生字幕放送でお伝えします≫時速60キロ以上でバンクを走る自転車。
目の前で見るとすごい迫力ですよ。
≫日本発祥の競輪。
2000年からオリンピックの正式種目にもなりまして世界で注目されるスポーツです。
≫そんな競輪の世界でプロとして活躍する選手を養成するのがこちらの日本競輪学校。
未来の競輪スターを育てるためにどんな訓練が行われているのかお伝えします。
澤部さん、いかがですか?競輪。
≫ちょっと迫力…。
音がすごいですね。
速さもそうだし、音も…。
≫ビュンという音とともに選手たちが駆け抜けていくというなんか、競輪の魅力を間近で発見しましたよね。
でも、なぜこんなに速く走ることができるのかというのは答えは皆さんの鍛え抜かれた太ももにあるんですよ。
≫見ていきましょう。
徹底的に太ももを鍛えていますからね。
皆さんに集まっていただきました。
≫こんにちは。
よろしくお願いします。
≫今回私、初めて他人の太ももをこのメジャーで測ってみたいと思います。
まず、酒井君、失礼します。
≫何cmくらいあるんでしょう。
見た感じでも…。
初めての太もも計測だからね。
≫すいません、慣れなくて。
59cmありますね。
ほぼ60cm。
≫ウエストですね女性の。
≫次、竹内君にいきますね。
≫竹内君、見た目でもう太そうですもんね。
≫何cmですか?≫62cm!澤部さん、実は竹内君は高校時代サッカーをやっていまして元Jリーガーなんです。
足を徹底的に使ってきましてよくここまで鍛えましたね。
≫やっぱり、太ももは男の魅力の1つなので。
強い太い男の足を見るたびにスカッとしてきました。
魅力の1つなので。
競輪のためだけではないですね。
≫直前までスクワットしていました。
≫でも、澤部さん女子も負けてないんですよ。
林さんの太ももを触らせていただきたいと思いますが。
もう、まるで木のこぶのように。
すごいですよね、ふくらみが。
でも、なんかいい質の筋肉という感じがします。
程よくやわらかくてしなやかですよね。
≫女子競輪というのが2012年に48年ぶりにガールズケイリンとして復活したんですね。
そのキャッチフレーズがすごく、おもしろいんです「顔より太もも。
」。
≫なるほど、それだけやっぱり競輪選手にとってはね。
≫このお二人、かわいらしい。
お二人とも競輪界のアイドルでしてお二人ともアイドル。
太もも見てください。
63cmあるそうです。
≫ちゃんと、競輪ということで自転車にまたがって。
中嶋さんは女の子だけどこんなにしっかりした太ももで周りの目は気にならないんですか?≫競輪のためなら。
顔がないので太ももで頑張ります。
≫どうですか?太もものコンディションは?≫もっと太くしないとだめですね。
まだまだ。
≫自慢の太ももこそがあの速さの秘けつになっています。
日々の訓練のたまものなんですよね。
≫人里離れた伊豆の山奥。
ここで、生徒たちはひたすら訓練に励みます。
145段の階段を駆け上がる朝のランニングに全力で自転車をこぎまくるローラー訓練など太ももを鍛えに鍛えています。
≫自転車に乗っている時間が1日6時間以上にもなるそうですよ。
≫一方、プロになるためには自転車を自分で整備できる技術も身に着けなくてはなりません。
競輪学校で学ぶのは1年間。
今年は18歳から34歳までの男女72人が将来のスター選手を目指して頑張っています。
格好いい!こちらは生徒の皆さんが毎日、練習を行う1周400mのバンクです。
澤部さん、笑ってませんでした?大丈夫ですか?≫いや、ヘルメットをかぶりこなせてないですね。
≫いやいや。
そして、ここで注目していただきたいのがこの傾斜。
最大30度もあるそうですよ。
なので、選手はこうやって走るわけですね。
≫スピードないと倒れちゃいますもんね。
≫そうなんですよ。
スピードも重要なんですけど今日は、ここを走ることは私には厳しいので特別に競輪用の自転車を試乗させていただきたいと思います。
こちらにご用意していただきました。
≫こちらがちなみさんに乗っていただく競技用の自転車です。
≫これ、なんといっても特徴は軽いんですよ。
本当に片手で持ち上げられちゃうんです。
≫およそ7kgくらいしかなくていわゆるママチャリの半分くらいなんですね。
泥よけもないしスタンドもないしブレーキもありません。
ブレーキかけるためにはこのペダルを逆に後ろにこぐようなイメージで減速していくという。
すべてオーダーメードで澤部さん、1台、50万円から60万円するそうです。
≫これ、選手ごとに持っているわけですか?≫そういうことになります。
≫選手の大事なパートナーですからね。
では、早速乗ってみたいと思います。
でも、やっぱりこぐのに足をギュッと踏み込まないと前に進まないですね。
≫重い感じですか?≫同じ自転車で選手たちがあんなにも速く走っていたのがちょっと信じられないです。
≫澤部さん、実際ペダルを踏み込むのにはいわゆるママチャリの3倍くらい重さがあります。
大変なんですよ。
≫よく乗れましたね、鈴木さん。
≫車輪をたくさん回転させるんですがやっぱり、スピードを出すときは特に相当、脚力が。
太ももを使うなって実感しました。
≫脚力を鍛えるためにどんな訓練が行われているか。
非常におもしろい訓練があります。
教官の先生がバンクに入ってきました。
そして、第2コーナーを回った辺りで注目してください。
生徒の皆さんがバイクについていくんですね。
競輪選手の最大の敵というのはやはり風なんです。
風に対応しながら走る訓練でしてここもペダルをこぐのに非常に脚力が必要になってきます。
今、大体時速50キロくらい。
実際にどのくらいの風があるのか自転車に風速計とカメラがついています。
ちょうどバイクのすぐ後ろです。
小林君です。
今は風速計が大体4メートルくらいですよね。
スピード出ているんですが前のバイクが風よけになっていて風速がそこまで上がっていません。
そこが、このカーブのところちょうどバイクが離れていきました。
バイクが外れると一気にスピードが上がってきます。
12から13メートル。
≫そんなに変わるんかい!≫ちなみに台風は17.2メートル以上ですのでそれに近いような風を受けながら皆さん、走っているということなんですね。
≫これほどの強風に逆らって走るにはやっぱり、この太ももの強化が欠かせなくなってくるわけですよ。
≫ただ太ももだけ鍛えていれば風に対抗できるわけではありません。
やはり上半身と下半身のバランスが必要になります。
その訓練がローラーでやっている訓練なんですが簡単そうにやっていますけどバランスがよくないと横に倒れてしまったり吹き飛んでしまうこともあるそうなんですよ。
≫澤部さん、特にゴール間際ラストスパートのときにバランスが重要なんですよ。
実際にその様子をやっていただきたいと思います。
どうですか?選手の太ももがすごく動いていますよね。
≫自転車も揺れている。
≫全身でこぐことをもがくっていうんです。
もがくときにもバランスが取れて上半身が動いてないですよね。
足もすごい勢いで動いています。
≫ありがとうございました。
来ていただいたのは校長の滝澤正光さん。
競輪好きな方は皆さん、知っていると思います。
生涯獲得金額17億円以上稼いだんですね。
伝説の競輪選手でございます。
生徒の皆さんの憧れです。
≫やっぱり、もがきが勝敗を左右してくるんですかね。
≫最後一番大切なところですね。
これでしっかりとやりきれないといい着は取れません。
≫じゃあ、この練習は特に重要なところですか?≫バランスをしっかり鍛えるためにもこの練習はものすごく大事です。
私も、このもがきに照準を合わせて訓練しました。
≫もがいて17億円ですからね。
≫ただ澤部さん勝負に勝つためにはスポーツですから体を鍛えるだけじゃだめなんです。
あと、もう1つ重要なことがあります。
これは心の強さというのが必要になってきます。
心を鍛える訓練をご覧ください。
訓練の場となっているのがこちらの坂です。
澤部さん、すごいでしょ、この坂。
本当、壁なんですよ。
生徒たちには地獄坂と呼ばれ恐れられています。
200mの全力ダッシュのあと一気に地獄坂を上りきる登坂訓練です。
創設以来40年以上続けられてきた競輪学校名物の訓練なんですね。
もちろん女子だって同じようにこの坂に挑みます。
入学当初は上りきれなかった生徒もいるそうなんですけども今は、全員合格することができました。
ゴール直前の苦しい中でもペダルを踏み続けられるのか。
この訓練で鍛えられるのは最後まで諦めない心です。
≫3月に卒業したあとも地獄坂に挑んだ経験が大きな自信につながっていくんでしょうね。
澤部さん、今走っている様子をご覧になられていると思いますがいろいろな鍛えた成果というのが実は素人でも見てすぐに分かるんです。
ランク付けされているんです。
どこを注目すればいいか分かりますかね?≫何も分かりません。
≫実は、答えはヘルメットの色です。
年3回行われる記録会の結果で色分けされると。
つまりヘルメットの色を見ればこの子がどのくらいの実力なのかすぐ分かっちゃうんです。
例えば、一番最初、入学当初は皆さん、この青なんですね。
そこから、記録会でいい成績が出て持久力が優れているなという方は赤になります。
そしてスピードが優れている方は黒になります。
その上、スピードも持久力も両方優れているという方は白になります。
≫じゃあ、白帽子を目指しているんだ、みんな。
≫澤部さん白だけじゃないんです。
実は、さらに上があります。
それは白に…。
レインボー。
澤部さんエリート帽と呼ばれています。
≫格好いいですね。
≫成績はもちろんなんですけど練習態度だったり将来性ふだんの練習態度も含めて優秀なエリートしかかぶることしかできない。
酒井君です。
男子生徒50人中、この学校にはたった2人しかいません。
≫すごいじゃない、酒井君。
≫模範の生徒ですね。
≫そうなればいいです。
≫でも、周りから期待されるっていうことはプレッシャーにもなるんじゃないですか?≫いえ、僕はプレッシャーにはなってないですね。
みんなを引っ張っていけるように頑張りたいです。
≫心の強さも非常に重要になってくるんですね。
でも、学校の段階から色分けするのかというとやはりプロになるとお金がかかってきます。
収入にも差が出てきます。
その厳しさをこの段階で教えることそれが一流アスリートへの道なんですね。
≫澤部さん、生徒の皆さんは授業中だけでなくふだんの生活もストイックなんですよ。
私はこちら生徒の皆さんたちが1年間生活を送る共同宿舎にやってきました。
でも、こちら男性の宿舎ということで男の子と女の子で完全に分かれているわけですね。
そちらの男性のほうにお邪魔しています。
女性は、めったに入ることがないという。
野崎さんと藤巻さんのお部屋にお邪魔しています。
こんにちは。
まず、見て驚くんですけど布団、すごくきれいに畳まれています。
本当に髪の毛とかほこりも感じないくらい。
いつもこういうふうなんですよね。
≫毎日、休みの日土曜日、日曜日関係なく毎日、きれいに畳んでいます。
≫そして布団だけではないんです。
きれいなところは。
≫毎日、きれいにしています。
≫ちゃんと、ジャージTシャツ、タオルと選別もされていてもう本当にこんなところまで皆さん、ちゃんと規律を正して生活に反映されているんです。
≫人として、人間として成長しているわけですね。
この学校で。
≫そして、まだまだこれだけじゃないんですよ。
ちょっと奥にお邪魔して…。
藤巻さん、お願いします。
ロッカーの中、これは何が?≫プロテインなどが入っています。
≫プロテインの並べ方もやっぱりこだわりがあるんですか。
≫はい、とにかく常にきれいにしています。
≫まさに練習以外の生活もストイックなんですよ。
ご覧のとおりに男子は丸刈り。
携帯電話に飲酒も禁止なんですね。
というのも、プロになると競輪はギャンブルの対象になるのでふだんの生活から厳しい規律が求められるんです。
でも、ただ1つ許されていることがあるんです。
机の上、ご覧ください。
これ、野崎さんの彼女との写真。
≫ジョカノだ、野崎君の!≫これ、写真は飾ってもいいんですか?≫1枚だけなら許されています。
≫じゃあ、厳選された1枚ということですか?≫自分の中でお気に入りの写真を、1枚持ってきました。
≫これはどちらに?≫京都に旅行に行ったときに撮りました。
≫厳しい練習はやっぱり彼女に支えられていますか?≫2日に1度だけ公衆電話で5分だけ電話させてもらえるんですがやっぱり、応援してもらって励ましてもらっているのですごく支えになっています。
≫携帯電話は禁止だけどそれはいいんですね。
藤巻君にも彼女がいるけれどもある決意があってここに入ったと伺ったんですけど。
≫僕は山ごもりのつもりでこの競輪学校に入ってきていますので常に、いやでも自転車のことを考えてしまいます。
≫でも、ほかにも支えてくださる方とかもね。
≫この学校に入るまでに支えてくれた人たちがたくさんいますのでその人たちが支えになっています。
≫すてきですよね、澤部さん。
こういう心の支えがあるから厳しい訓練生活を耐え抜くことができるんですね。
≫澤部さん。
食事も訓練の一環なんですね。
今、1階の食堂に来ています。
ちょうどお昼ごはん時でしてメニュー見せてもらいましょうか。
月見うどんにかぼちゃもありまして。
おにぎり、4つぐらい食べるんですね。
あと黒糖カステラなどなど。
炭水化物のオンパレードという形になっていますね。
献立を考えてくださったのは管理栄養士の梅本さんです。
ちょっと炭水化物が多すぎじゃないですか?≫いや、大丈夫です。
炭水化物はエネルギーになるので生徒たちの力になってくれます。
≫それだけトレーニングも厳しいということですよね。
≫そうですね。
これだけ食べても大丈夫なぐらい動いています。
≫これだけトレーニングしないと激太りしますよね。
≫そうですよね。
食べないとガリガリになっちゃうしね。
≫いい香りがしてきましたね。
≫今、3階から1階に下りてきました。
澤部さん、これは昼も十分すごいんですが夜、さらにすごい。
びっくりします。
夜のメニューはごはんを自由に盛ることができるんです。
何杯食べてもいいんです。
大盛りならぬメガ盛りなんですね。
≫この量を、いつも食べていると。
≫持たせていただいていいですか?感じたことがない、この丼。
私の顔と比べるとどうですか、これ。
漫画の世界ですよ。
すごいですね。
これをプラスこうやっておかずと一緒に食べるので多い日だと、1日、大体6000キロカロリー近くになるんですよね。
こんなにも食べていたら入学前よりも体重、増えたんじゃないですか?≫いっぱい食べるんですけど訓練が過酷なのでまだまだ足りないです。
みんな体重が減ってしまっているので。
≫食べるのも訓練という。
≫僕も体が小さいので体を大きくするために毎日、食べるようにしています。
≫これは完食ということですね。
≫ということで競輪界の未来のスターたち。
≫皆さんに集まっていただいたので。
≫さあ、太もも144本です。
≫すごい迫力です。
生徒の皆さんは来年3月で卒業して、プロデビュー。
競輪場ではもちろんですが2020年のオリンピックでの活躍も期待したいですよね。
≫ということで、最後に皆さんの夢を聞きましょう。
夢は、なんでしょうか。
≫いっぱい練習して競輪界で1番になって2020年のオリンピックに出れるように頑張っていきたいです。
≫太田君、どうでしょう?≫僕の夢はしっかりお金を稼いで親孝行することです。
≫女の子にも聞いてみましょう。
≫ガールズケイリンの子たちにも。
2015/11/24(火) 12:20〜12:44
NHK総合1・神戸
ひるブラ「夢は未来の競輪スター!〜静岡・伊豆市〜」[字]
プロの競輪選手を目指す全寮制の学校に潜入!風と闘う訓練や心臓破りの坂など、過酷なトレーニングを生中継!超ビッグサイズの食事もご紹介。びっくり情報が満載です!
詳細情報
番組内容
【ゲスト】鈴木ちなみ,【コメンテーター】澤部佑,【司会】伊藤海彦 〜静岡県伊豆市から中継〜
出演者
【ゲスト】鈴木ちなみ,【コメンテーター】澤部佑,【司会】伊藤海彦
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
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