(人々の話し声)これまではどこにいたんですか?
(月本幸子)刑務所に服役しておりました。
資格や特技は?普通免許と服役中に調理師免許を取りました。
あと洋裁技能も学びました。
で希望の職種は?ありません。
不景気である事も自分が前科者である事も自覚しています。
どんなお仕事でも構いません。
だったら結構ありますよ。
比較的条件のいいのから紹介しますとこれなんか…。
それは結構です。
条件がいいのは他の方に回してあげてください。
私はどんな条件でも構わないんです。
分相応な暮らしが出来れば。
(角田六郎)「落ち着いたら改めてご挨拶に伺います」か…。
模範囚で異例の早期出所ねえ。
彼女には幸せになってもらいたいね。
(神戸尊)誰なんですか?月本幸子って。
あれ?知らなかったっけ?
(杉下右京)説明すると長くなるので省きます。
省くんだ…。
まあひと言で言えば…。
(銃声)
(角田)ツイてない女。
今度こそ平穏無事な人生を手に入れられる事だろうよ。
そう願いたいものですねえ。
誰なんだ?
(走る音)杉下さんですか?幸子です!私…狙われてます!
(チャイム)
(幸子)お入りください。
順を追って説明してもらえますか?はい。
出所後清掃業者に就職をして公園のトイレなどを掃除していました。
安くて小さなアパートに住んでつつましく暮らしていました。
自分にはもったいないくらいの生活だなと思って。
(幸子の声)ひと月ほどで仕事が丁寧だからとある方の自宅担当になったんです。
間宮フーズという外食チェーンの社長のご自宅で。
奥様はずっと前に亡くなられていて…。
ひと月ほどしたある日…。
(間宮清彦)月本さん。
(幸子)はい。
清掃会社辞めてうちの家政婦になりません?
(幸子の声)お父様と小学1年生の息子さんのお食事そして犬のお散歩…。
本当に楽なお仕事なんです。
お食事の支度が出来ました。
(間宮政二郎)はいはい。
(幸子の声)それなのにすごくいいお給料で…。
しかも…。
今の住まいじゃ遠いでしょう。
うちの社員寮に入りなよ。
家賃は今のところと変わらないはずだから。
いやあ立派なマンションですよね。
贅沢すぎます。
ある時なんて…。
うまい!
(政二郎)こりゃ出せるな…。
(幸子の声)何気なく作った料理が店の新メニューに採用になって…。
商品開発担当にもなってくれないかな。
(幸子の声)新メニューが採用になるたびにボーナスが。
そしてとうとう先日…。
結婚を前提にお付き合いしてほしいんだ。
ね!「ね!」とは?おかしいですよね。
何が?何もかもです。
だってツキすぎてます。
いい事じゃないですか。
世の中にはそういう幸運が起こる事だって…。
他の誰の身に起こったとしてもこの私の身に起こりえません。
私がこんなにツイてるはずがないんです!じゃあプロポーズも断ったんですか?もちろんです。
だって相手は景気のいい外食チェーンの若社長です。
子持ちとはいえより取り見取りのはずです。
これは絶対におかしい…。
何かの陰謀ではないでしょうか。
陰謀ってどんな?だからそれがわからないからご相談してるんです。
ああ…飛躍してるんじゃないかな…。
あなたはね私の事を知らないからそんな事言うんです!ねえ?杉下さん。
狙われているというのは?ああ…。
私ずっと誰かに尾行されてるんです。
それは確かなんですか?そんな気配がするんです。
気配か…。
他にもいっぱい変な事があるんです!例えばご主人が私を雇う時異様な注文をしてきたんです。
(清彦)髪は黒髪後ろで束ねて。
化粧は控えめに。
香水も禁止。
服はなるべく黒を着てもらえませんか。
普通の事じゃないかな。
男所帯で変に色気のある格好されてもね。
色気のある格好なんてしません。
それに…。
ここが僕の寝室です。
はい。
ここは僕の書斎です。
ここには絶対に入らないでください。
はい。
いや他人に見られたくないものもあるでしょう。
息子の瑞貴くんだって私に懐かないし。
瑞貴くん一緒にお散歩行かない?人見知りする年頃じゃないんですかね。
ねえ杉下さん!僕も神戸くんと同意見ですね。
え?あなたに起きている事はツキすぎているというより能力に対する正当な見返りのように思えます。
不必要な警戒はやめ素直に今の厚遇を享受すればいいのではありませんかねえ。
がっかりです。
はい?杉下さんならピンときて瞬く間に謎を解いて的確なアドバイスをしてくださると思ってました。
おやおや。
杉下さんなんか変わりましたね。
実のところ僕も杉下さんがすんなり引いたのが意外でした。
そうですか?はい。
いつもの杉下さんなら食いつきそうな気もしますが。
いつもの僕なら食いつきそうな気がしますか…。
ええまあ。
そうですか…。
あのどうかしたんですか?いえいいです。
何が?言いなよ!僕は確かに変わったかもしれません。
変わった?僕の異変に気がついていませんでしたか?
(2人)全然。
最近調子がよくないのです。
体の具合でも悪いんですか?悪くはありません。
よくないのです。
ど…どういう事?なんとなく調子がよくない。
頭がさえない。
彼女の言うようにピンとくる事がありません。
でもそういう時ってあるじゃないですか。
かなり前からずっとそんな状態です。
全くそんなふうに見えませんでしたけど。
実はそうだったんですよ。
じゃあ月本幸子の言うように事件性のある何かを見落としてるのかもしれないって事か?わかりませんね。
瑞貴くんこの人誰?
(すすり泣き)あっちょっと…瑞貴くん。
あっ瑞貴…。
どこにあった?あっマンションに…。
忘れなさい。
いいね?あ…はい。
ああっ…!
(ガラスの割れる音)写真の主は串田ユキさん。
この部屋の前の住人でありあなたの前の間宮家の家政婦です。
そのユキさんは今?1年以上前に失踪し今も行方不明。
間宮清彦さんが捜索願を出していました。
身寄りのない女性だったようですよ。
私も身寄りのない女です。
杉下さんこれでも怪しくないって言うんですか?わかりませんねえ。
わからないって…。
スランプなんですって。
スランプ!?とりあえず調べてみましょう。
そうですねえ。
あっ!ねえ隣の部屋の人に聞き込んだりしなくていいんですか?
(大崎智美)ご苦労さま。
はいどうも!すいません。
あの隣に住んでいた串田ユキさんについてお聞きしたいんですけど。
(智美)ほとんど話した事もなかったから…。
あらやだ!また梅干しだわ。
信用金庫も同じものばっかり送ってくる。
苦手なのよ。
いります?奇遇ですねえ僕も梅干しはあまり得意ではないんですよ。
ですよね。
どうもあの食感と酸味が。
ああそうそう!なんかこのへんグーッてなる感覚わかります?失礼。
杉下さんいきましょう。
では失礼。
何かピンときましたか?そうですねえ…。
あのこちらが開けてはならない書斎です。
ああちょっと…。
ああ…。
ここがお父様の和室です。
あっ。
ここへこんでますね。
え?それでしょう。
ああこれ。
まさかユキさんが…。
何もありませんね。
そうですか。
いやあの…もうちょっと見た方がちゃんと。
何もありませんよ。
戻しておいてくださいね〜。
君田ッキーっていうんですか。
変わった名前ですねえ。
いえ。
あのロッキーです。
瑞貴くんがいたずらで書き足してしまって。
ああなるほど。
そうでしたか〜。
ダメかもしれませんね…。
(ロッキーの鳴き声)食欲は?あるようなないような…。
夜はちゃんと眠れてるんですか?眠れているようなないような…。
ともかく頭の回転が鈍いといいますか…。
まあ…鈍いくらいがちょうどいいのかもしれませんよ。
杉下さんの場合。
(ドアの開く音)お待たせしてすいません。
こちらこそお忙しいところを。
いえ。
去年社長になったばかりなのでまだバタバタしてまして。
どうぞ。
(清彦)幸子さんですか。
よくやってくれていますよ。
罪を償って出てきたわけですからもう過去は関係ない。
実は彼女が気にしてる点がありまして。
前の家政婦の串田ユキさんの事です。
失踪されているとか。
非常に心配しています。
いまだに原因がわからない。
警察の方にも何度も捜索状況を伺ったんですが…。
幸子さんは髪形や服装を指定された事も不審に思ってるんですよ。
串田ユキさんにも同じような服装を指定されていたんですか?あ…いやそれは逆です。
息子の瑞貴がユキちゃんの事をとても慕っていたんです。
彼女の影響で星が好きになったりしてね。
だから幸子さんにもユキちゃんと同じ雰囲気にしてもらえば息子は懐くんじゃないかと…。
ユキさんの写真を瑞貴くんに見せたところあなたがひどく怒ったように思えたと言っていたのはそれでですか。
ああそう思わせてしまったなら悪かったな…。
息子がユキちゃんの事を忘れようと必死なのかもしれないって思いましてね。
なるほど。
納得がいきました。
神戸くんもういいでしょう。
はい。
では幸子さんの事よろしくお願い致します。
はい。
失礼します。
(ロッキーの鳴き声)ロッキーちょっとどいて。
瑞貴くん…。
(すすり泣き)瑞貴くんこれユキさんのものね。
どうしてお庭に?誰が埋めたの?
(間宮瑞貴)僕のせいなんだ…。
え?僕がいたずらばっかりしてるからユキちゃん怒っていなくなっちゃったんだ。
あ…。
瑞貴くんのせいじゃないよ。
瑞貴くん私がユキちゃん見つける。
私が助ける。
本当?うん。
これ見つけた事誰にも内緒よ。
パパにもおじいちゃんにも。
約束守れる?うん。
僕は一体どうしてしまったんでしょう…。
(米沢守)いわゆる更年期障害ではないでしょうか。
はい?男性も増えてるそうですから。
それはないと思いますがね。
私ぐらいの年齢でもなる人はたくさんいるそうです。
十分ありえるかと。
それはないと思いますがねえ。
だとすれば若年性の…。
それもないと思いますよ。
「天体構造学研究会」
(人々の話し声)
(ベル)
(ベル)
(ベル)
(ベル)
(ベル)
(ベル)
(藤原エイブラハム美佐男)はい目をつぶって。
今日はダークマターだいぶ降り注いでますから心のバリア解いちゃいましょ〜!リラ〜ックス…。
吸って…。
(ベル)吐いて…。
(ベル)吸って…。
(ベル)吐いて…。
(ベル)吸って…。
(ベル)吐いて…。
(ベル)開いてきた開いてきた!いいですよ…チャクラ開いてきたよーっ!
(ベル)
(エイブラハム)はい目を開けて。
授業を始めましょう。
体験入学はあなた?はい…。
主催の藤原エイブラハム美佐男です。
月本です。
目をつぶって…。
はい。
はいはい。
いい波動してますよ。
うちは最新の宇宙学をベースにキリスト教仏教ヒンドゥー密教など取り入れて学んでます。
幸運のスパイラルを手に入れましょう。
来週もまた来なさい。
あの…。
間宮清彦さんってご存じですか?うちの優秀なる生徒です。
(伊丹憲一)伊丹は私ですが…。
は?どなた?ご自分が送検した犯人をお忘れですか?月本幸子です。
月本…ハハハハ!これはこれは。
ご出所おめでとうございます。
調べてほしい事があります。
捜査一課は私立探偵ではありません。
仲良しの特命係にお願いしたらいかがです?杉下さんはもはやバスの中で私を追いつめた杉下さんではありません。
(政二郎)なぜ会社を息子に譲ったかって?まだ60前普通は引退される歳ではないのではと思いまして。
それはね天の啓示かな。
天の啓示?28の時会社を立ち上げがむしゃらにやってきました。
幸い望んだ以上の会社になりました。
ところがここ数年なんとなく気分が晴れないんだな。
気分が晴れない…?決して具合が悪いわけではない。
しかし…。
なんというか…すっきりしない。
頭に…もやがかかったような気がする。
そうそのとおり。
なるほど。
もう今の会社ではやり尽くした。
新たな道を歩み出す時が来た。
そう解釈したんです。
今は目下新たなチャレンジを模索中です。
そうでしたか…。
実は僕も現在同じ症状なんです。
自分と対話してみる事です。
答えはきっと目の前にある。
気づかないだけなんじゃないかな。
そうですか…。
人生相談になってますよ。
(芹沢慶二)特に登録も申請もされてないですけどね。
うちの仕事じゃないでしょう。
でもなあこのエイブラハムとかってやつ。
なんとなく見覚えがあんだよ。
(三浦信輔)どうした?あこいつ…。
(三浦)ああった。
ほらやっぱりこいつ「太陽のしもべ」の生き残りだ。
新宗教太陽のしもべ教団…?20年前教皇・織部イヨを教祖として終末思想を持ち勢力を伸ばしたカルト教団だ。
(織部イヨ)永遠たる灼熱の赤き太陽に…。
(芹沢の声)修行と覚醒によって転生した者のみ終末を生き延びられるとして特に身寄りのない者を集め幻覚剤を用い洗脳し太陽神へのいけにえと称して異常な修行を強行していました。
(芹沢の声)死者が続出した事で教祖は投獄され太陽のしもべは事実上解散となりました。
当時の信者の中には今もまだ行方不明者が多くいます。
天体構造学研究会は市井のセミナーの姿を借りた教団の後継団体の可能性があります。
じゃあ信者だった串田ユキさんはそのいけにえの1人になった可能性がある…。
(芹沢)これ使ってください。
身の危険を感じたらそのボタン1つで我々に居場所が伝わります。
研究会に探り入れてみるか。
ああんたは下手に動くな。
慎重にな。
これでこそ…ツイてない女よ。
気になってるようですね昨日の言葉が。
答えは目の前にあるのに気づいていない…。
まさにそのとおりのような気がします。
今この時も僕は全く見当違いの事をしているのかもしれません。
あの…杉下さん。
ああ。
「ああ」って…。
港区のお客様ですか?ええ。
確かに少ないといえば少ないですね。
うちの支店がありませんから。
梅干しをお送りになっているのは全ての顧客にですか?
(職員)梅干し?ああいいえ。
高額な預金者だけで。
高額とはいかほど?
(職員)それはちょっと…。
(ため息)バスタオルこちらに。
(清彦)はいありがとう。
(角田)ほら頼まれてた件だ。
やはりありましたか。
うん足立区にな。
大崎智美名義の物件。
助かりました。
うん。
たまには飯でもおごれ。
はい?ああ今日はいいよ。
今日はもうなんだか1日調子出なくてさ。
え?どうかしたんですか?いやあ毎朝愚痴しか言わないうちの女房がさ今日はなんだか機嫌がよくて笑顔で送り出しやがった。
いい事じゃないですか。
気持ち悪いよ。
調子狂っちまった。
それだ…。
それですよ杉下さん。
…はい?スランプの原因。
なんですか?例えば毎朝ジョギングをしてる人がたまたましないとそれだけで1日調子が悪くなる。
角田課長のように毎朝奥さんに罵倒されているご主人は罵倒されないとそれはそれで調子が出ない…。
罵倒されてるとは言ってないぞ。
どういう事ですか?つまり長年の習慣が崩れると人間は調子が狂うものなんです。
心当たりあるんじゃないですか?ありませんねえ…。
あるじゃないですか。
ほら最近長年の習慣が変わった事…。
はて…。
あるでしょう。
…あっ!そうでしょう。
それだそれだ!ご自分が思ってるよりはるかに深く杉下さんの生活に染み込んでいてそれを喪失したダメージが今になって表面化してきたんですよ。
それに決まりだな。
なんの事でしょう…?本当にわからないんですか?ええ。
「ええ」って…。
あの…お父様と瑞貴くん遅いようですが。
(清彦)2人は今日帰ってきません。
星を見に行きました。
私とあなたの2人だけです。
あ…では私はこれで…。
幸子さん。
話があります。
すいません。
今日はもう上がる時間ですので失礼致します。
大事な話なんだ。
いいでしょう?いいわ。
話しましょう。
(携帯端末)月本幸子です!よし…行こう。
飲んで。
遠慮せず。
何が入ってるの?ん?ユキさんにもこうしたわけ?なんだって?私を甘く見ない方がいいわよ。
どうしちゃったんだよ?そんなもの捨てなさい。
諦めなさい。
もうすぐ警察が来るわ。
教えてあげるわ。
教祖様の教えを守ろうといけにえを捧げようと救われたりしない。
(幸子)私はねユキさんとは違う。
洗脳なんかされないし幸運なんて信じない!落ち着け。
なあ?落ち着けって。
君らしくないぞ。
来ないで!私はね暴力団員の情婦だった女よ。
そしてそいつを殺そうとして銃で撃った。
そいつの一派を壊滅させた。
あんたなんかの言いなりになると思ったら大間違いよ!
(パトカーのサイレン)
(ノック)
(女)はーいどちら様ですか?こんばんは警察です。
(女)あっ。
人を捜してまして。
ハハハハ…。
(殴る音)
(殴る音)
(殴る音)
(男)ハハハハ…。
あー!もうもうもう…。
もうちょっとそのへんでやめてあげて。
(清彦のうめき声)
(伊丹)おい!警察だ!何やってんだてめえ!おい…やんのかコラ。
やるのかおら!
(伊丹)おい手錠!ああ…。
タバコない?
(警官)うるさい。
(政二郎)何があったんですか?
(芹沢)ああいやその…。
清彦大丈夫か?なんで俺が君をいけにえにするんだよ。
勘弁してよ。
だって書斎にあんなに本が…。
本があっても信者じゃない!でも天体構造学研究会の会員ではあるんですよね?あえて入ったんです。
ユキちゃんがいなくなって警察も当てにならないから独自に捜そうと思って。
で天体構造学研究会に行きついて探るために入会したんだよ。
じゃあ太陽のしもべの信者じゃない…。
そう言ってるでしょう!じゃあ大事な話っていうのはなんですか?改めてもう一度プロポーズ…。
いやいい。
忘れてくれ。
何が太陽のしもべの陰謀だよ…。
太陽のしもべが関わっているとは考えもしませんでした。
嫌みですか。
人騒がせな話ですよ。
あと警部殿お任せします。
お任せします。
瑞貴くんユキちゃん見つかったよ。
え?生きてたんですか?どうぞ。
ユキちゃん!ユキちゃん…どこにいたの?彼女は自ら失踪したのです。
えっ?ごく簡単な話です。
長年この家で家政婦として勤めてきたユキさんはある日和室の下に大金が隠されているのを知り持ち逃げしました。
(清彦)大金?そんなバカな。
5千万近くあったそうですよ。
ですよね?政二郎さん…。
そうなのか?俺何も聞いてないぞ。
ええ。
被害届も出ていません。
理由は1つ。
公に出来ない金だったんでしょう。
まさか…脱税か?親父!しかし清彦さんはユキさんの捜索願を出してしまった。
見つかれば脱税も明るみになる。
政二郎さんは気が気でなかった事でしょうねえ。
あそれで…手がかりになりそうなものを埋めて隠した。
せめて責任を自分1人が負い会社に被害が及ばないようあらかじめ社長を退き清彦さんに譲った。
違いますか?そんな事とも知らないユキさんは当然自分は指名手配されると思い逃亡生活に入った…。
しかし逃亡生活は楽ではありません。
銀行口座1つ身分証がなければ作れない。
そこで頼ったのが隣に住んでいた大崎智美さん。
あっ隣のあの人?大崎さんが千住信用金庫の顧客である事が最初に引っかかりました。
あの辺りに千住信用金庫の支店はありませんからねえ。
しかも高額預金者。
当然名義貸しの可能性を疑いました。
信用金庫が個人データを提供してくれなかったんで住まいを探しました。
部屋を借りるにしても名義貸ししてるでしょうからね。
案の定千住信用金庫のある足立区に大崎さん名義の部屋がありそこにいらっしゃいました。
十分な給料あげてたはずなのに。
(串田ユキ)智美にずっと言われてた。
変なセミナーなんか辞めなって。
幸運なんて他人を蹴落としてでも手に入れるものだって。
だから目の前にあった幸運を手に入れて逃げたと。
いやちょっと待って。
でもあなた壁に「たすけて」って書いたでしょユキさん。
たすけて?それは…。
いたずら好きの瑞貴くんでしょうか?ああうちに遊びに来た時私を脅かそうと…。
流行ってる怪談真似して。
じゃあ私の身に起きていた事は?あなたの能力に対する正当な見返りだと僕は最初から言っていたと思いますがねえ。
なんか本当に…どうもすいませんでした。
いやいいですよ。
放っておいてください。
俺が捜査一課に入って今日ほどくだらない1日はねえ!ほぼ何も起きてなかったって事ですからね。
よくまあここまで話を膨らませられたもんだ。
素晴らしいじゃないですか。
何も起きてなかったなんて。
いえいえ脱税が発覚し失踪事件が解決しましたよ。
全て幸子さんのおかげです。
それは一課の仕事じゃありません。
では我々はこれで失礼します。
(芹沢)失礼します。
お疲れさまでした。
とりあえずそいつは連れてこい。
改めて皆さんにはお話を伺う事になると思いますがちょっと失礼…。
君は誰ですか?幸子さんの事ずっとつけてたのもあんた?ああ…。
どうして清彦さんを?頼まれたんだよ。
あんたを見張っとけって。
誰に?
(受刑者たち)1212…。
…で何者なんですか?かつて幸子さんと対立した暴力団城代金融の構成員です。
(ドアの開く音)田村…。
(田村秀明)昔の仲間の中にはまだ姐さんの事恨んでるやついるから。
俺が姐さんの事守れって命じたんす。
あなただって私の事を恨んでるはずじゃ…。
やり直せるって言ってくれたし…。
田村…あんたいつまでこんなくだらない事してる気なの?誰だってやり直せるのに。
姐さん…待っててくれますか?田村…。
俺が出るまで待っててくれますか?俺ここ出たらまともになって姐さん迎えに行きます。
こんな不器用な俺だけどよかったら俺と…。
それはないわ。
(田村)はい。
もういいです。
元気でね。
(角田)でも考えてみりゃもったいなかったよな。
素直に若社長の妻になってりゃ今頃左うちわだ。
結局月本幸子は自分でふいにしちまったわけだ。
本当はツイてたのに。
いや僕的には彼女の場合ツイてるとかツイてないとかじゃなくってなんていうか…おっちょこちょい。
ツイてない女改めおっちょこちょいな女…。
失礼ですよ。
ところでその後スランプの方はいかがですか?ああそういえば最近気にならなくなりました。
ああ。
習慣が戻ったからですね。
もっとも一体どこが不調だったのか僕にはわかりませんでしたけど。
ごちそうさま。
ごちそうさまです。
どうもありがとうございました。
じゃあまた。
頑張ってね。
ありがとうございます。
板についてきましたね。
いえまだまだてんてこまいで…。
杉下さん本当にどうもありがとうございました。
こんなお店ご紹介していただいて。
私には分不相応なのに。
今のあなたには十分相応な店だと思いますよ。
持ち主も喜んでいる事でしょう。
お店の看板に泥塗らないように頑張らないと。
梅茶漬けと鮭茶漬けのわさび多め…。
でしたよね。
いただきます。
いただきます。
召し上がれ。
先ほどの君の意見に賛同します。
おっちょこちょいな女…。
何か?いいえ。
こちらの話。
美味しいかしら。
美味しそうですねえ。
ええ。
いただきます。
フフフフ…。
2015/11/24(火) 16:00〜16:58
ABCテレビ1
相棒season10[再][解][字]
ついてないハズの女、月本幸子(鈴木杏樹)が出所した!家政婦をしているらしいが、なんでもツキまくっているらしい。不審に思った幸子が右京(水谷豊)に相談するが…
詳細情報
◇出演者
【キャスト】
水谷豊、及川光博
川原和久、大谷亮介、山中崇史、山西惇、六角精児
【ゲスト】
鈴木杏樹
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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