ…。
ねえ!すばらしい着眼点でございました。
これをですね材料一緒に煮てしまうと色が混ざってしまったりとか味が混ざってしまったり味とか見た目とか美しさが失われてしまうからという事でこちら永平寺の作り方を参考にしているそうなんです。
昔からそうやって作られてきたんですね。
そうなんです。
どういった味になってるかすいません頂きます。
いいですね今日は本当に。
ありがとうございます。
何からいくかな?しいたけプリンプリンとおいしそうですけどもすいません頂きます。
う〜ん!おいしいんです。
あの味がねしっかり立って濃ゆいんですね。
しいたけのうまみが立ってます。
ゴックン。
それぞれの味がしっかり単品で煮込んでる事によってそれぞれ主張しているという事なんですよ。
見事な煮物でございます。
味わいは出るんですね。
ありがたい話なんです。
こちらではですね更に意外な一品精進料理ご紹介致します。
こちらでございます。
こちらですね精進料理によく合う白あえを作ってくれてるんですけどもこの材料中ご覧下さい。
なんとアボカドこれが入っているんですね。
アボカドの白あえ?ねえ珍しいですよね。
作ってくれてますのは門前町の若き料理人さんであります山口権悟さんです。
よろしくお願いします。
何でこれまでになかった食材使っているんでしょうか?これは新しく挑戦という形ですね。
挑戦してみようと。
何でアボカドなんですか?アボカドっていうのは実は果物なんです。
果物っていうのは精進料理ではよく使われるという事で栄養素が高くて女性にも人気のアボカドを今回は素材として選んでます。
アボカド果物っていうのも初めて知りました。
そうですね。
意外と皆さん知らないんですけど果物でしてよく使われます。
あとなんですがこの料理永平寺さんが出版されてる精進料理の料理本そちらを参考にしております。
精進料理のレシピがあるんですね。
出来上がりましたでしょうか?はい出来上がりました。
優しい色合いでね…。
本当に。
食べてみて下さい。
ありがとうございます。
すいませんでは頂きます。
これねちょっとすくってみるとちゃんと緑が映えてるんですよね。
ですよね。
本当だ本当だ!これ楽しみ。
頂きます。
うん!上品な味ですね。
この豆腐の風味の中にアボカドの甘いねっとりとした甘みがしっかりと広がってクリーミーです。
やっぱ精進料理これアイデアの幅も広がりますよね山口さん。
そうですね。
今からですといちじくとか果物ですのでそちらの方も面白いと思います。
天ぷらとか白あえとか…。
すてき!精進料理で季節を味わうという事で山口さんありがとうございます。
ありがとうございます。
宮崎さ〜ん!精進料理だけではありませんよ。
この永平寺の門前に住む人たちならではのユニークな発想で考えた名物もあるんです。
こちら。
御利益だんご。
おだんご?いい香りがしております。
おみそが塗ってあるんですね?そうなんですよ。
みそのいい香りがするんですがなぜ御利益なのか注文すると分かります。
1本山口さんお願いします。
はい白とよもぎとどちらがいいですか?ではよもぎでお願いします。
あぶって下さる…。
ちょっとね火であぶりまして…いい香りがしてきました。
あっここですね。
御利益に関係するもの串を切りますよ!よっ!はいどうぞ。
はいありがとうございます。
今串を切りました。
これが御利益につながる行為なんです宮崎さん。
山口さんに教えて頂きましょう。
なぜ串を切りますと御利益になるんですか?おだんごの苦しみの…ごめんちょっと…。
大丈夫ですよ大丈夫です。
緊張なさって…大丈夫です。
そうなんですよ。
串を切るというのは「く」が何でしょう?おだんごの串の「く」が苦しみの「く」。
「し」が死ぬの「し」で「苦」「死」を断ち切って捨てて御利益の方をお客さんにあげるから御利益だんごです。
お分かりになりましたか?はい今捨てました。
今捨てたんですけれども苦しみから逃れたいというふうな願いを持って参拝される方も多いですからね。
という事でこれが御利益だんごなんですね。
ここならではですね。
ちょっと頂きますね。
結構大きいんですよね。
あっうん。
やっぱりみその甘さ香ばしいですね。
おいしいです。
何か御利益がある感じがしますが…。
ちょっとすいません。
かわいらしいですね!つけて!これで取って下さいよ。
ありがとうございます。
門前町ならではですよね。
はいそうなんです。
でねこの門前町食べ物だけじゃないんですよ。
そうなんですよ。
門前町にしかないような店がこちらにもあります。
こっちに行きましょう。
ちょっとだんご…山口さんあとで必ず食べますので。
そしてハンカチは返してもらいます。
ありがとうございます。
行きましょう。
こちらです。
こっちなんですよね。
一般的な観光地にはないお店といえばこちら本格的な数珠を扱う仏具店なんです。
行きましょう。
中ちょっと一緒に入っていきましょう。
これこれこれ見て下さい。
ほら大きい数珠なんです。
これ2mぐらい全長ありますね。
仏壇の横に置いとくという意味で買われる方もいらっしゃるという事で…。
そうなんですか。
更にこっちご覧下さい。
お店の中なんですけどもズラリと全部数珠なんですよね。
ここまでありますよね。
種類がものすごい多いんですよ。
ズラ〜ッと並ぶ中でちょっと説明さしてもらいましょうかね。
こちら水晶っていうのもあるんですね。
そして隣が虎目。
そして黒檀。
で菩提樹の実。
そしてお隣がですね羅漢彫といってこれよく見て下さい。
手で彫ってる。
そうです。
これ手作り。
これ木の実なんですよね。
すごい手が加わっているという事で…。
これだけで何かありがたい物ですよね。
さあ店主の山川さんにちょっとお伺いしましょう。
こんにちはこちらにどうぞ。
これどういった方が数珠お買い求めになるんですか?そうですね。
みんな一般の方買って下さるんですけどね大体40〜50代の方。
お子さんが成人式なさったとか結婚なさるとかそういう時に買っていって下さる。
はい。
渡す方の思いが数珠でつながっていくという事なんですね。
はいそうですね。
すてきな事ですね。
なかなかこれだけ豊富な種類のある数珠屋さんというのも珍しいかもしれませんけれどもね。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
さあいろいろ見てきましたけれど宮崎さん次行きましょう。
あの禅といえば座禅ですとかいろいろありますけれども写経ありますよね。
はい心落ち着くんですってね。
やった事ないんですけどすいません。
そうですか。
じゃ是非ね参考になさって下さいこれから。
こちらでは新しい写経に挑戦しているんです。
そちらに行ってみましょう。
新しい写経?はいちょっと歩きますよ。
あるんですよ〜。
で宮崎さん見て頂けると分かるんですけれども町並みが木彫の感じ分かりますかね。
木枠などで作られている所が多いんですけれども
(宮崎)昔のおうちそのままなんですねきっと。
3年前ぐらいからですね町の景観をよくしようという事でこういったもともとはコンクリートの建物が多かったんですけれどもこうした木の枠などを施して永平寺らしい感じを出しているんですね。
全体の統一がとれてて落ち着いた感じが伝わってきます本当にね。
瓦ですとか木の壁など落ち着いた感じが特徴的なんですね。
色が本当にね癒やしにもなって…。
そうですよね。
何かこう穏やかな感じ気持ちになるような町並みに変わったんですね。
気持ちが落ち着きます。
さあ写経の現場に来ました。
こちらで永平寺ならではと言いますか独特と言いますか。
新しい写経が行われているんです。
そうなんです。
観光客の方に人気の写経なんですけども宮崎さんこちらご覧下さい。
これなんですけどもね。
これ大変でしょ?何か気付きませんか?大変は大変なんですけれどもね。
字を見て頂くと何か気付きませんか?結構バラバラですね。
濃さも違うし何か…え?そうなんですよ。
一文字一文字字体がね違いますよね。
この写経はですね一人一文字ずつ写経する一文字写経というんです。
え〜!?そんなのあるんですか?一文字だけでいいの?一般的にはね一人が266文字を書きますけれどもね。
写経はですねこれ般若心経でございます。
全部で266文字266人分の願いが込められているという事です。
そういう事なんですか。
宮崎さんこちらが皆さんが写経をした用紙なんです。
埼玉の方は願い「成績が伸びますように」というふうに書かれています。
これはあのバツというふうにされているのは何回でも書いていいよと納得いくまで書いていいよというふうな事なんですね。
で福井の方は「良縁」ですよね。
更には和歌山の方は「家内安全無病息災」を願って一人一人の願いとともに書き記すんです。
こちらを考えた大関さんに来てもらいました。
こんにちは。
ご紹介したいと思います。
よろしくお願いします。
どうしてこの一文字考えられたんですか?写経はお経を唱える事やそれから座禅をする事などと同じに修行の一つとされています。
で一文字という気軽さとそれから一文字に込められた願い希望そういったものをこの皆さん般若心経266文字の不思議なご縁で皆さんの幸せそして一人一人の幸せへとつながるように企画しました。
つながりをね大関さんは意識してらっしゃるという事でこの前ねこうして永平寺の納経堂という所に納められました。
さあそういう事でチャンさん。
僕もですね一文字写経参加したいと思います。
大関さん何か作法はあるんでしょうか。
はい始める前に「ただいまから始めさせて頂きます」と簡単に手を合わせてそれから終わりましたらまた「ありがとうございました」と手を合わせて終わりという事です。
さあ何をお書きになるのかな?神妙な顔で…。
さあ今日は永平寺の門前町からお伝えしてきましたがチャンさんの願いを書きながらお別れです。
何でしょう?失礼します。
五代君。
東京に来て我が国の大蔵になってくれ。
2015/11/26(木) 12:20〜12:45
NHK総合1・神戸
ひるブラ「永平寺の門前町をぶらり旅〜福井・永平寺町〜」[字]
福井・永平寺の門前町をぶらり旅。女性に人気の精進料理は意外にも現代風!?焼だんごなど門前町グルメもいっぱいです。永平寺ならではのお店を訪ね歩きます。
詳細情報
番組内容
【ゲスト】チャンカワイ,【コメンテーター】宮崎美子,【司会】川崎寛司 〜福井県・永平寺町で収録〜
出演者
【ゲスト】チャンカワイ,【コメンテーター】宮崎美子,【司会】川崎寛司
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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