PDCAって何、という方はここから。
業務などの改善を進めていく場合に繰り返す段階の4つ。
PLAN(計画)-DO(実行)-CHECK(評価)-ACT(処置、改善)を繰り返すこと。最後のACTを次のPLANに活かすことで継続的な改善に、っていうことね。
でも、最初のPLANがめちゃくちゃだったら何を実行しようが評価しようが改善しようがめちゃくちゃなんですよね。
発光ダイオード(LED)は消費電力が少なくて高寿命、だから白熱灯や蛍光灯は2020年で製造禁止にする方針、なんてニュースを見かけたわけです。
まず計画有りきで「2020年から製造も輸入も禁止」というPLANを立ててしまうと、実行してみたら「蛍光灯とか白熱灯じゃなくてはいけない仕事、場所の人たちが大混乱」とかいう評価がワラワラと出てきたり、その人たちの為に後付で「じゃあやっぱりヒーター代わりに使う白熱灯はOK」とか訳の分からない処置が出てきたりするともう何をやってるんだかわからなくなるような。
LED関連のメーカーはウハウハだろうけど、会社の蛍光灯なんてLEDが直付できるわけじゃないし、設備全部代えないといけないとかなると予算いきなり考えなあかんし。
LED関連の補助金とかもあるけど、そのお金ってもう少し平等に人のために使えないかなぁと思います。申請した会社だけ得をするっていうのが嫌。
PDCAサイクルを回すつもりなら、一番大事なのはCから始めることだ、ってとある会社にいる時に学びました。Cだからチェックね。
まず全体をチェックする、チェックして問題点を洗い出していき、修正点をきちんと見極めてからPLANを練る、練ったPLANを実行する、それのチェックを行う。
長い会議とかで「なんかいいプラン出せよー」「じゃあこんなんでいいっすか」「ああ、斬新だしこれでいこうか」「よし、来週やってみるからな」こんなプランでうまくいく事ってまぁないんです。効果測定もできないしリプランなんてできっこない。
今どのくらいLEDが普及してて、白熱灯や蛍光灯がなくなると困る業界がどのくらいあって、LEDの為に必要な設備はどの位のもので、それを企業が一律負担するのか、国が一部負担するのか、予算垂れ流しの補助金でいくのか、一般家庭にはどんな影響がでるのか、そういうチェックって本当にしたのかなぁ。
人を減らしたり効率化を図ったりしていくなかで「トライ&エラー」は必要かもしれないけど、当たるも八卦当たらぬも八卦のプランだけは勘弁してほしいなぁと思います。まずはチェックから、ということで。
※本日は真面目記事をお送りしました~