登録 : 2015.11.26 22:20
修正 : 2015.11.26 22:20
2009年36%から今年は22%に“急減”
自分の努力で社会経済的地位が上昇できると考える国民がますます減って、今年は10人のうち2人にとどまることが分かった。所得・資産の不平等が深刻化し、もはや本人の努力や能力では下流階級から中産階級、上流階級に上っていくのが難しいと判断する国民が増えているのだ。
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階級上昇の可能性が「高い」と答えた割合(資料:統計庁)上のグラフ:子世代、下のグラフ:本人世代//ハンギョレ新聞社
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統計庁が26日に発表した「2015年社会調査の結果」によると、「生涯努力を続けると、本人の世代で社会経済的地位が上昇する可能性が高いと思うか」という質問に21.8%だけが「はい」と答えた。 「可能性が低い」と回答した割合は62.2%で、「分からない」は15.9%だった。階級移動の可能性が高いという回答は、調査が初めて行われた2009年には35.7%だったが、年を追うことに(2011年28.8%、2013年28.2%)低くなっている。統計庁は13歳以上の3万9000人を対象に調査を実施している。
より大きな問題は、本人だけでなく、次の世代でも事情はあまり変わらないだろうと思っている点にある。子世代の階級移動の可能性についても31%だけが「高い」と答えた。この割合は、2009年の48.4%から6年間で17.4%ポイントも下落したものだ。
“階級上昇のはしご”が崩れたという認識は現実と大きく変わらない。韓国保健社会研究院が今年1月に発表した資料によると、下流階級出身者が中産階級以上になった割合は、昨年22.6%で歴代最低水準だった。「私が作る福祉国家」のオ・ゴンホ共同運営委員長は、「階級上昇がますます難しくなっている原因は、福祉政策が脆弱な状態で、仕事の質が落ち、高齢者の貧困が深刻化したせいだ」と指摘した。
世宗/キム・ソヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2015-11-26 19:30
http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/719254.html訳H.J